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第2話 夢?
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「……んっ、くっ……ふっ……ん……」
ギシギシとベッドが鳴る。
ナツキは朦朧とする意識の中で、四つん這いの姿勢のまま、否応なく前後に揺らされていた。
背後から容赦なく突き上げられるのと同時に、前からも猛々しい屹立を咥えさせられている。喉を何度か突かれ、苦しくてもがくが解放はしてもらえない。目元に涙を浮かべながら、必死で奉仕するしかなかった。
シーツをつかむ手に力が入る。やんわりと嫌がったところで、彼らは許してなどくれない。己の欲望が尽きるまでもてあそばれ続けるだけだ。
「……も、だめ……無理……限界……っ」
いやいやと緩く左右に首を振るが、その仕草は二人の男の欲望を刺激するだけで、やめさせる効果など微塵もない。
「かわいいねナツキ」
「愛してるよナツキ」
甘く低い声で囁きながら、二人の男はナツキの深い場所まで欲望を注ぎ込む。
「うっ……あぁっ、あっ……ん……」
びくびくと全身をしならせながら、ナツキは苦しげに喘いだ。
「……も、終わって……や、ぁ、限界……っ」
「まだだよナツキ」
「宴はこれからだナツキ」
ナツキの身体は呆気なくひっくり返され、先程まで彼の唇を犯してた男が体内へと進入してくる。
「う……あ、ぁ……」
奥の奥まで侵食され、ナツキはつらそうに喉を反らした。
その頬をもう一人の男が手のひらで覆い、ゆっくりと顔を近づけていく。
「おまえは俺たちの玩具なんだから」
優しく口づけられた。玩具という言葉が初めよく理解できていなかったのだが、時間をかけてゆっくりとナツキの中に浸透していく。
彼らは愛の言葉を紡ぎながらも、ナツキを玩具としか思っていない。それはわずかな寂しさと切なさと悲しさを伴いながら、ナツキの中へと浸透していった。
だがそれすらもじきに曖昧になり、朦朧としていく。身体に与えられる優しく甘美な快感に身を浸していくうちに、よくわからなくなっていく。
ナツキは喘ぎ、身悶えることしかできない生き物のようになり、やがてなけなしの理性さえも手放していった。
「……はっ」
亜川那月は顔をあげた。
目の前に広がる光景は、見慣れた大学の教室で、遠くのほうで教授が教卓に立って何かを話している。
ゆっくりと周りを見渡すと、それぞれの席で生徒たちが、熱心に、退屈そうに、つまらなさそうに、真剣に、真面目に、スマホをいじりながら、ヒソヒソ話をしながら、講義を聞いている。那月を気にかけている者は誰もいなかった。
——夢。
安堵の息を吐きながら、那月は額の汗を手の甲で拭った。
何かとても変な夢を見た。だが、もうどんな内容だったのか覚えていなかった。
どのぐらい居眠りをしていたのだろうと腕時計を見ると、ほんの五分ほどだった。誰にも気づかれていない様子に安心しながら、那月は改めて講義に耳を傾けた。
ギシギシとベッドが鳴る。
ナツキは朦朧とする意識の中で、四つん這いの姿勢のまま、否応なく前後に揺らされていた。
背後から容赦なく突き上げられるのと同時に、前からも猛々しい屹立を咥えさせられている。喉を何度か突かれ、苦しくてもがくが解放はしてもらえない。目元に涙を浮かべながら、必死で奉仕するしかなかった。
シーツをつかむ手に力が入る。やんわりと嫌がったところで、彼らは許してなどくれない。己の欲望が尽きるまでもてあそばれ続けるだけだ。
「……も、だめ……無理……限界……っ」
いやいやと緩く左右に首を振るが、その仕草は二人の男の欲望を刺激するだけで、やめさせる効果など微塵もない。
「かわいいねナツキ」
「愛してるよナツキ」
甘く低い声で囁きながら、二人の男はナツキの深い場所まで欲望を注ぎ込む。
「うっ……あぁっ、あっ……ん……」
びくびくと全身をしならせながら、ナツキは苦しげに喘いだ。
「……も、終わって……や、ぁ、限界……っ」
「まだだよナツキ」
「宴はこれからだナツキ」
ナツキの身体は呆気なくひっくり返され、先程まで彼の唇を犯してた男が体内へと進入してくる。
「う……あ、ぁ……」
奥の奥まで侵食され、ナツキはつらそうに喉を反らした。
その頬をもう一人の男が手のひらで覆い、ゆっくりと顔を近づけていく。
「おまえは俺たちの玩具なんだから」
優しく口づけられた。玩具という言葉が初めよく理解できていなかったのだが、時間をかけてゆっくりとナツキの中に浸透していく。
彼らは愛の言葉を紡ぎながらも、ナツキを玩具としか思っていない。それはわずかな寂しさと切なさと悲しさを伴いながら、ナツキの中へと浸透していった。
だがそれすらもじきに曖昧になり、朦朧としていく。身体に与えられる優しく甘美な快感に身を浸していくうちに、よくわからなくなっていく。
ナツキは喘ぎ、身悶えることしかできない生き物のようになり、やがてなけなしの理性さえも手放していった。
「……はっ」
亜川那月は顔をあげた。
目の前に広がる光景は、見慣れた大学の教室で、遠くのほうで教授が教卓に立って何かを話している。
ゆっくりと周りを見渡すと、それぞれの席で生徒たちが、熱心に、退屈そうに、つまらなさそうに、真剣に、真面目に、スマホをいじりながら、ヒソヒソ話をしながら、講義を聞いている。那月を気にかけている者は誰もいなかった。
——夢。
安堵の息を吐きながら、那月は額の汗を手の甲で拭った。
何かとても変な夢を見た。だが、もうどんな内容だったのか覚えていなかった。
どのぐらい居眠りをしていたのだろうと腕時計を見ると、ほんの五分ほどだった。誰にも気づかれていない様子に安心しながら、那月は改めて講義に耳を傾けた。
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