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第3話
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シンデレラははらはらと涙を流し、切ない眼差しで王子を見上げた。
「騙すつもりではありませんでした。でも、どんな罰でも受けます」
この期に及んで許しを請おうとは思わなかった。あがけばあがくほど事態は悪化していくだろう。シンデレラは粛々と運命を享受することに決めた。この先どうなろうと、それはすべて天命なのだ。
「どんな罰でも受ける?」
「ええ。覚悟はもう決めました」
「……そうか、なら、そこに横たわるんだ」
王子が指した先はベッドだった。豪華な天蓋で彩られた大きなベッドだった。
シンデレラは思わず息を飲む。
王子の意図を理解したからだ。
「……わかり、ました」
シンデレラは立ち上がり、よろよろとベッドへと向かった。足取りが重くなるのは、不安と恐怖からだ。まだ乙女であったシンデレラは、誰かと肌を合わせたことがない。こんな形で失うのかと思ったら悲しくなってきた。
ベッドに乗り上げ、仰向けに横たわる。厨房で調理される魚のような気分になった。
ギシ、と音がし、王子がベッドに膝を乗せたのがわかった。動揺で心臓がバクバクと鳴り、緊張で頭がおかしくなりそうだった。止まらない涙がこめかみを流れ、嗚咽を必死で噛み殺す。
怒っているのか呆れているのか、王子に表情らしい表情はなく、シンデレラをまたぐように膝立ちになると、上から見下ろしてきた。
手が伸ばされる。シンデレラの耳の下から首筋を指が伝い、鎖骨まで滑る。ビクッと小さくシンデレラが震えた。
ボロボロの服の胸元に、王子の両手が乗った。形と感触を確かめるように、そっと揉まれる。そんな風にされたのは生まれて初めてで、シンデレラは内心で激しく動揺した。
「怯えているね」
王子がそっと言った。
「僕が怖い?」
怖くないと言えば嘘になる。だが、厳密には王子が怖いのではなく、この行為が怖いのだ。
シンデレラはなんと答えればいいのかわからず、涙目で王子を見つめた。王子はその視線をかわすように、上半身を落として彼女の鎖骨に唇を寄せた。
「あ……」
唇の感触が鎖骨に落ち、思わず声が漏れた。ゆっくりと服の上から乳房を揉まれ、少しずつ変な気分になっていく。身体のどこかで熱が発生した。
王子の唇は鎖骨から首筋へと移り、頬へと移動してまぶたや額へと移る。そしてまた首筋に戻り、耳の下や裏側へと移動する。
シンデレラの息が少しずつあがった。触れられるたびに動悸がする。服の上からでは物足りなくなったのか、王子の手が胸元に潜り込み、じかに触れてきた。
胸の突起に王子の指がこすれる。わざとなのか偶然なのかはわからないが、乳房を揉むたびに乳首に王子の指がかすめ、そのたびにシンデレラは内心でうろたえる。
ボロボロだがその服はワンピースの形をしており、裾からめくらなければ脱がすことはできなかった。王子の手が大胆に裾をまき上げ、シンデレラの太ももが露わになる。
「ひゃ……っ」
驚いて思わず声をあげてしまった。
王子の上半身が下へと移動し、脛から太ももまでを唇で辿る。くすぐったかったが、同時におかしな気分になっていく。シンデレラは思わずシーツをつかんだ。
ワンピースはさらにまくり上げられ、上半身を通過して頭へと抜けた。つるんと簡単に脱がされ、シンデレラはドロワーズだけという下着姿にされた。
胸元を覆っていた布が消え、恥ずかしくてたまらない。王子の視線は不躾で、胸の形も乳首の位置も記憶するのではないかと思えるほど凝視してきた。
王子は右乳房に手のひらを添えてきた。同時に顔も寄せてきた。唇から舌先を覗かせ、小さな胸の突起にそっと這わせる。シンデレラがビクッとした。
乳首の形をなぞるように、下から上へと舌先で撫でる。左乳房の乳首には親指と人差し指を添え、突起をつまみ、こすり、押し潰してきた。
「ひぁっ……あっ……あっ……」
シンデレラは思わずのけぞった。身体の下で小さく震える彼女を愛おしむように、王子は愛撫の手を緩めない。
さんざん胸をもてあそんだ後、王子の手はドロワーズへとかかった。するりと足から引き抜き、秘められていた場所を露わにさせる。王子はためらいなく秘処に顔をうずめると、花芽を舐め始めた。刺激の強いその場所にじかに触れられ、シンデレラは戸惑いと衝撃を覚えた顔で目を見開く。
「ふぁっ……やぁっ、そこ、だめ……っ」
濡れた舌先で何度も撫でられると、たちまち身体も頭もおかしくなった。ビクビクッと小さく身体が跳ね、頭の中が真っ白になる。
「とろとろに濡れてきたね」
指先で花弁をかきわけ、王子がしみじみと言う。
「熱い蜜が溢れてきている」
王子は花弁に口づけると、その中心に舌先を挿れた。入り口を舌で抜き差しされると、シンデレラはぞくぞくと全身を震わせる。
「はっ……あっ、あぁっ……あっ……」
ひくひくと小刻みに震える太ももに王子は満足した様子を見せ、今度は二本揃えた指を蜜壺に押しつけた。ずぶずぶと奥まで入ってきて、未知の感触にシンデレラは内心で動揺する。
「やっ……あぁっ……」
指は根元まで入り、奥の方を指の腹で撫でられた。それからゆっくりと抜かれ、抜け切らないうちにまた奥まで挿れられた。粘膜の壁面を指の腹で何度もこすられ、たちまちシンデレラは頭が働かなくなっていく。
「……あっ、……あ……気持ち、いい……っ」
変になりそうだった。
しばらくして王子は指を抜き、ようやく自身の服を脱ぎ始めた。
王子の下腹部で雄々しく屹立するものが目に飛び込み、シンデレラはまたもや動揺した。勃ち上がっているそれを見たのは生まれて初めてで、戸惑いを隠せない。
王子はシンデレラが生娘であることにとっくに気づいていたので、彼女の動揺も理解していた。しかしそれよりも早く繋がりたい意識のほうが優先され、気遣う余裕などなかった。
シンデレラの両膝がつかまれ、左右へと押し広げられる。王子は迷いなく腰を割り込ませた。蜜を垂らす花弁に猛りを押しつけると、ゆっくりと、だが確実に挿れていく。
隘路を開かれていくのがわかり、シンデレラはますます動揺した。
「あ、あ、あ、あ」
硬くて大きなものに引き裂かれていくようだった。
さまざまな感情や感触がごちゃごちゃになり、シンデレラはもう何がなんだかわからなくなっていた。怖くもあったが期待もあって、そして痛みも快感もないまぜになり、もはや何も考えられなくなっていた。
「騙すつもりではありませんでした。でも、どんな罰でも受けます」
この期に及んで許しを請おうとは思わなかった。あがけばあがくほど事態は悪化していくだろう。シンデレラは粛々と運命を享受することに決めた。この先どうなろうと、それはすべて天命なのだ。
「どんな罰でも受ける?」
「ええ。覚悟はもう決めました」
「……そうか、なら、そこに横たわるんだ」
王子が指した先はベッドだった。豪華な天蓋で彩られた大きなベッドだった。
シンデレラは思わず息を飲む。
王子の意図を理解したからだ。
「……わかり、ました」
シンデレラは立ち上がり、よろよろとベッドへと向かった。足取りが重くなるのは、不安と恐怖からだ。まだ乙女であったシンデレラは、誰かと肌を合わせたことがない。こんな形で失うのかと思ったら悲しくなってきた。
ベッドに乗り上げ、仰向けに横たわる。厨房で調理される魚のような気分になった。
ギシ、と音がし、王子がベッドに膝を乗せたのがわかった。動揺で心臓がバクバクと鳴り、緊張で頭がおかしくなりそうだった。止まらない涙がこめかみを流れ、嗚咽を必死で噛み殺す。
怒っているのか呆れているのか、王子に表情らしい表情はなく、シンデレラをまたぐように膝立ちになると、上から見下ろしてきた。
手が伸ばされる。シンデレラの耳の下から首筋を指が伝い、鎖骨まで滑る。ビクッと小さくシンデレラが震えた。
ボロボロの服の胸元に、王子の両手が乗った。形と感触を確かめるように、そっと揉まれる。そんな風にされたのは生まれて初めてで、シンデレラは内心で激しく動揺した。
「怯えているね」
王子がそっと言った。
「僕が怖い?」
怖くないと言えば嘘になる。だが、厳密には王子が怖いのではなく、この行為が怖いのだ。
シンデレラはなんと答えればいいのかわからず、涙目で王子を見つめた。王子はその視線をかわすように、上半身を落として彼女の鎖骨に唇を寄せた。
「あ……」
唇の感触が鎖骨に落ち、思わず声が漏れた。ゆっくりと服の上から乳房を揉まれ、少しずつ変な気分になっていく。身体のどこかで熱が発生した。
王子の唇は鎖骨から首筋へと移り、頬へと移動してまぶたや額へと移る。そしてまた首筋に戻り、耳の下や裏側へと移動する。
シンデレラの息が少しずつあがった。触れられるたびに動悸がする。服の上からでは物足りなくなったのか、王子の手が胸元に潜り込み、じかに触れてきた。
胸の突起に王子の指がこすれる。わざとなのか偶然なのかはわからないが、乳房を揉むたびに乳首に王子の指がかすめ、そのたびにシンデレラは内心でうろたえる。
ボロボロだがその服はワンピースの形をしており、裾からめくらなければ脱がすことはできなかった。王子の手が大胆に裾をまき上げ、シンデレラの太ももが露わになる。
「ひゃ……っ」
驚いて思わず声をあげてしまった。
王子の上半身が下へと移動し、脛から太ももまでを唇で辿る。くすぐったかったが、同時におかしな気分になっていく。シンデレラは思わずシーツをつかんだ。
ワンピースはさらにまくり上げられ、上半身を通過して頭へと抜けた。つるんと簡単に脱がされ、シンデレラはドロワーズだけという下着姿にされた。
胸元を覆っていた布が消え、恥ずかしくてたまらない。王子の視線は不躾で、胸の形も乳首の位置も記憶するのではないかと思えるほど凝視してきた。
王子は右乳房に手のひらを添えてきた。同時に顔も寄せてきた。唇から舌先を覗かせ、小さな胸の突起にそっと這わせる。シンデレラがビクッとした。
乳首の形をなぞるように、下から上へと舌先で撫でる。左乳房の乳首には親指と人差し指を添え、突起をつまみ、こすり、押し潰してきた。
「ひぁっ……あっ……あっ……」
シンデレラは思わずのけぞった。身体の下で小さく震える彼女を愛おしむように、王子は愛撫の手を緩めない。
さんざん胸をもてあそんだ後、王子の手はドロワーズへとかかった。するりと足から引き抜き、秘められていた場所を露わにさせる。王子はためらいなく秘処に顔をうずめると、花芽を舐め始めた。刺激の強いその場所にじかに触れられ、シンデレラは戸惑いと衝撃を覚えた顔で目を見開く。
「ふぁっ……やぁっ、そこ、だめ……っ」
濡れた舌先で何度も撫でられると、たちまち身体も頭もおかしくなった。ビクビクッと小さく身体が跳ね、頭の中が真っ白になる。
「とろとろに濡れてきたね」
指先で花弁をかきわけ、王子がしみじみと言う。
「熱い蜜が溢れてきている」
王子は花弁に口づけると、その中心に舌先を挿れた。入り口を舌で抜き差しされると、シンデレラはぞくぞくと全身を震わせる。
「はっ……あっ、あぁっ……あっ……」
ひくひくと小刻みに震える太ももに王子は満足した様子を見せ、今度は二本揃えた指を蜜壺に押しつけた。ずぶずぶと奥まで入ってきて、未知の感触にシンデレラは内心で動揺する。
「やっ……あぁっ……」
指は根元まで入り、奥の方を指の腹で撫でられた。それからゆっくりと抜かれ、抜け切らないうちにまた奥まで挿れられた。粘膜の壁面を指の腹で何度もこすられ、たちまちシンデレラは頭が働かなくなっていく。
「……あっ、……あ……気持ち、いい……っ」
変になりそうだった。
しばらくして王子は指を抜き、ようやく自身の服を脱ぎ始めた。
王子の下腹部で雄々しく屹立するものが目に飛び込み、シンデレラはまたもや動揺した。勃ち上がっているそれを見たのは生まれて初めてで、戸惑いを隠せない。
王子はシンデレラが生娘であることにとっくに気づいていたので、彼女の動揺も理解していた。しかしそれよりも早く繋がりたい意識のほうが優先され、気遣う余裕などなかった。
シンデレラの両膝がつかまれ、左右へと押し広げられる。王子は迷いなく腰を割り込ませた。蜜を垂らす花弁に猛りを押しつけると、ゆっくりと、だが確実に挿れていく。
隘路を開かれていくのがわかり、シンデレラはますます動揺した。
「あ、あ、あ、あ」
硬くて大きなものに引き裂かれていくようだった。
さまざまな感情や感触がごちゃごちゃになり、シンデレラはもう何がなんだかわからなくなっていた。怖くもあったが期待もあって、そして痛みも快感もないまぜになり、もはや何も考えられなくなっていた。
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