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第2話
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「その姿のままではみすぼらしいな」
ラヌートはエルミアを頭からつま先まで眺めると、指揮でもするように指を動かし、何か呪文のようなものを唱えた。
すると、エルミアの服がみるみる綺麗になり、全身を覆うように痛かった打撲痛も消えた。裸足だった足には靴が発生した。
「よし、行くぞ」
草木に覆われた道なき道を、美青年ラヌートと黒猫シャトランの後に続くように歩き出した。行き先はわからないが、彼らについて行くことしか今の彼女にできることはなかった。
やがて視界が開け、一軒のこじんまりとした家が現れた。
「ここが俺の家だ」
「かわいいですね」
「かわいい? 俺が?」
「家です」
「家か……」
どうやらラヌートは少し天然らしい。
「見た目は小さい家だが、中は広い。おまえ一人が増えたところで支障はないだろう」
「えっ?わたし、ここに住むんですか?」
驚くエルミアを、ラヌートが不審そうに見た。
「ほかに行くあてがあるのか?」
「……ないです」
「じゃあ、ここで暮らせばいい」
「えっ……でも」
うら若き乙女が、若い男と二人で暮らすのはマズイのではないのか。
「二人きりではないですよ。私もおりますから」
黒猫のシャトランが口を挟んできた。
「はっ、そうだった」
エルミアはシャトランの存在を思い出した。
「あなたはどうして喋ることができるの?」
「私はただの猫ではありません。ラヌート様の手で作り出された特別な猫なのです」
姿勢を正したシャトランが胸を張った。
「作り出された特別な猫……」
どういうことなのか、さっぱりわからない。
「ドアを開けるぞ」
ラヌートが言い、ドアノブに手をかけた。
「わあっ」
室内は驚くほど広かった。建物の大きさと合っていない。
「これも、魔法の力なんですか?」
「その通り。どうだ、魔法を学びたくなってきただろう」
「えっ? でも、見習いの人が来る予定なんですよね?」
「そのはずなんだが、来る気配がないのでな。代わりにおまえが学べ」
「ええっ?」
「魔法でおまえ専用の個室も作ってやる。鍵つきでな」
「でも、どうしてなんですか?」
エルミアが聞くと、ラヌートが不思議そうな顔をした。
「なにがだ」
「どこの誰かもわからない初対面のわたしに、どうしてそんな親切に」
「親切にした覚えはない。俺はただ、即戦力がほしいだけだ」
「即戦力?」
「魔法使いは忙しいんだ。猫の手も借りたいほどにな」
シャトランが両手を挙げた。
「私の手も貸しています」
「はあ」
よくわからないが、忙しいから手伝えということなのだろう。仕事には自信がある。今の姿になる前はバリバリのキャリアウーマンだったのだから。
ここで暮らしているのはラヌートとシャトランだけなのだろうか。料理も得意だから、お礼に腕を振るおう。置いてきてしまったスーパーの袋も持ってくればよかったと、少しだけ後悔した。あの食材はここにいる彼らのために使うべきだった。
元の世界に帰る術もなく、元の姿に戻る術もない。どうやらエルミアはこの世界で生き抜くしかなくなってしまったようだった。わけがわからないが、順応するしかない。
「まずは腹ごしらえだな」
ラヌートがキッチンへと向かった。反射的にエルミアが挙手する。
「はいっ、わたしが作りますっ、助けてくれたお礼にっ!」
「おまえに作れるのか?」
ラヌートが不安そうにエルミアを見た。
「これでも料理は得意なんですよ」
エルミアは胸を張った。
「とてもそうは見えない」
「得意なんですよっ」
エルミアは半ば強引に、キッチンに立った。
ところがキッチンに立った途端、調理の方法がわからなくなってしまった。
「あれ?」
「どうした」
エルミアの様子を眺めながら、ラヌートが眉をひそめる。
「い、いえっ。なんでもないですよっ」
エルミアは誤魔化すように笑った。
まず、この世界には冷蔵庫など存在しない。食材は主に、カゴの中に入った野菜と、チーズや干し肉などの保存食などが多かった。レトルトも冷凍食品もここにはない。
火も、ガスや電気はないので、薪をくべる。ラヌートの魔法で炎があがるので、わざわざ火を起こす必要はなかった。
「魔法って便利なんですね」
「できるようになったら、おまえが火をつけろよ」
「はあい」
木のまな板の上で包丁を使い、まず野菜を切るのだが、得意だったはずなのに手がうまく動かない。野菜はいびつな形になったが、煮てしまえばわからないだろう。
鍋に干し肉と野菜を放り込み、汲んだ水を入れて煮る。
調味料は塩や砂糖などはあるものの、それ以外は見たことも聞いたこともないものばかりだ。胡椒に似たものを見つけたので、とりあえず使う。
見たことのない食材や知らない調味料、水道もガスもないからというだけではなく、何かが違った。なにより、手際が違う。思うように手が動いてくれない。
(あれ? 料理は得意のはず……)
おかしいなと首をかしげつつ、鍋の中でグツグツしている野菜たちを眺めた。
野菜や干し肉を切って、水を入れた鍋で煮て、調味料で味を整えただけだ。失敗なんてするはずがない。
「首をかしげながら料理をするな。不安になる」
「大丈夫ですよ。の、はず」
「の、はず」
ますますラヌートは不安そうな顔になった。
シャトランも不安そうだ。
「大丈夫ですってば」
エルミアは彼らを安心させるように笑った。
いい頃合いになった頃に、鍋つかみを両手に握り、鍋を火の上からどかす。テーブルへと置いた。
「ポトフです。召し上がれ」
「……ポ……? ポト……?」
「あれ? ポトフ、ご存じない?」
「初めて聞いたぞ」
ラヌートが眉をしかめる。
「だが、これは美味そうだ」
「召し上がれ」
シャトラン用に器を用意し、少し冷ましながらよそう。
ラヌートとシャトランはぼぼ同時に口をつけた。
「…………うっ」
ラヌートがスプーンを置いた。シャトランも器から離れた。
「……うぅ……っ」
「えっ? どうしたんですか、二人とも?」
きょとんとするエルミアを睨みながら、ラヌートが唸った。
「おまえも食ってみろ」
「えっ?」
わけがわからぬまま、エルミアはスプーンを握り、ポトフを自分の口へと運んだ。
「うっ」
たちまち青ざめる。
「な、なにこれっ……」
「おまえは俺に毒を食わせる気かっ」
「野菜と干し肉を切って水に入れて煮込んだだけですよ? 味付け間違えたのかな……よく知らない調味料だったし」
「野菜と肉を無駄にしてしまった……もったいない」
ラヌートはポトフの入った鍋を睨みつけると、指揮者のように手を振り上げ、呪文を唱えた。
鍋の中のポトフが一瞬輝き、しんと静まり返る。
「よし、食え」
ラヌートに促されるままに、エルミアは再びポトフを一口食べた。たちまち目が輝く。
「美味しい……!」
「よし、食えるようになったぞ、シャトラン」
「はあっ、死ぬかと思いました」
シャトランは大きなため息をつきながら、再びポトフを食べ始めた。
「ありがとうございます、ラヌート様。美味しいです」
シャトランが感動したように目を潤ませながら、ラヌートに礼を言う。
「おかしいなあ。料理は得意なはずなのに……」
首をかしげるエルミアを、信用ならぬ目でラヌートが見つめていた。
「おまえ、しばらく料理の修業が必要だな」
「えっ、だから本当は料理得意なんですよ?」
エルミアが何度訴えても、ラヌートもシャトランも決して信じなかった。
ラヌートはエルミアを頭からつま先まで眺めると、指揮でもするように指を動かし、何か呪文のようなものを唱えた。
すると、エルミアの服がみるみる綺麗になり、全身を覆うように痛かった打撲痛も消えた。裸足だった足には靴が発生した。
「よし、行くぞ」
草木に覆われた道なき道を、美青年ラヌートと黒猫シャトランの後に続くように歩き出した。行き先はわからないが、彼らについて行くことしか今の彼女にできることはなかった。
やがて視界が開け、一軒のこじんまりとした家が現れた。
「ここが俺の家だ」
「かわいいですね」
「かわいい? 俺が?」
「家です」
「家か……」
どうやらラヌートは少し天然らしい。
「見た目は小さい家だが、中は広い。おまえ一人が増えたところで支障はないだろう」
「えっ?わたし、ここに住むんですか?」
驚くエルミアを、ラヌートが不審そうに見た。
「ほかに行くあてがあるのか?」
「……ないです」
「じゃあ、ここで暮らせばいい」
「えっ……でも」
うら若き乙女が、若い男と二人で暮らすのはマズイのではないのか。
「二人きりではないですよ。私もおりますから」
黒猫のシャトランが口を挟んできた。
「はっ、そうだった」
エルミアはシャトランの存在を思い出した。
「あなたはどうして喋ることができるの?」
「私はただの猫ではありません。ラヌート様の手で作り出された特別な猫なのです」
姿勢を正したシャトランが胸を張った。
「作り出された特別な猫……」
どういうことなのか、さっぱりわからない。
「ドアを開けるぞ」
ラヌートが言い、ドアノブに手をかけた。
「わあっ」
室内は驚くほど広かった。建物の大きさと合っていない。
「これも、魔法の力なんですか?」
「その通り。どうだ、魔法を学びたくなってきただろう」
「えっ? でも、見習いの人が来る予定なんですよね?」
「そのはずなんだが、来る気配がないのでな。代わりにおまえが学べ」
「ええっ?」
「魔法でおまえ専用の個室も作ってやる。鍵つきでな」
「でも、どうしてなんですか?」
エルミアが聞くと、ラヌートが不思議そうな顔をした。
「なにがだ」
「どこの誰かもわからない初対面のわたしに、どうしてそんな親切に」
「親切にした覚えはない。俺はただ、即戦力がほしいだけだ」
「即戦力?」
「魔法使いは忙しいんだ。猫の手も借りたいほどにな」
シャトランが両手を挙げた。
「私の手も貸しています」
「はあ」
よくわからないが、忙しいから手伝えということなのだろう。仕事には自信がある。今の姿になる前はバリバリのキャリアウーマンだったのだから。
ここで暮らしているのはラヌートとシャトランだけなのだろうか。料理も得意だから、お礼に腕を振るおう。置いてきてしまったスーパーの袋も持ってくればよかったと、少しだけ後悔した。あの食材はここにいる彼らのために使うべきだった。
元の世界に帰る術もなく、元の姿に戻る術もない。どうやらエルミアはこの世界で生き抜くしかなくなってしまったようだった。わけがわからないが、順応するしかない。
「まずは腹ごしらえだな」
ラヌートがキッチンへと向かった。反射的にエルミアが挙手する。
「はいっ、わたしが作りますっ、助けてくれたお礼にっ!」
「おまえに作れるのか?」
ラヌートが不安そうにエルミアを見た。
「これでも料理は得意なんですよ」
エルミアは胸を張った。
「とてもそうは見えない」
「得意なんですよっ」
エルミアは半ば強引に、キッチンに立った。
ところがキッチンに立った途端、調理の方法がわからなくなってしまった。
「あれ?」
「どうした」
エルミアの様子を眺めながら、ラヌートが眉をひそめる。
「い、いえっ。なんでもないですよっ」
エルミアは誤魔化すように笑った。
まず、この世界には冷蔵庫など存在しない。食材は主に、カゴの中に入った野菜と、チーズや干し肉などの保存食などが多かった。レトルトも冷凍食品もここにはない。
火も、ガスや電気はないので、薪をくべる。ラヌートの魔法で炎があがるので、わざわざ火を起こす必要はなかった。
「魔法って便利なんですね」
「できるようになったら、おまえが火をつけろよ」
「はあい」
木のまな板の上で包丁を使い、まず野菜を切るのだが、得意だったはずなのに手がうまく動かない。野菜はいびつな形になったが、煮てしまえばわからないだろう。
鍋に干し肉と野菜を放り込み、汲んだ水を入れて煮る。
調味料は塩や砂糖などはあるものの、それ以外は見たことも聞いたこともないものばかりだ。胡椒に似たものを見つけたので、とりあえず使う。
見たことのない食材や知らない調味料、水道もガスもないからというだけではなく、何かが違った。なにより、手際が違う。思うように手が動いてくれない。
(あれ? 料理は得意のはず……)
おかしいなと首をかしげつつ、鍋の中でグツグツしている野菜たちを眺めた。
野菜や干し肉を切って、水を入れた鍋で煮て、調味料で味を整えただけだ。失敗なんてするはずがない。
「首をかしげながら料理をするな。不安になる」
「大丈夫ですよ。の、はず」
「の、はず」
ますますラヌートは不安そうな顔になった。
シャトランも不安そうだ。
「大丈夫ですってば」
エルミアは彼らを安心させるように笑った。
いい頃合いになった頃に、鍋つかみを両手に握り、鍋を火の上からどかす。テーブルへと置いた。
「ポトフです。召し上がれ」
「……ポ……? ポト……?」
「あれ? ポトフ、ご存じない?」
「初めて聞いたぞ」
ラヌートが眉をしかめる。
「だが、これは美味そうだ」
「召し上がれ」
シャトラン用に器を用意し、少し冷ましながらよそう。
ラヌートとシャトランはぼぼ同時に口をつけた。
「…………うっ」
ラヌートがスプーンを置いた。シャトランも器から離れた。
「……うぅ……っ」
「えっ? どうしたんですか、二人とも?」
きょとんとするエルミアを睨みながら、ラヌートが唸った。
「おまえも食ってみろ」
「えっ?」
わけがわからぬまま、エルミアはスプーンを握り、ポトフを自分の口へと運んだ。
「うっ」
たちまち青ざめる。
「な、なにこれっ……」
「おまえは俺に毒を食わせる気かっ」
「野菜と干し肉を切って水に入れて煮込んだだけですよ? 味付け間違えたのかな……よく知らない調味料だったし」
「野菜と肉を無駄にしてしまった……もったいない」
ラヌートはポトフの入った鍋を睨みつけると、指揮者のように手を振り上げ、呪文を唱えた。
鍋の中のポトフが一瞬輝き、しんと静まり返る。
「よし、食え」
ラヌートに促されるままに、エルミアは再びポトフを一口食べた。たちまち目が輝く。
「美味しい……!」
「よし、食えるようになったぞ、シャトラン」
「はあっ、死ぬかと思いました」
シャトランは大きなため息をつきながら、再びポトフを食べ始めた。
「ありがとうございます、ラヌート様。美味しいです」
シャトランが感動したように目を潤ませながら、ラヌートに礼を言う。
「おかしいなあ。料理は得意なはずなのに……」
首をかしげるエルミアを、信用ならぬ目でラヌートが見つめていた。
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