美少年は異世界でヤンデレに囲われます

mmm

文字の大きさ
上 下
48 / 62

性教育

しおりを挟む

騎士団の訓練は本当にすごかった。団員たちが僕では絶対できないような運動量を普通にこなすのもすごかったけど、何より僕の旦那様がカッコ良過ぎた。
大きな剣で、相手の剣をヒラリとかわし、隙をついて次々団員たちを倒していくんだ。
あの剣すごく重そうに見えるけど、見た目ほど重くないのかな。
訓練が終わったら触らせてもらおう!

結果、剣はすごく重くて僕は持ち上げることもできなかった。
腕をプルプルさせながら頑張っていたらリースさんに小動物を見るような生ぬるい目で見られた。
うぅ・・・情けない。
僕も鍛えようかな。



僕が教会での仕事の時は、リースさんがついてきてくれてリースさんが仕事の時は僕がついていく。
そんな生活が1年続いた。
今ではあの事件のことは吹っ切れて、誰とでも普通に話すことができる。
これもリースさんのおかげだ。
リースさんがいなかったら僕はきっと今も塞ぎ込んでいると思う。


そんなある日、いつものようにリースさんと熱い夜を過ごした後まったりしていると
「マオ・・・俺たちの子供が欲しくねぇか?」

「え?子供・・・?」

「あぁ、最近考えてたんだ。もちろん、無理強いはしねぇよ?」

「あの・・・僕がいた世界では男の人は子供を産めなかったんです。だから、自分が子供を産むことがいまいち想像できなくて。でも嫌なわけじゃないんです。ただ知識がないから少し怖くて。」

「そうか、ならまずは知ることから始めよう」





その数日後、マシューという人が僕を訪ねてきた。
なんとこの人、ハリスさんの奥さんらしい。
出産経験がある人から話を聞いた方がいいだろうと、リースさんが呼んでくれたんだ。

「お初にお目にかかります。ハリスの伴侶マシューでございます。本日は黒の君にお会いでき大変光栄でございます。」

水色の長髪に銀色の瞳のマシューさんはとっても綺麗な人だった。

「初めまして。マオと言います。あの・・・黒の君と呼ばれるのはちょっと恥かしくてできればマオと呼んでほしいのですが。」

「かしこまりました。ではマオ様、本日は懐妊から出産までの話をお聞きになりたいということですが」

「はっはい!僕あまりそういう知識がなくて。僕もリースさんとの・・・子供がいつかできたらなって思うから。」

「ふふっかしこまりました。私がお教えできることは全てお話しましょう」

「よろしくお願いします」


今部屋には僕とマシューさんの二人だけだ。
リースさんには1年前あんなことがあったから二人きりにするのはダメだって言われたんだけど、こういう話を旦那様の前で聞くのは恥ずかしいからと部屋から出て行ってもらった。

マシューさんはハリスさんの奥さんだから何も心配はない。


「それでは早速、懐妊するまでの流れを説明致しましょう。まずは魔力玉という赤子のもととなるものが必要でございます。」

「魔力玉・・・聞いたことあります」

「魔力玉は教会でもらうことができます。しかし、もらった時点ではただの魔力を含んだ球に過ぎません。その魔力玉を母体・・・つまりマオ様の体に挿入し、その状態で情を交わすのです」

「球を入れたままそのっ・・・エッチするんですか?」

「はい。魔力玉に直接相手方の精液をかけなければいけないのです。」

「・・・なるほど。その玉はどのくらいの大きさなんですか?」

「そうですね・・・このくらいです」
マシューさんが指で輪っかを作ってくれたそれはピンポン玉くらいの大きさだった。

「・・・思ったより大きいですね」

「そうですね。マオ様はお体が小さいですから少々負担が大きいかもしれませんね。しかも一番奥まで挿入しなければいけませんから。」

「・・・頑張ります。」

「魔力玉が無事に受精卵に変わると、卵は魔力を栄養源として大きくなります。魔力は母体のみではいけません。相手方の魔力も必要ですので頻繁に性行為を行ってください。」

「頻繁に・・・。」

「受精するかどうかは運ですので、もしだめだったとしても落ち込まないでください。私も何回か挑戦したのちに子を授かりましたから。」

「そうなのですね。わかりました」

「卵はだいたいマオ様の拳サイズまで大きくなります。期間は半年ほどです。出産したのちに卵が割れて中から魔力が溢れ、それが人の形となります」

「え???待ってください、卵の状態で産むんですか???」

「そうです。」

異世界恐るべし。人が卵で生まれたらこれはもう哺乳類ではないのでは?

やっぱり色々聞いといてよかった。
でも、一番重要なことがまだ聞けていない。
「あの・・・産むのはどこからですか」

「排泄孔です」

やっぱりーーーー!
僕大丈夫かな。あの小さな穴から僕の拳が出てくるんだよ?
・・・でもリースさんのあの大きなモノを挿れてるから意外と大丈夫なのかもしれない。

「あの、卵が大きくなったら・・・えっちはしないほうがいいですようね?」

「そんなことはありません。卵は生まれるまで魔力を必要としますからね」

じゃあ生まれるまでの半年間えっちざんまいってこと??
僕の体が先に根を上げるかもしれない。






こうして僕の性教育は無事に終わりました。









しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた

やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。 俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。 独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。 好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け ムーンライトノベルズにも掲載しています。

ハイスペックストーカーに追われています

たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!! と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。 完結しました。

ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目

カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

処理中です...