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僕の護衛さんたち
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リースさんにたくさん抱かれて疲労で2日間ベッドの住人だった。
その間、リースさんが食べさせてくれるご飯はゆっくりだけど完食できた。
そして、ようやく動けるようになった僕は今からリースさんと一緒に城の庭に散歩に行くんだ。
部屋から出るのは久しぶりでちょっと身体が硬い僕をリースさんが抱っこして連れていってくれる。
後ろからは護衛のハリスさんとエイベルさん、従者のエルマさんがついてきてくれる。
まずは15分だけ。
それに慣れたら少しずつ外に行く時間を増やしていく予定だ。
そうやって僕の日常へ戻る訓練が行われて2週間後…
とうとう教会での仕事を再開することになった。
リースさんは、僕の仕事中もずっと側に居てくれるらしいけど、今日から騎士団での仕事を再開するって言ってたのにいいのかな?
気になって聞いたら、僕の仕事が終わってから行くんだって。
しかも僕も一緒に!
騎士団の詰所には僕の部屋が用意されてるって聞いてビックリしちゃった。
いつの間に!?
「マオにはいつも目の届くところに居てほしいんだ」
って言われて、リースさんと離れるのが正直不安だった僕は二つ返事でOKした。
前回同様教会までは馬車で行き、久しぶりに会う教会統括長のジョアンさんに挨拶と長らく休んでしまったことの謝罪をした。
それから僕専用の診察室に運ばれてくる患者を治してあっという間に3時間が経過した。
それからお城の部屋には戻らずそのまま騎士団の詰所へと向かった。
実は僕、ずっとリースさんの仕事を見学したいと思ってたんだ。
だって剣を振るってるリースさん絶対格好いいに決まってるもん。
僕は移動中ソワソワしちゃってリースさんに不思議がられちゃった。
詰所に到着し、僕に用意された部屋に行く途中、何人かの騎士に会った。
みんな僕を見てビックリして、慌てて頭を下げている。
まぁそうだよね。だって今リースさんに抱っこされてるんだもん。
そりゃ二度見三度見するよね・・・。
でも頭を下げる必要はないよ。
あっそうか!!僕にじゃなくてリースさんに下げてるんだ。
リースさんは騎士団を指導してる立場だから尊敬もされてるよね。
でも僕もこれから頻繁にここでお世話になるわけだし挨拶はちゃんとしとかなきゃ!
第一印象が肝心だからね。
にっこり笑って「こんにちは!」ってすれ違う人たちに声をかける。
するとみんな顔を赤くして「こここここんにちは!!!!!!!」
って返してくれる。
午前中の訓練が厳しかったのかな??
なぜかリースさんには呆れた目をされてため息まで吐かれた。
解せませぬ!!
ちなみに誤解されたくないから言うけど僕はちゃんと自分で歩くつもりだったんだよ?
でもリースさんが
「詰所の中では俺が抱える。マオが俺のものだってことを知らしめねぇといけねぇからな」
ってさ。
僕とリースさんが結婚してることはもうみんな知ってるんだから大丈夫だと思ったんだけど、苦い思い出があるから素直に従っています。
詰所の僕の部屋についてそこで昼食を食べた。
なんと城のシェフがわざわざこっちまで運んでくれたらしい。
お手数おかけします・・・。
ご飯を食べ終わって寛いでいると、護衛のハリスさんに
「マオ様。マオ様の護衛についているものを紹介したいのですがよろしいでしょうか?」
って言われた。
確かに、ハリスさんとエイベルさんは部屋の中で警護してくれてるから頻繁に顔を合わせるけど扉の外で護衛してくれてる人たちの顔はまだ覚えられていない。
「全員で20名いるのですが、一気に紹介はできませんので今日は半数の10人だけですが」
「え?僕専属の護衛って20人もいるの??」
「はい、私とエイベル必ずどちらかはマオ様のお側におりますが、他は扉の外で警護するか、この訓練場で鍛錬を積んでいます。」
「そっそうなんだ・・・。」
「是非マオ様には護衛の顔を覚えていただき、逆に見覚えのない者が近くにいると怪しんでいただきたいのです。城の中では大丈夫だと思いますが、街にお出かけになられたとき護衛のフリをして近づく輩がいないとは言い切れませんので。もちろんそんな輩をマオ様に近づけさせないようにするのが我々の仕事ですので、万が一の時とお考えください」
「なるほど・・・。」
リースさんが心配そうに
「マオ。まだ大勢と会うのは怖いだろう?今日じゃなくでもいいんだぞ?」
「ちょっと怖いけど・・・でもリースさんが一緒にいてくれるなら大丈夫です」
「そうか。よし、ハリス、護衛を紹介してくれ」
そしてガタイのいいお兄さんたちがぞろぞろと部屋に入ってきた。
順番に名前を教えられたけど、僕のこのポンコツ頭じゃ一気に覚えられなかった。
「徐々に覚えるので顔を合わせた時に一緒に名前も名乗っていただけると嬉しいです」
ってお願いしたらみんな快く承諾してくれた。
そしていよいよリースさんのお仕事を見学する時が来た。
その間、リースさんが食べさせてくれるご飯はゆっくりだけど完食できた。
そして、ようやく動けるようになった僕は今からリースさんと一緒に城の庭に散歩に行くんだ。
部屋から出るのは久しぶりでちょっと身体が硬い僕をリースさんが抱っこして連れていってくれる。
後ろからは護衛のハリスさんとエイベルさん、従者のエルマさんがついてきてくれる。
まずは15分だけ。
それに慣れたら少しずつ外に行く時間を増やしていく予定だ。
そうやって僕の日常へ戻る訓練が行われて2週間後…
とうとう教会での仕事を再開することになった。
リースさんは、僕の仕事中もずっと側に居てくれるらしいけど、今日から騎士団での仕事を再開するって言ってたのにいいのかな?
気になって聞いたら、僕の仕事が終わってから行くんだって。
しかも僕も一緒に!
騎士団の詰所には僕の部屋が用意されてるって聞いてビックリしちゃった。
いつの間に!?
「マオにはいつも目の届くところに居てほしいんだ」
って言われて、リースさんと離れるのが正直不安だった僕は二つ返事でOKした。
前回同様教会までは馬車で行き、久しぶりに会う教会統括長のジョアンさんに挨拶と長らく休んでしまったことの謝罪をした。
それから僕専用の診察室に運ばれてくる患者を治してあっという間に3時間が経過した。
それからお城の部屋には戻らずそのまま騎士団の詰所へと向かった。
実は僕、ずっとリースさんの仕事を見学したいと思ってたんだ。
だって剣を振るってるリースさん絶対格好いいに決まってるもん。
僕は移動中ソワソワしちゃってリースさんに不思議がられちゃった。
詰所に到着し、僕に用意された部屋に行く途中、何人かの騎士に会った。
みんな僕を見てビックリして、慌てて頭を下げている。
まぁそうだよね。だって今リースさんに抱っこされてるんだもん。
そりゃ二度見三度見するよね・・・。
でも頭を下げる必要はないよ。
あっそうか!!僕にじゃなくてリースさんに下げてるんだ。
リースさんは騎士団を指導してる立場だから尊敬もされてるよね。
でも僕もこれから頻繁にここでお世話になるわけだし挨拶はちゃんとしとかなきゃ!
第一印象が肝心だからね。
にっこり笑って「こんにちは!」ってすれ違う人たちに声をかける。
するとみんな顔を赤くして「こここここんにちは!!!!!!!」
って返してくれる。
午前中の訓練が厳しかったのかな??
なぜかリースさんには呆れた目をされてため息まで吐かれた。
解せませぬ!!
ちなみに誤解されたくないから言うけど僕はちゃんと自分で歩くつもりだったんだよ?
でもリースさんが
「詰所の中では俺が抱える。マオが俺のものだってことを知らしめねぇといけねぇからな」
ってさ。
僕とリースさんが結婚してることはもうみんな知ってるんだから大丈夫だと思ったんだけど、苦い思い出があるから素直に従っています。
詰所の僕の部屋についてそこで昼食を食べた。
なんと城のシェフがわざわざこっちまで運んでくれたらしい。
お手数おかけします・・・。
ご飯を食べ終わって寛いでいると、護衛のハリスさんに
「マオ様。マオ様の護衛についているものを紹介したいのですがよろしいでしょうか?」
って言われた。
確かに、ハリスさんとエイベルさんは部屋の中で警護してくれてるから頻繁に顔を合わせるけど扉の外で護衛してくれてる人たちの顔はまだ覚えられていない。
「全員で20名いるのですが、一気に紹介はできませんので今日は半数の10人だけですが」
「え?僕専属の護衛って20人もいるの??」
「はい、私とエイベル必ずどちらかはマオ様のお側におりますが、他は扉の外で警護するか、この訓練場で鍛錬を積んでいます。」
「そっそうなんだ・・・。」
「是非マオ様には護衛の顔を覚えていただき、逆に見覚えのない者が近くにいると怪しんでいただきたいのです。城の中では大丈夫だと思いますが、街にお出かけになられたとき護衛のフリをして近づく輩がいないとは言い切れませんので。もちろんそんな輩をマオ様に近づけさせないようにするのが我々の仕事ですので、万が一の時とお考えください」
「なるほど・・・。」
リースさんが心配そうに
「マオ。まだ大勢と会うのは怖いだろう?今日じゃなくでもいいんだぞ?」
「ちょっと怖いけど・・・でもリースさんが一緒にいてくれるなら大丈夫です」
「そうか。よし、ハリス、護衛を紹介してくれ」
そしてガタイのいいお兄さんたちがぞろぞろと部屋に入ってきた。
順番に名前を教えられたけど、僕のこのポンコツ頭じゃ一気に覚えられなかった。
「徐々に覚えるので顔を合わせた時に一緒に名前も名乗っていただけると嬉しいです」
ってお願いしたらみんな快く承諾してくれた。
そしていよいよリースさんのお仕事を見学する時が来た。
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