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忘れさせて※
しおりを挟むあれから3日経ち、薬の副作用である頭痛と倦怠感はなくなった。
けど、僕はご飯を食べるのが恐くなってしまった。
ウィル殿下に仕込まれた菓子と目の前の料理は違うこともわかっているし、ちゃんと美味しそうって思う。
けど、いざ口の中にいれようとすると手が震えちゃうんだ。
そんな僕を見てリースさんが僕に手づから食べさせてくれるんだけど、それでも3口が限界。
水分は無味無臭のもの、つまりただの水なら飲める。
果実水とか味や匂いのするものは警戒しちゃう。
王宮のシェフを疑っているわけじゃないし、料理を残してごめんなさいって思うけど、自分ではどうしようもないんだ。
リースさんもすごく心配してくれて、
「もともと心配になるほどの細さだってんのに…」
って日に日に痩せていく僕の腕や脚を触ってる。
「ごめんなさい。もう少し落ち着いたら食べれるようになりますから。ごめんなさい」
僕は謝ることしかできない。
そんな生活が続いて更に3日経った日
「もう見てられねぇ。このままだとマオをうしなっちまう」
リースさんが突然僕を抱き上げて寝室のベッドに連れていかれた。
「いいかマオ。これからマオを抱く。恐いだろうが最後まで止めねぇからな」
そういって、僕の抵抗も虚しく服を剥ぎ取られた。
突然のことで、ビックリしたのとあの時の記憶が蘇って身体が震える。
「りっリースさん…待ってください。ぼくまだ恐くて…」
「あぁ、わかってる。これは賭けだ!!」
「賭け…??」
賭けってどういうことだろうと頭で考える余裕もなく激しい口付けをされる。
あの事件以来、リースさんは僕に性的接触はしてこなかったし、僕がされたことを詳しく聞かれることはなかった。気を遣ってくれていたんだろう。
久しぶりに触れられるリースさんの手が気持ちいい筈なのに恐い。
「マオ…ここは?あいつに触れられたか?」
僕の乳首に触れながらそう聞かれる。
僕は震えながら頭を縦に振る。
「チッ…そうか」
「ひゃっ!!」
リースさんが舌打ちしたと思ったら乳首を摘ままれ、クリクリされたり引っ張られたり吸われたり…。
左右の乳首がポッテリと赤く熟れるまで弄られたけど、僕のおちんちんは元気がないまま。
リースさんもそれを確認して、僕のおちんちんに触れてきた。
「…ここは?触られたか?」
コクンと頷く。
「くそっ!!!」
リースさんの大きな声に身体がビクッとなる。
「どんな風にだ!どんな風に触られた!?」
「手で…擦られて…口に含まれて…それで…イカされました…ヒック…うぅ…」
思い出すとまた涙が出ちゃう。
リースさんはふにゃふにゃの僕のおちんちんを大きな手で包み込み擦り始めた。
「ひっ!あっだめです!」
少しずつ硬くなり始めた…。
僕ちゃんと気持ちよくなれてる?
感じてる?
これでいいんだよね?
休む暇なく口にも含まれてジュボジュボと音がなる。
「あんっ…あぁ…」
「気持ちいいか?マオ。」
「はっはい。きもち…いいです」
「それでいい。俺で感じていればいい」
「あっダメ!いっちゃう…あああぁ」
ピュッと白濁の液がお腹に飛び散った。
「はぁ…はぁ…ぼく…いけた…ちゃんとイケました。よかった…よかった…」
恐怖に飲まれることなくちゃんと快感を拾えたことに心から安堵した。
「マオいいこだ」
チュッチュッとおでこにキスされる。
そして後孔に指が這わされる。
「聞きたくねぇが・・・ここは触れられたか?」
「・・・はい」
ドスッ
リースさんが布団を思いっきり殴った。
「どんな風に・・・まさか挿入れられたりしてねぇよな」
「ごめんなさい・・・少しだけ・・・ほんの少しだけ・・・」
正直黙っていればわからないだろうけど、リースさんに嘘をつくのは嫌だった。
もし本当のことを言って嫌われてしまっても後悔はしない。
「あいつ・・・俺のマオをよくも」
リースさんは地を這うような低い声を出して怒りでプルプル震えている。
「全て忘れさせてやる。あいつの存在も思い出さないほど抱いてやる。マオが泣き喚こうと気を失おうとやめねぇ」
「・・・はい。忘れさせてください。リースさん」
リースさんは僕が出した白濁を後孔に塗りつけて、太く長い指を入れてきた。
そこからは前立腺を執拗に迫られ僕はポロポロ涙を流しながら喘いだ。
指を増やされ圧迫感と快感に飲まれていく。
リースさんとは何度も体を繋げているが、僕の後孔はいつも硬く閉ざされている。
それを念入りに解され、指が3本入るようになればそれは準備完了の合図。
「マオ先に謝っておく。優しくできねぇ」
「はい。僕もリースさんをたくさん感じたいですから」
リースさんのモノが後孔に当てられた思った瞬間、一気に挿入され、そればかりか結腸と呼ばれる最奥まで貫かれた。
あまり衝撃に呼吸が止まり、何か起きたのか理解できない。
衝撃の後に襲ってくる圧迫感と少しの痛み、そして快感。
食事を取れていない事でいつも以上にぺったんこな腹は恐ろしいほどに膨れている。
お腹を突き破られるんじゃないかと心配になるほどの衝撃を何度も何度も与えられ
「もう・・・許して・・・壊れる・・・ああああ・・・」
無我夢中でリースさんに懇願しても聞き入れてもらえず、5回目の射精のあと僕は意識を失った。
自分の体が揺さぶられる衝撃で再び目が覚めると、僕は対面座位で貫かれていた。
「目が覚めたか?マオ」
「うぅ・・・あぁ・・・まだ入ってる・・・」
「まだまだ終わらねぇぞ??」
力の入らない僕の腰を持って下から突き上げられる。
それでも今は浅い部分を責められているので辛うじて意識は保っていられる。
意識を失う前よりも膨れたお腹を見て何度かリースさんも射精しているのがわかる。
タプタプとなる腹からの音を聞きながら、僕は喘いだ。
しかしそんな時間もわずかだった。
今度は意識を失わずに責めに耐えている僕を見て、リースさんがニヤリと笑った。
「マオ、余裕か??もっと激しくしてやらねぇとな」
「えっ・・・待って・・・余裕じゃ・・・あ゛あ゛あ゛あああ」
否定しようとした時、再び結腸を貫かれた。
僕のおちんちんからは透明な液体が噴き出る。
グポンッグポンッグポンッ
止まらない責めに僕はまた意識を失った。
目覚めて失神してを繰り返し、昼過ぎから始まった行為は翌日の朝まで続いた。
最後に意識を失う前に見た自分の体は、あちこちに赤い斑点と噛み跡が散らばり、腹は異常なほど膨れていた。
リースさんは一度も僕の中から抜く事はなかったんだろう。中で出された精液は外に溢れる事なく、それがまた僕を苦しめていた。
その時僕はリースさんのことしか頭になく、ウィル殿下のことそして自分が犯されたことはすっかり頭から抜けていた。
あぁ。リースさんが賭けだって言ったのはこのことだったのか・・・。
うまくいけば僕は殿下のことを忘れられる。
うまくいかなければ更なる恐怖を僕に植え付ける。
でもその賭けは勝ったみたいですよ。
僕は今、あなたのことしか考えられませんから。
次、目を覚ました時にはちゃんと以前の僕に戻っています。
だから安心してね。
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