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恐怖※
しおりを挟む寝台に寝かされ、ウィル殿下が上にのしかかって来る。
「で・・・殿下?あの・・・エルマさんを呼んでいただけませんか?」
「大丈夫ですよ。私が診てあげますから。服を脱がせますよ」
「えっ??待って・・・待ってください殿下!」
殿下の様子がおかしい。
大きな声を出せば扉の外にいる護衛の人に聞こえるだろうけど体に力が入らず弱々しい声しか出ない。
僕の静止の声を無視して殿下は僕の服を脱がそうとする。
「やめてください・・・殿下!」
殿下の腕を掴もうとするけど痺れている手は簡単に頭の上で一纏めにされる。
いやだ、いやだ、助けてリースさん。
何をされるのか分からなくて、怖くて涙が溢れる。
「マオ?泣いているのですか?大丈夫です。ひどくはしませんから、私に身を委ねてください。」
目から溢れた涙をペロリと舐められる。
「ひゃっ」
全身に鳥肌が立ちガタガタと体が震えてしまう。
そしてシャツのボタンを全て外され、僕の胸が露わになる。
「なんて可愛いのでしょう。まるで果実のようですね」
ウィル殿下はそう言って僕の乳首を摘んだ。
「いや!触らないで!!」
「気持ちよくしてあげますからねマオ。私のマオ。忌々しいあのギルマスと結婚させられて可哀想に。ですがもう大丈夫ですよ。これからは私とずっと一緒にいましょう」
乳首を捏ねられ引っ張られ吸われ、リースさんじゃないのにどんどん体が熱を持っていく。
どうして?嫌なのに・・・。
「感じてくれているのですね。嬉しいです。もっと気持ちよくなりましょうね」
散々乳首を弄られた後、ついにズボンに手をかけられ下着と一緒に脱がされてしまった。
足を大きく広げられ、リースさんにしか見られたことがない場所を殿下に見られている。
「みっみないで。離して、助けてリースさん!うぅ・・・ひっく・・・」
「マオ、他の男の名前を呼ぶのは感心しませんね」
突然、殿下の口で僕の口が塞がれる。
口が閉じれず舌が奥まで入ってきて僕の舌が絡め取られる。
「んっ・・・うぅっ」
「マオは唾液まで甘いのですね。なんて可愛らしいのでしょう。こちらはどうでしょうか・・・」
僕の陰茎に手が伸びてきてギュッと握られる。
「ここもピンクで可愛いらしいサイズですね。健気に勃って思わず虐めたくなります。」
親指の爪で先っぽをグリグリされて痛みが走る。
「いっ痛い!やめて・・・」
「痛かったですか?すみません。では治療をしてあげますね」
「・・・え?・・・ひゃっ」
温かいものに包まれと思ったら殿下が僕のおちんちんを口に含んでいる。
そのまま、口の中で転がすように舐められ、自分の意思とは関係なくどんどん硬さを増していく。
僕はもう泣くことしかできないでいた。
殿下にこんなことをされている事も、そして嫌なのに体が反応してしまうこともリースさんを裏切っているようで辛い。
口の動きはどんどん激しくなり、弱々しい悲鳴をあげながら吐精してしまった。
殿下は僕が出したものを何の躊躇いもなく飲み込んだ。
「美味しかったですよ。次回は私のを飲んでくださいね。その小さなお口では少々難しいかもしれませんが」
射精したショックで僕は殿下の声が耳に入らない。
どうしてこんなことに・・・そんなことを考えていると後孔に突然指が入ってきた。
「いやぁぁぁぁぁ」
「あぁ、狭いですね。あの男に散々開発されてしまったかと思っていましたが、まだあまり体を繋げていなかったのですか?嬉しいです。やはりマオは私を待っていたのですね。」
「ちっちがう・・・」
僕の否定の言葉が聞こえていないのか香油を纏わせた指はどんどん奥まで入り込んでくる。
リースさんのいつも僕の気持ちいい部分を探し当てるような手つきではなく、ただ中を広げるための荒々しい手つきだ。
待ちきれないのか、まだ解れていないのに早急に2本目3本目の指が入ってくる。
「痛い・・・痛いよ・・・もうやめて・・・」
そして指が抜かれた。それはこれから絶望がやってくるサイン。
「さぁ、マオ。私と一つになりましょう。あの男のことは私が忘れさせてあげますよ。」
リースさんほどではないけど僕にとっては十分大きいモノを後孔に当てられる。
「お願いします・・・それだけはやめてください・・・お願いしま・・・あ゛あ゛ぁぁぁ・・・」
殿下の亀頭がめり込んでくる・・・このまま最後までヤられてしまうのか・・・リースさん!!
バァーン!!!!!
「お前!!!マオから離れろーーー!!」
バキッ
「う゛ぅっ」
突然自分にのしかかっていた重みが消えた。
そして、嗅ぎ慣れた匂いに包まれる。
「マオっ、マオっ遅くなってすまない。怖かったな、もう大丈夫だ」
ギュッと強く抱きしめられリースさんが助けにきてくれた事をようやく理解した。
「・・・リースさん・・・僕・・・殿下に・・・」
安心したことで嗚咽が止まらずうまく喋れない。
「大丈夫だ、大丈夫だマオ」
しばらくリースさんの腕の中で泣き続けいつの間にか僕は意識を失っていた。
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