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護衛と従者
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「それでは護衛の者を紹介しよう。おい入れ」
王様が扉の外に声を掛けると騎士さん2人が入ってきた。
1人はリースさんくらい体格が良くて短く刈上げた深緑の髪と金眼をしている。30歳くらいかな?
「黒の君様の護衛隊長を務めますハリスと申します」
もう1人はリースさんよりも頭半分くらい背が低く、ほどよく筋肉がついている。長髪の金髪を後ろで束ね、碧眼をしている。20台後半くらい?
「お初にお目にかかります副隊長のエイベルと申します」
2人とも膝をつき頭を下げて挨拶をしてくれたんだけど、やっぱりこういうの慣れないよ。
そして、黒の君ってのもね。
「はっはじめましてマオと言います。あの…できれば黒の君じゃなくて名前で呼んで欲しいです。皆さん僕より歳上だし、僕そんな偉い人間じゃないので」
「はっはっはっ。まぁマオは堅苦しいのは好みではないだろう。ハリス、エイベルマオの頼みだ!聞いてやってくれ」
王様が助け船を出してくれた。
最初は王様のことちょっと怖いと思ってたけど、実は優しい人なのかも。
「…かしこまりました。ではマオ様とお呼びしてもよろしいでしょうか」
「できれば様もつけて欲しくないんですけど…」
「それはできません。尊いお方を呼び捨てになど神から罰を与えられてしまいます」
「ええ?そんなことはないと思うけど…」
困っているとリースさんに諦めろと言われ渋々様付けで了承した。
この2人の騎士さんのうちどちらかは常に僕と一緒にいるらしい。部屋にいるときはドアの外に別の護衛が2人立っているんだって。
僕が風邪で1週間寝込んでいた間もずっといてくれたらしい。きづかなくてごめんなさい。
「では次は従者を紹介しよう。入れ」
え?まだいるの?
肩までの茶髪と茶眼の若い男性が入ってきた。
「エルマと申します。黒の君様の身の回りのお世話をさせていただきます。何なりとお申し付けくださいませ」
エルマさんは僕の顔を見てニッコリと微笑みながら挨拶してくれた。
エルマさんにも名前で呼んでほしいとお願いし了承してくれた。
「あの…身の回りのお世話って具体的にはどんなことですか?」
日本で一般的な生活をしてきたからもちろん、メイドさんにお世話になったことがない僕は従者の仕事がいまいちよくわからない。
「お食事の準備や片付け、お着替えや入浴のお手伝い、その他もろもろでございます」
「え?僕エルマさんと一緒にお風呂入るの?」
「お体を洗わせていただきます」
え?それは恥ずかしい。
日本で1回だけ銭湯に行ったことあるんだけど、やたらじろじろ見られたり、お湯に浸かってると知らないおじさんに身体触られたことがあってちょっとトラウマなんだ。
「あっあの昔、おんせ…大浴場でいきなり知らない人に身体触られたことがあって、それから誰かと入るのが怖くなっちゃったんです。だから…その…」
昔のことを思い出して無意識に震えてたみたい。
リースさんに膝の上に乗せられて抱き締められた。
「マオ、大丈夫だ。マオの裸を見るのも、触れるのも俺だけだ。エルマと言ったな。すまんがマオの着替えと入浴は俺が世話をするから手を出さないでもらえるか?」
「…そのようなことがあったのですね。辛いことを思い出させてしまい申し訳ございません。では着替えと入浴はリース殿にお任せいたします」
「あの…僕着替えもお風呂も1人で入れるよ?」
「マオの服はこれから城で用意してもらうんだ。今までのように簡単に着れる服じゃねぇから難しいだろ?それに俺はマオと風呂に入りたい。ダメか?」
確かに着なれない服なら1人じゃ着れないかも。
お風呂はリースさんと一緒なら緊張しちゃうけど大丈夫。
「わかりました。お願いします」
そして、そのあと僕の服を作るからと身体を採寸されて、腰回りのサイズにビックリされて…。
護衛のハリスさん、エイベルさん、従者のエルマさんとお部屋に戻ってきた。
今日はハリスさんがずっと部屋の中に居るらしい。
部屋の中にリースさん以外がいるのは落ち着かないけど、このお城でお世話になるって決めたんだから慣れなくちゃね。
登場人物が増えてきたので、近々登場人物紹介をあげたいと思います。
今日は非常に遺憾なニュースがありましたね
日本を代表する政治家に心よりご冥福をお祈りいたします
王様が扉の外に声を掛けると騎士さん2人が入ってきた。
1人はリースさんくらい体格が良くて短く刈上げた深緑の髪と金眼をしている。30歳くらいかな?
「黒の君様の護衛隊長を務めますハリスと申します」
もう1人はリースさんよりも頭半分くらい背が低く、ほどよく筋肉がついている。長髪の金髪を後ろで束ね、碧眼をしている。20台後半くらい?
「お初にお目にかかります副隊長のエイベルと申します」
2人とも膝をつき頭を下げて挨拶をしてくれたんだけど、やっぱりこういうの慣れないよ。
そして、黒の君ってのもね。
「はっはじめましてマオと言います。あの…できれば黒の君じゃなくて名前で呼んで欲しいです。皆さん僕より歳上だし、僕そんな偉い人間じゃないので」
「はっはっはっ。まぁマオは堅苦しいのは好みではないだろう。ハリス、エイベルマオの頼みだ!聞いてやってくれ」
王様が助け船を出してくれた。
最初は王様のことちょっと怖いと思ってたけど、実は優しい人なのかも。
「…かしこまりました。ではマオ様とお呼びしてもよろしいでしょうか」
「できれば様もつけて欲しくないんですけど…」
「それはできません。尊いお方を呼び捨てになど神から罰を与えられてしまいます」
「ええ?そんなことはないと思うけど…」
困っているとリースさんに諦めろと言われ渋々様付けで了承した。
この2人の騎士さんのうちどちらかは常に僕と一緒にいるらしい。部屋にいるときはドアの外に別の護衛が2人立っているんだって。
僕が風邪で1週間寝込んでいた間もずっといてくれたらしい。きづかなくてごめんなさい。
「では次は従者を紹介しよう。入れ」
え?まだいるの?
肩までの茶髪と茶眼の若い男性が入ってきた。
「エルマと申します。黒の君様の身の回りのお世話をさせていただきます。何なりとお申し付けくださいませ」
エルマさんは僕の顔を見てニッコリと微笑みながら挨拶してくれた。
エルマさんにも名前で呼んでほしいとお願いし了承してくれた。
「あの…身の回りのお世話って具体的にはどんなことですか?」
日本で一般的な生活をしてきたからもちろん、メイドさんにお世話になったことがない僕は従者の仕事がいまいちよくわからない。
「お食事の準備や片付け、お着替えや入浴のお手伝い、その他もろもろでございます」
「え?僕エルマさんと一緒にお風呂入るの?」
「お体を洗わせていただきます」
え?それは恥ずかしい。
日本で1回だけ銭湯に行ったことあるんだけど、やたらじろじろ見られたり、お湯に浸かってると知らないおじさんに身体触られたことがあってちょっとトラウマなんだ。
「あっあの昔、おんせ…大浴場でいきなり知らない人に身体触られたことがあって、それから誰かと入るのが怖くなっちゃったんです。だから…その…」
昔のことを思い出して無意識に震えてたみたい。
リースさんに膝の上に乗せられて抱き締められた。
「マオ、大丈夫だ。マオの裸を見るのも、触れるのも俺だけだ。エルマと言ったな。すまんがマオの着替えと入浴は俺が世話をするから手を出さないでもらえるか?」
「…そのようなことがあったのですね。辛いことを思い出させてしまい申し訳ございません。では着替えと入浴はリース殿にお任せいたします」
「あの…僕着替えもお風呂も1人で入れるよ?」
「マオの服はこれから城で用意してもらうんだ。今までのように簡単に着れる服じゃねぇから難しいだろ?それに俺はマオと風呂に入りたい。ダメか?」
確かに着なれない服なら1人じゃ着れないかも。
お風呂はリースさんと一緒なら緊張しちゃうけど大丈夫。
「わかりました。お願いします」
そして、そのあと僕の服を作るからと身体を採寸されて、腰回りのサイズにビックリされて…。
護衛のハリスさん、エイベルさん、従者のエルマさんとお部屋に戻ってきた。
今日はハリスさんがずっと部屋の中に居るらしい。
部屋の中にリースさん以外がいるのは落ち着かないけど、このお城でお世話になるって決めたんだから慣れなくちゃね。
登場人物が増えてきたので、近々登場人物紹介をあげたいと思います。
今日は非常に遺憾なニュースがありましたね
日本を代表する政治家に心よりご冥福をお祈りいたします
応援ありがとうございます!
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