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僕の座る場所はそこ?

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明日から、リースさんとダンさんに魔法を教えてもらうことになった僕は、ただいまリースさんの膝の上に座っている。

どうしてこうなったかと言うと……。
「とりあえず、俺は昼飯まで書類仕事をしなきゃならねぇから、悪いがマオ、待っていてくれるか?」

「わかりました。この部屋で待ってたらいいですか?」
「あぁ。この部屋で俺の膝の上でな」

え?っと思う暇もなく、ニヤリと笑ったリースさんは僕を抱っこし、執務机まで行くとそのまま椅子に腰かけた。向かい合って座るような形になり、突然のことで、戸惑っていると
「今日の朝は、マオの服がなくて仕方なくマオを1人残して俺だけ出掛けたが、本当はマオとは一秒たりとも離れたくないんだ。もっと言うとマオを家から出したくねぇ。だが、マオを1人にするのは不安で俺が仕事にならねぇ。だから俺のためだと思って、ここに座っていてくれ。」

そこまで言われちゃうと、降りられないよ。常識がない僕を1人にしたら何をやらかすか分からないから心配なんだろうけど、そんな言い方されたら勘違いしちゃうよ。リースさんはイケメンだし、きっと女の人にモテモテだろうから、こういう言い回しには慣れてるんだろうな。
大丈夫!僕はリースさんが言いたいことちゃんと理解してますからね。

「わかりました。僕が膝の上に座ってることでリースさんに安心してもらえるなら、僕ここにいます」

見上げながら言った僕の言葉に満足した様子のリースさんは、書類仕事を始めた。僕は仕事の邪魔をしないように静かにしてよう。ちなみにダンさんはリースさんの隣に立って書類仕事の仕分けをするみたい。

しばらく、ペンで文字を書く音と、書類を捲る音を聞いていると段々眠たくなってきた。それに加えて、リースさんの温もりと一定の鼓動を聞いてるともうダメだ。必死に起きてようと頑張ってたんだけど、眠そうな僕に気づいたリースさんが、僕の背中をリズムよくポンポンしてくれる。そんなことされたら本当に寝ちゃうよー。……スピスピ(´ω` )zzZ




「…オ、マオ、起きれるか?」

耳元で囁かれる声に、僕はゆっくり目を開ける。
パチパチ……。
「あっ!ごめんなさい寝ちゃいました。」
リースさんは真面目に仕事してるのに、なにもしてない僕が寝ちゃうなんて。

「いや、暇だっただろ?付き合わせて悪かったな。そろそろ昼飯食うか?」
気づけば正午を少し過ぎている。僕、リースさんの膝の上で熟睡しちゃったんだ。

「はい!食堂のご飯楽しみです」

「よし、じゃあ適当に食堂から飯もってきて貰おう。」
そう言うと、そそくさとダンさんが食堂までご飯を取りに行ってくれた。うぅ、僕なんの役にも立ってない。申し訳ないな。

15分程して、ダンさんがワゴンに乗せて食事を運んでくれた。うん、量が多すぎる。

「さぁ、たくさん食べるんだぞ?」

「は、はい。頑張ります…」

執務机から抱っこされてソファー移動した僕は食べるときも膝に乗せようとするリースさんに丁寧に断った。
目の前の肉の塊(僕の頭くらいの大きさ)に早くも胸焼けがしそうだ。とは言えせっかく準備してもらったのだから残すのは申し訳ない。

ちなみにリースさんと、ダンさんは僕の1.5倍の大きさの肉だ。加えてパンとスープもある。今朝の食事は普通の量だったのに。

「リースさんは朝ごはんはいつも少なめなのですか?」

「あぁ、今朝は材料があまりなくてな。そろそろ買い出しに行こうと思ってたんだ。」

「そうなんですね」

なるほど、リースさんは朝食からガッツリタイプなのですね。

「冷めねぇうちに食っちまおう」

「はい、いただきます」




結果から申しますと、僕は肉の塊を4分の1しか食べれなかった。気合いでスープを流し込み、パンを1齧りして、限界だった。
そんな僕をみて、具合が悪いのか?遠慮せずにもっと食べろとリースさんに言われたがお腹がはち切れそうです。

「僕は、身体も小さいしそんなに食べれません。せっかく用意してもらったのにごめんなさい」
好意を無駄にしてしまったようで申し訳ない。

「そうか、具合が悪いわけではないんだな。しかし、驚くほど少食だな。」

「いつもはもっと少なめです。こんなにたくさん食べたのは初めてですよ」
僕がそう言うと、リースさんとダンさんは顔をしかめて、僕を可愛そうな目で見てくる。

そんな風に見られても、これ以上は食べれませんよぉ。











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