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同じベッドで
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リースさんに抱っこされて、2階にあるリースさんの部屋に入る。部屋の中には、大きなベッドと仕事用と思われる机と椅子があった。リビング同様落ち着いた雰囲気の部屋だ。
でも、ソファーが見当たらない。てっきりリースさんの部屋にあるソファーを借りられると思ってたけど違ったのかな。まぁ、リースさんに見つけてもらわなかったらあのまま野宿していたかもしれないし、家の中で寝かせてもらえるだけありがたいよね。ちょっと硬いだろうけど床で寝よう。
リーフさんにベッドの端に下ろしてもらってから、床に寝転がろうとすると
「なにしてるんだ?」
と、ひょいと持ち上げられた。
「僕は床で大丈夫ですから」
「なに言ってるんだ?ほら寝るぞ」
リースさんが眉間に皺を寄せながら僕をベッドに寝かせた。
「え?僕、ベッドで寝ていいんですか?」
「なに当たり前のこと言ってるんだ?さっき言っただろう?空き部屋はまだ掃除ができていないから今日は俺の部屋で一緒に寝るって」
そう言いながらリースさんは僕の隣に入ってきた。
「え?一緒のベッドで寝るんですか?」
「……いやか?」
「嫌ではないです。むしろリースさんは嫌じゃないんですか?」
「全然いやじゃない。むしろ毎日一緒に寝たいくらいだ」
優しく微笑みながらそう言われると、顔があつくなってしまう。それを隠すように顔まで布団を被ると、くくくっとリースさんが笑ってるのが聞こえる。
ドキドキしながら目をつむっていたら、自分が思っていた以上に疲れていたのかすぐ眠りについてしまった。
「ん、んー」
なんだか暖かいな。心地よい温もりに縋るように頭をすりすりこすり付けていると
「くくくっ、可愛いなマオ」
名前を呼ばれてゆっくり目を開けると、白いシャツに包まれた立派な胸板があった。
「ふぁ??」
ビックリして見上げると、イケメンムキムキお兄さんことリースさんが僕を抱き締めていた。
「わっ、すすすいません。寝ぼけちゃって」
慌ててリースさんから離れようとしたけど腰に腕が回されていてびくともしない。
「えっと、あの、リースさん?」
「あぁすまない。あまりにマオが可愛くてな。よし目が覚めたなら、朝飯にするか」
何事もなかったようにリースさんが起き上がると、僕を当たり前のように縦抱きにしてリビングへ降りていく。
「あの、リースさん。家の中ですし靴がなくても僕歩けますよ?」
「足の傷が治るまでは歩いてはだめだ!わかったな?」
リースさんに歩行禁止令を出されてしまったので、大人しくしておこう。
リビングのソファーに下ろされて、リースさんが朝食を作るのを見つめる。
1人暮らしが長いのか、あっという間に出来上がった。パンとスープとサラダ、あとふわふわのオムレツだ。おいしそう。
リースさんにテーブルの椅子まで抱っこで連れていってもらい、目の前の料理に目を輝かせる。
「大したもんは作れねぇが、まぁ食べてくれ」
「どれもおいしそうです。いただきます」
スープを一口飲むと優しい味が口の中に広がりほっとする。
「料理すごくおいしいです。僕も多少は料理できますので頑張りますね」
「そういってもらえて嬉しいぜ。家事をしてもらえるのはありがたいが、傷が治るまではダメだぞ!」
「はい!傷が治れば頑張りますね」
それから食事を完食し食後のお茶を飲みながらソファーでくつろいでいると
「俺はちょっくら買い物に出掛けてくるから、いいこで待っていてくれ」
出掛ける準備を済ませたリースさんが、僕の頭を撫でる。
「はい、僕の服ですよね。何から何まですいません。気をつけて行ってくださいね。」
「あぁ、誰かが訪ねてきても絶対にドアを開けたらダメだぞ」
「わかりました」
ふふ、リースさんやっぱり過保護だなぁ。
でも、ソファーが見当たらない。てっきりリースさんの部屋にあるソファーを借りられると思ってたけど違ったのかな。まぁ、リースさんに見つけてもらわなかったらあのまま野宿していたかもしれないし、家の中で寝かせてもらえるだけありがたいよね。ちょっと硬いだろうけど床で寝よう。
リーフさんにベッドの端に下ろしてもらってから、床に寝転がろうとすると
「なにしてるんだ?」
と、ひょいと持ち上げられた。
「僕は床で大丈夫ですから」
「なに言ってるんだ?ほら寝るぞ」
リースさんが眉間に皺を寄せながら僕をベッドに寝かせた。
「え?僕、ベッドで寝ていいんですか?」
「なに当たり前のこと言ってるんだ?さっき言っただろう?空き部屋はまだ掃除ができていないから今日は俺の部屋で一緒に寝るって」
そう言いながらリースさんは僕の隣に入ってきた。
「え?一緒のベッドで寝るんですか?」
「……いやか?」
「嫌ではないです。むしろリースさんは嫌じゃないんですか?」
「全然いやじゃない。むしろ毎日一緒に寝たいくらいだ」
優しく微笑みながらそう言われると、顔があつくなってしまう。それを隠すように顔まで布団を被ると、くくくっとリースさんが笑ってるのが聞こえる。
ドキドキしながら目をつむっていたら、自分が思っていた以上に疲れていたのかすぐ眠りについてしまった。
「ん、んー」
なんだか暖かいな。心地よい温もりに縋るように頭をすりすりこすり付けていると
「くくくっ、可愛いなマオ」
名前を呼ばれてゆっくり目を開けると、白いシャツに包まれた立派な胸板があった。
「ふぁ??」
ビックリして見上げると、イケメンムキムキお兄さんことリースさんが僕を抱き締めていた。
「わっ、すすすいません。寝ぼけちゃって」
慌ててリースさんから離れようとしたけど腰に腕が回されていてびくともしない。
「えっと、あの、リースさん?」
「あぁすまない。あまりにマオが可愛くてな。よし目が覚めたなら、朝飯にするか」
何事もなかったようにリースさんが起き上がると、僕を当たり前のように縦抱きにしてリビングへ降りていく。
「あの、リースさん。家の中ですし靴がなくても僕歩けますよ?」
「足の傷が治るまでは歩いてはだめだ!わかったな?」
リースさんに歩行禁止令を出されてしまったので、大人しくしておこう。
リビングのソファーに下ろされて、リースさんが朝食を作るのを見つめる。
1人暮らしが長いのか、あっという間に出来上がった。パンとスープとサラダ、あとふわふわのオムレツだ。おいしそう。
リースさんにテーブルの椅子まで抱っこで連れていってもらい、目の前の料理に目を輝かせる。
「大したもんは作れねぇが、まぁ食べてくれ」
「どれもおいしそうです。いただきます」
スープを一口飲むと優しい味が口の中に広がりほっとする。
「料理すごくおいしいです。僕も多少は料理できますので頑張りますね」
「そういってもらえて嬉しいぜ。家事をしてもらえるのはありがたいが、傷が治るまではダメだぞ!」
「はい!傷が治れば頑張りますね」
それから食事を完食し食後のお茶を飲みながらソファーでくつろいでいると
「俺はちょっくら買い物に出掛けてくるから、いいこで待っていてくれ」
出掛ける準備を済ませたリースさんが、僕の頭を撫でる。
「はい、僕の服ですよね。何から何まですいません。気をつけて行ってくださいね。」
「あぁ、誰かが訪ねてきても絶対にドアを開けたらダメだぞ」
「わかりました」
ふふ、リースさんやっぱり過保護だなぁ。
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