55 / 72
第四章 闇を祓う輝き
<閑話>我輩はただの猫である
しおりを挟む
それは、ただの猫であった。
自分の生まれなど、もう覚えていない。
砂に塗れた地にいた気もするし、大きな河を泳いでいた気もする。
住みよい地を求め、陸や海を渡り、辿り着いた先は小さな島国。
人間と共に生き、数多の人間を看取り、いつしか自らがどれだけ生きたのかも忘れてしまった。
人間と共に暮らすことは嫌いではなかったので、気に入った飼い主を見つけては、その主の望むように姿を変えていった。
血が沸き立つような戦いに身を投じたことも、ただ縁側でのんびり寝そべるだけの暮らしもあった。
そして、何人か、何十人か、何百人目か分からぬ飼い主は、一人の少女であった。
穏やかなそよ風を浴びながら、大きな欠伸を一つ。
夕日を思わせる、赤い瞳は、空を仰いだ。
季節はいつしか梅雨時へ。
分厚い雲が流れるが、今日は貴重な晴れ間であった。
我が飼い主はせっせと洗濯に励み、飼い主の主は久し振りに外で修行する・・・・・・各々がやるべきことを為した後、二人は茶を飲んで休憩をしていた。
無論、可愛い猫ちゃんである自分にも、茶と菓子が用意されている。
しかし、何か起きる予感がして、門扉の上で寝転んでいた。
「良夜さん、体は大丈夫か?」
「ええ、今日は調子が良いですし・・・・・・私も、撫子の住んでいる所へ行きたかったのです」
門扉の外からは、強い霊力の気配と、それを感じさせない穏やかな会話。
撫子の兄と婚約者が此方へと歩いて来る姿を確認し、猫は自分の予感が正しかったと微笑んだ。
「藤花さーん」
「はーい」
大きな声でやり取りが交わされた後、飼い主が門扉を開ける。
「葵様! それに、良夜様まで!」
「突然、お邪魔して申し訳ありません」
「これ、土産だ」
「まあ、ありがとうございます! どうぞ、どうぞ・・・・・・」
天津桐矢と相対している時の半眼とは違い、飼い主は瞳を輝かせて二人を見上げている。
美しく優しい天津良夜と、麗しいながらも豪胆な霜凪葵・・・・・・この仲睦まじい婚約者を、飼い主は崇拝しているかのような素振りを見せる。
この二人を見ている所為で、飼い主は『恋愛』や『結婚』に対して理想が高くなりすぎているのでは・・・・・・と思うのが、最近の猫の悩み。
「すまないな。撫子はどうしている?」
葵の方は迷いなく邸宅の中に入ろうとしているが、良夜は足を止めて、ある一点を見つめていた。
門扉からふわりと降り立つ自分へと、視線を動かして。
「藤花さん、葵さんを先に案内していてください」
『えっ?』
主と葵の声が重なる。
「私は、挨拶をしなければいけませんので」
「そうか、分かった」
「え、は、はい」
此方を認識できていないはずの葵の方が、良夜の言葉をすかさず受け入れる――これが、付き合いの長さというものか。
心配そうな表情を見せつつも、主が葵を屋内へ連れて行った後、良夜は足を動かす。
その歩みは、間違いも無く、自分へと向かって。
そして――
「強きお方、感謝いたします」
目の前で跪くと、良夜は此方に目線を合わした。
「天津家の人間は、優れた術者を産むことに関しては見境ないのですよ」
苦笑を交えつつ、天津良夜が語るのは、自らの家系。
「父方の祖母は、東北の方から招き入れられた巫女だと聞いています。この世ならざるものを『視る』力を有していたようなので・・・・・・私の体質は、彼女の血筋でしょう」
幼い頃から体が弱く、術の行使はできないだろうと見做されながらも、良夜はその目があったからこそ、天津家に籍を残すことを許されていたそうだ。
「お前さん、やはり最初から我の存在に気付いていたか」
「ええ・・・・・・最初に藤花さんと出会った時から、貴方様には偉大なる力を感じていました。強く、熱く、眩しい炎のようで・・・・・・葵さんが感じ取れないほどの隠形の力を有する格の高さ・・・・・・日輪の神の如き存在かと」
「おいおい、買い被りすぎだ」
畏敬の念を感じさせる良夜の声を遮り、猫は苦笑する。
「我はただの猫。長く生き過ぎて、自分が猫であることしか覚えていない年寄りさ・・・・・・今代の主は我を太陽に見立てた。それだけだ」
「成程・・・・・・そうですか」
良夜は、穏やかな瞳で頷いていた。
「それでも、貴方様がいたからこそ、私は葵さんの提案を受けることができた・・・・・・撫子を守る人を探そうと考えた時、『自らを守る力があること』を条件の一つにしていましたから」
『呪い』の如き靄に覆われた撫子の傍にいてもそれに呑み込まれず、尚且つ、彼女を冷遇している使用人達に害されることのない人物――天津家本邸の息がかかっていない人物で、それを探すのに難儀していたという。
「撫子を守り、慈しんでくれる優しい人柄と、あらゆる悪意を撥ね退けるような強さ・・・・・・藤花さんと貴方様がいてくれたからこそ、母上の呪いから撫子と・・・・・・そして、芙蓉を解放することができたのです。本当に、感謝しかありません」
「まあ、母君の術を解いたのは主殿だ。我にできんことを、あの娘はやってくれた」
猫はただ狩り、捕食するだけ・・・・・・十年も刻み込まれた呪いを祓うなど、管轄外である。
高鴨藤花という娘でなければ、飼い猫は主を守る為に撫子を手に掛けただろう。
「本当に、不思議なお嬢さんです」
猫の言葉に、良夜は深く頷いていた。
「撫子の体を癒し、心を慰めてくれれば・・・・・・と思っていたのに、あの方は、それ以上の大義を為してくれた・・・・・・葵さんの見立ては正しかった」
主が撫子を思い、親身になって彼女を守ったからこそ、撫子は母の術に抵抗する体と心を育んだ。
あの清く、正しく、たくましく・・・・・・そして少し厚かましい――年頃の娘らしい気質を備えた彼女は、無限の可能性に満ちている。
「葵さんや、霜凪の方々が非常に気に入っていましてね・・・・・・『撫子がいらないと言ったら、我が家の養子にするぞ』なんて言ってるんですよ」
そんなことを言いながら、良夜は、少し悪戯めいた笑みを浮かべる。
「私は、自分の義妹にしたいと思っているんですがね」
「・・・・・・さあ、道のりは遠いぞ?」
猫が思い浮かべるのは、目つきの悪い、不愛想な男・・・・・・きっと、良夜も同じことを思っているのだろう。
彼と相対すると、主も同じような顔をしているので、春の予感など髭の先程度も見当たらないが。
「私や父の分、彼には苦労掛けていますから・・・・・・支えてくれる存在がいれば――」
迫る足音に気付き、良夜は口を閉ざす。
「誰か来ましたね」
「そのようだが・・・・・・」
今までにない、唸るような足音と、大きな霊力の気配に、猫は首を傾げる。
物音だけなら『甲乙』を彷彿とさせるが、霊力は桁違い。
桐矢や葵すらも凌駕するような力の持ち主に、猫は些か心が浮足立った。
その人物は、門扉の前まで来ると、喧しく扉を叩く。
それが鳴りやんだかと思えば――門を高く飛び越える人影が見えた。
轟音を上げて着地した体躯は、ひょろりと背が高い。
細身ではあるが、手足は鍛え上げており、力強さを感じる。
「あれは・・・・・・父上か?」
「ほおお?」
呆然と呟く良夜の傍で、猫も間の抜けた声を上げてしまった。
十年に渡って音信不通だった天津家当主・・・・・・よくよく見れば、確かに、桐矢や撫子に似た眉や瞳の顔立ちであった。
そんな当主らしき人物は、此方に気付く様子もなく、ただ真っ直ぐ邸宅を見つめており――
「撫子ぉぉぉぉ!!」
家屋を震わすような大声で叫んでいた。
「撫子はおるかぁぁぁぁ!?」
そのまま、扉を破壊する勢いで開こうとしたが。
「うるさいわね! この変質者!」
開いた扉から降り注ぐ白い粒――多量の塩を浴びて、悶絶する。
「・・・・・・まあ、そうなるな」
猫は頷くしかなかった。
「父上、撫子は貴方の顔を知らないんだ・・・・・・」
箒で追い立てられている当主の元へと駆け寄る良夜。
そんな息子に気付かず、当主は這いずりながらでも邸宅に入ろうとしている。
誰も来なかったはずの、寂しい住居は、今ではとても喧しい。
「やれやれ、おんしの周りは落ち着かんの」
当分、退屈しなくて済みそうだ――
猫は溜め息を吐きながらも、満足そうに尻尾を揺らした。
自分の生まれなど、もう覚えていない。
砂に塗れた地にいた気もするし、大きな河を泳いでいた気もする。
住みよい地を求め、陸や海を渡り、辿り着いた先は小さな島国。
人間と共に生き、数多の人間を看取り、いつしか自らがどれだけ生きたのかも忘れてしまった。
人間と共に暮らすことは嫌いではなかったので、気に入った飼い主を見つけては、その主の望むように姿を変えていった。
血が沸き立つような戦いに身を投じたことも、ただ縁側でのんびり寝そべるだけの暮らしもあった。
そして、何人か、何十人か、何百人目か分からぬ飼い主は、一人の少女であった。
穏やかなそよ風を浴びながら、大きな欠伸を一つ。
夕日を思わせる、赤い瞳は、空を仰いだ。
季節はいつしか梅雨時へ。
分厚い雲が流れるが、今日は貴重な晴れ間であった。
我が飼い主はせっせと洗濯に励み、飼い主の主は久し振りに外で修行する・・・・・・各々がやるべきことを為した後、二人は茶を飲んで休憩をしていた。
無論、可愛い猫ちゃんである自分にも、茶と菓子が用意されている。
しかし、何か起きる予感がして、門扉の上で寝転んでいた。
「良夜さん、体は大丈夫か?」
「ええ、今日は調子が良いですし・・・・・・私も、撫子の住んでいる所へ行きたかったのです」
門扉の外からは、強い霊力の気配と、それを感じさせない穏やかな会話。
撫子の兄と婚約者が此方へと歩いて来る姿を確認し、猫は自分の予感が正しかったと微笑んだ。
「藤花さーん」
「はーい」
大きな声でやり取りが交わされた後、飼い主が門扉を開ける。
「葵様! それに、良夜様まで!」
「突然、お邪魔して申し訳ありません」
「これ、土産だ」
「まあ、ありがとうございます! どうぞ、どうぞ・・・・・・」
天津桐矢と相対している時の半眼とは違い、飼い主は瞳を輝かせて二人を見上げている。
美しく優しい天津良夜と、麗しいながらも豪胆な霜凪葵・・・・・・この仲睦まじい婚約者を、飼い主は崇拝しているかのような素振りを見せる。
この二人を見ている所為で、飼い主は『恋愛』や『結婚』に対して理想が高くなりすぎているのでは・・・・・・と思うのが、最近の猫の悩み。
「すまないな。撫子はどうしている?」
葵の方は迷いなく邸宅の中に入ろうとしているが、良夜は足を止めて、ある一点を見つめていた。
門扉からふわりと降り立つ自分へと、視線を動かして。
「藤花さん、葵さんを先に案内していてください」
『えっ?』
主と葵の声が重なる。
「私は、挨拶をしなければいけませんので」
「そうか、分かった」
「え、は、はい」
此方を認識できていないはずの葵の方が、良夜の言葉をすかさず受け入れる――これが、付き合いの長さというものか。
心配そうな表情を見せつつも、主が葵を屋内へ連れて行った後、良夜は足を動かす。
その歩みは、間違いも無く、自分へと向かって。
そして――
「強きお方、感謝いたします」
目の前で跪くと、良夜は此方に目線を合わした。
「天津家の人間は、優れた術者を産むことに関しては見境ないのですよ」
苦笑を交えつつ、天津良夜が語るのは、自らの家系。
「父方の祖母は、東北の方から招き入れられた巫女だと聞いています。この世ならざるものを『視る』力を有していたようなので・・・・・・私の体質は、彼女の血筋でしょう」
幼い頃から体が弱く、術の行使はできないだろうと見做されながらも、良夜はその目があったからこそ、天津家に籍を残すことを許されていたそうだ。
「お前さん、やはり最初から我の存在に気付いていたか」
「ええ・・・・・・最初に藤花さんと出会った時から、貴方様には偉大なる力を感じていました。強く、熱く、眩しい炎のようで・・・・・・葵さんが感じ取れないほどの隠形の力を有する格の高さ・・・・・・日輪の神の如き存在かと」
「おいおい、買い被りすぎだ」
畏敬の念を感じさせる良夜の声を遮り、猫は苦笑する。
「我はただの猫。長く生き過ぎて、自分が猫であることしか覚えていない年寄りさ・・・・・・今代の主は我を太陽に見立てた。それだけだ」
「成程・・・・・・そうですか」
良夜は、穏やかな瞳で頷いていた。
「それでも、貴方様がいたからこそ、私は葵さんの提案を受けることができた・・・・・・撫子を守る人を探そうと考えた時、『自らを守る力があること』を条件の一つにしていましたから」
『呪い』の如き靄に覆われた撫子の傍にいてもそれに呑み込まれず、尚且つ、彼女を冷遇している使用人達に害されることのない人物――天津家本邸の息がかかっていない人物で、それを探すのに難儀していたという。
「撫子を守り、慈しんでくれる優しい人柄と、あらゆる悪意を撥ね退けるような強さ・・・・・・藤花さんと貴方様がいてくれたからこそ、母上の呪いから撫子と・・・・・・そして、芙蓉を解放することができたのです。本当に、感謝しかありません」
「まあ、母君の術を解いたのは主殿だ。我にできんことを、あの娘はやってくれた」
猫はただ狩り、捕食するだけ・・・・・・十年も刻み込まれた呪いを祓うなど、管轄外である。
高鴨藤花という娘でなければ、飼い猫は主を守る為に撫子を手に掛けただろう。
「本当に、不思議なお嬢さんです」
猫の言葉に、良夜は深く頷いていた。
「撫子の体を癒し、心を慰めてくれれば・・・・・・と思っていたのに、あの方は、それ以上の大義を為してくれた・・・・・・葵さんの見立ては正しかった」
主が撫子を思い、親身になって彼女を守ったからこそ、撫子は母の術に抵抗する体と心を育んだ。
あの清く、正しく、たくましく・・・・・・そして少し厚かましい――年頃の娘らしい気質を備えた彼女は、無限の可能性に満ちている。
「葵さんや、霜凪の方々が非常に気に入っていましてね・・・・・・『撫子がいらないと言ったら、我が家の養子にするぞ』なんて言ってるんですよ」
そんなことを言いながら、良夜は、少し悪戯めいた笑みを浮かべる。
「私は、自分の義妹にしたいと思っているんですがね」
「・・・・・・さあ、道のりは遠いぞ?」
猫が思い浮かべるのは、目つきの悪い、不愛想な男・・・・・・きっと、良夜も同じことを思っているのだろう。
彼と相対すると、主も同じような顔をしているので、春の予感など髭の先程度も見当たらないが。
「私や父の分、彼には苦労掛けていますから・・・・・・支えてくれる存在がいれば――」
迫る足音に気付き、良夜は口を閉ざす。
「誰か来ましたね」
「そのようだが・・・・・・」
今までにない、唸るような足音と、大きな霊力の気配に、猫は首を傾げる。
物音だけなら『甲乙』を彷彿とさせるが、霊力は桁違い。
桐矢や葵すらも凌駕するような力の持ち主に、猫は些か心が浮足立った。
その人物は、門扉の前まで来ると、喧しく扉を叩く。
それが鳴りやんだかと思えば――門を高く飛び越える人影が見えた。
轟音を上げて着地した体躯は、ひょろりと背が高い。
細身ではあるが、手足は鍛え上げており、力強さを感じる。
「あれは・・・・・・父上か?」
「ほおお?」
呆然と呟く良夜の傍で、猫も間の抜けた声を上げてしまった。
十年に渡って音信不通だった天津家当主・・・・・・よくよく見れば、確かに、桐矢や撫子に似た眉や瞳の顔立ちであった。
そんな当主らしき人物は、此方に気付く様子もなく、ただ真っ直ぐ邸宅を見つめており――
「撫子ぉぉぉぉ!!」
家屋を震わすような大声で叫んでいた。
「撫子はおるかぁぁぁぁ!?」
そのまま、扉を破壊する勢いで開こうとしたが。
「うるさいわね! この変質者!」
開いた扉から降り注ぐ白い粒――多量の塩を浴びて、悶絶する。
「・・・・・・まあ、そうなるな」
猫は頷くしかなかった。
「父上、撫子は貴方の顔を知らないんだ・・・・・・」
箒で追い立てられている当主の元へと駆け寄る良夜。
そんな息子に気付かず、当主は這いずりながらでも邸宅に入ろうとしている。
誰も来なかったはずの、寂しい住居は、今ではとても喧しい。
「やれやれ、おんしの周りは落ち着かんの」
当分、退屈しなくて済みそうだ――
猫は溜め息を吐きながらも、満足そうに尻尾を揺らした。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
貧乏神の嫁入り
石田空
キャラ文芸
先祖が貧乏神のせいで、どれだけ事業を起こしても失敗ばかりしている中村家。
この年もめでたく御店を売りに出すことになり、長屋生活が終わらないと嘆いているいろりの元に、一発逆転の縁談の話が舞い込んだ。
風水師として名を馳せる鎮目家に、ぜひともと呼ばれたのだ。
貧乏神の末裔だけど受け入れてもらえるかしらと思いながらウキウキで嫁入りしたら……鎮目家の虚弱体質な跡取りのもとに嫁入りしろという。
貧乏神なのに、虚弱体質な旦那様の元に嫁いで大丈夫?
いろりと桃矢のおかしなおかしな夫婦愛。
*カクヨム、エブリスタにも掲載中。
家族みんなで没落王族に転生しました!? 〜元エリート家族が滅びかけの王国を立て直します〜
パクパク
恋愛
交通事故で命を落とした家族5人。
目覚めたら、なんと“滅び寸前の王国の王族一家”に転生していた!?
政治腐敗・軍の崩壊・貴族の暴走——あらゆる問題が山積みの中、
元・国会議員の父、弁護士の母、情報エリートの兄、自衛隊レンジャーの弟は、
持ち前の知識とスキルで本気の改革に乗り出す!
そして主人公である末娘(元・ただの大学生)は、
ひとりだけ「何もない私に、何ができる?」と悩みながらも、
持ち前の“言葉と優しさ”で、庶民や貴族たちの心を動かしていく——。
これは、“最強の家族”が織りなす、
異世界王政リスタート・ほんのりコメディ・時々ガチの改革物語!
あやかしが家族になりました
山いい奈
キャラ文芸
★お知らせ
いつもありがとうございます。
当作品、3月末にて非公開にさせていただきます。再公開の日時は未定です。
ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
母親に結婚をせっつかれている主人公、真琴。
一人前の料理人になるべく、天王寺の割烹で修行している。
ある日また母親にうるさく言われ、たわむれに観音さまに良縁を願うと、それがきっかけとなり、白狐のあやかしである雅玖と結婚することになってしまう。
そして5体のあやかしの子を預かり、5つ子として育てることになる。
真琴の夢を知った雅玖は、真琴のために和カフェを建ててくれた。真琴は昼は人間相手に、夜には子どもたちに会いに来るあやかし相手に切り盛りする。
しかし、子どもたちには、ある秘密があるのだった。
家族の行く末は、一体どこにたどり着くのだろうか。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる