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第三章 伏魔殿の一族
九、<閑話>最も罪深き者は
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夜更けを迎えた天津家の本邸は、夜警に従事する者達が行き交い、目を光らせている。
その中でも、特に彼らが神経を尖らせている場所――当主夫妻の私室にて向かい合う男女の影があった。
「お納め下さい」
壮年の男性が捧げるのは、小さな白い箱。
女性の前に置くと後ろに下がり、軽く平伏した。
それを受け取った女性は、中を検めると、にっこりと微笑んだ。
「ありがとう」
その可憐な笑みは幼子のようで、四人の子を産んだ女性には到底見えない。
「いつも大変なお役目、ご苦労様」
鈴を転がすような声が室内に響く。
「お茶を用意するわね。ゆっくりしていって」
三尺ほどは離れていたはずの二人の間が、徐々に狭まる。
整えられた爪先が、男の袖に触れようとするが――
「私は、芙蓉様の様子を」
男の方は立ち上がり、振り向きもせずに部屋を出る。
向かい合う女性――天津雛菊がどのような表情をしているかは、見ることができなかった。
青柳優生は、天津家の術者である。
分家筋に産まれ、術者の修行をしている時に優秀さを見込まれて、本邸で仕えることになった。
現当主も心を許した存在であり、彼の右腕とも称されていた・・・・・・のは昔の話。
十年ほど前、天津撫子が出生した折、当主は彼女の顔を一瞥すると本邸を飛び出し、音信不通となった。
誰も伴を連れず、全国を飛び回っているらしい――と彼を見かけた者から時々文が届くので生存は認識しているが、当の本人からは何の沙汰もない。
当主不在の今、天津家の本邸は妻の雛菊が取り仕切り、天津の古株や青柳が彼女を支える形となっていた。
天津家には己が霊力を以て魑魅魍魎を征伐する役目があり、その務めに励んでいる術者達を纏める役割も当主が担っていたが、現在は次男の桐矢に引き継がれている。
そのような混乱した状況が十年ほど続き、天津家は幾つかの問題に悩まされていた。
強い力を得たが傲慢に育った長女の芙蓉や、無能で生まれた次女の撫子――雛菊は毎日嘆きながらも娘達に愛情を注いでいたかのように見えた。
しかし、撫子を追放同然に本邸から出したことや、素行が悪く天津家の名を貶めるような振る舞いを続ける芙蓉に対して、苦言を呈する者がちらほらと現れだしたのだ。
雛菊は滂沱の涙を流すだけで、娘二人の養育を改善する様子が見られず、とうとう次代が動くこととなった。
生まれた時から病弱で、天津家内で発言権が弱かった長男の良夜は、婚約者である霜凪家令嬢の助力を得て、撫子の保護に動いた。
幼少期より天津家本邸から離れた所で住み、妹達の情報を遮断されていた次男の桐矢は、芙蓉が他家の子女を巻き込んでやらかした醜聞を機に本邸へ戻り、権力や暴力を以て芙蓉の再教育を指示した。
今まで雛菊が統括していた天津家は、新しい風を受けて少しずつ変わろうとしている。
それを歓迎する者も、快く思わない者もいて、屋敷は今まで以上に混乱を極めていた。
そんな空気の中、当事者ともいえる長女の芙蓉は――
「もう! 馬鹿ああああ!」
未だ謹慎は解けず、癇癪を起こす日々が続いていた。
芙蓉の眼前には、白い虎――霊力で生み出された式神が存在している。
それは狭い室内を転がり回り、頭や背を擦り付けながら唸り声を上げている。
芙蓉の指示に従っていないことは明白で、彼女は手にしていた扇子で白い巨体を滅多打ちにしていた。
一歳の頃より術が発現した芙蓉は、幼少期から術者として活躍し天津家の重鎮から大事にされてきた。
しかし、今になって、式神を制御できない事態に陥っている。
桜の季節の終わり、取り巻き達と撫子を甚振ろうとした際、式神を妹に嗾けようとした時からだ。
術者としての働きが無ければ、ただの我儘なお嬢様――重鎮達は扱いに困っていたが、桐矢は『お前らが甘やかしすぎたんだろ』と呆れていた。
「お嬢様」
「・・・・・・何よ」
室内で大騒ぎしていた芙蓉は、声を掛けられて初めて訪問者に気付いたようだ。
光と共に消えていく虎を背に、此方へと振り返った。
普段は幼い顔に化粧を施され、母をそのまま小さくしたかのような華やかな出で立ちを見せているが、今は簡素な袴姿。
その顔を見ていると、雛菊に似つつも、違う誰かの面影も感じられる。
妹である撫子の顔を思い出し、脳内で並べ――青柳は吹き払うように溜め息を吐いた。
(隼人様・・・・・・どうして・・・・・・)
思い起こされるのは、天津家当主の姿。
主として、師として、友人として、彼を慕い仕えていたはずだった。
しかし、彼が姿を消した今、胸に残るのは後悔ばかり。
彼が妻を、子を、顧みる姿を見せてくれていれば・・・・・・と憤る気持ちを抱えて十年近く。
青柳は、雛菊や芙蓉に献身的に仕えていた。
「何よ、暗い顔して」
夜分にやって来て、自分をじろじろと眺めながら溜め息を吐く男――十歳を過ぎたばかりの少女の目には、とてつもなく鬱陶しい存在に思えただろう。
「早くここから出しなさいよ。それか、撫子をお仕置きしてきなさい」
あれから何日も経っているが、彼女はまだ妹を憎んでいるようだ。
反省しない様子の芙蓉を見て再度溜め息を吐きながら、手にしていた包みを差し出す。
「それは?」
「夜食です」
「あら、気が利くじゃない」
普段は贅沢の限りを尽くしていた芙蓉も、謹慎となった今は外出も食事も最小限。
小腹が空いていたらしく、青柳から奪い取ると、いそいそと結び目を解いていた。
「・・・・・・なによ。貧乏くさいわねぇ・・・・・・早くお茶入れなさいよ、気が利かないわね」
文句を言いながらも、おにぎりを掴み頬張る顔を見て、また溜め息が漏れる。
(・・・・・・そろそろ限界か)
脳裏に過ぎるのは、撫子に仕える少女の姿。
ただ一心に撫子を思い、主君を守り育てる姿に、青柳は心を動かされつつあった。
(罪を精算する時がきたようだ・・・・・・私も、雛菊様も・・・・・・お嬢様も)
その中でも、特に彼らが神経を尖らせている場所――当主夫妻の私室にて向かい合う男女の影があった。
「お納め下さい」
壮年の男性が捧げるのは、小さな白い箱。
女性の前に置くと後ろに下がり、軽く平伏した。
それを受け取った女性は、中を検めると、にっこりと微笑んだ。
「ありがとう」
その可憐な笑みは幼子のようで、四人の子を産んだ女性には到底見えない。
「いつも大変なお役目、ご苦労様」
鈴を転がすような声が室内に響く。
「お茶を用意するわね。ゆっくりしていって」
三尺ほどは離れていたはずの二人の間が、徐々に狭まる。
整えられた爪先が、男の袖に触れようとするが――
「私は、芙蓉様の様子を」
男の方は立ち上がり、振り向きもせずに部屋を出る。
向かい合う女性――天津雛菊がどのような表情をしているかは、見ることができなかった。
青柳優生は、天津家の術者である。
分家筋に産まれ、術者の修行をしている時に優秀さを見込まれて、本邸で仕えることになった。
現当主も心を許した存在であり、彼の右腕とも称されていた・・・・・・のは昔の話。
十年ほど前、天津撫子が出生した折、当主は彼女の顔を一瞥すると本邸を飛び出し、音信不通となった。
誰も伴を連れず、全国を飛び回っているらしい――と彼を見かけた者から時々文が届くので生存は認識しているが、当の本人からは何の沙汰もない。
当主不在の今、天津家の本邸は妻の雛菊が取り仕切り、天津の古株や青柳が彼女を支える形となっていた。
天津家には己が霊力を以て魑魅魍魎を征伐する役目があり、その務めに励んでいる術者達を纏める役割も当主が担っていたが、現在は次男の桐矢に引き継がれている。
そのような混乱した状況が十年ほど続き、天津家は幾つかの問題に悩まされていた。
強い力を得たが傲慢に育った長女の芙蓉や、無能で生まれた次女の撫子――雛菊は毎日嘆きながらも娘達に愛情を注いでいたかのように見えた。
しかし、撫子を追放同然に本邸から出したことや、素行が悪く天津家の名を貶めるような振る舞いを続ける芙蓉に対して、苦言を呈する者がちらほらと現れだしたのだ。
雛菊は滂沱の涙を流すだけで、娘二人の養育を改善する様子が見られず、とうとう次代が動くこととなった。
生まれた時から病弱で、天津家内で発言権が弱かった長男の良夜は、婚約者である霜凪家令嬢の助力を得て、撫子の保護に動いた。
幼少期より天津家本邸から離れた所で住み、妹達の情報を遮断されていた次男の桐矢は、芙蓉が他家の子女を巻き込んでやらかした醜聞を機に本邸へ戻り、権力や暴力を以て芙蓉の再教育を指示した。
今まで雛菊が統括していた天津家は、新しい風を受けて少しずつ変わろうとしている。
それを歓迎する者も、快く思わない者もいて、屋敷は今まで以上に混乱を極めていた。
そんな空気の中、当事者ともいえる長女の芙蓉は――
「もう! 馬鹿ああああ!」
未だ謹慎は解けず、癇癪を起こす日々が続いていた。
芙蓉の眼前には、白い虎――霊力で生み出された式神が存在している。
それは狭い室内を転がり回り、頭や背を擦り付けながら唸り声を上げている。
芙蓉の指示に従っていないことは明白で、彼女は手にしていた扇子で白い巨体を滅多打ちにしていた。
一歳の頃より術が発現した芙蓉は、幼少期から術者として活躍し天津家の重鎮から大事にされてきた。
しかし、今になって、式神を制御できない事態に陥っている。
桜の季節の終わり、取り巻き達と撫子を甚振ろうとした際、式神を妹に嗾けようとした時からだ。
術者としての働きが無ければ、ただの我儘なお嬢様――重鎮達は扱いに困っていたが、桐矢は『お前らが甘やかしすぎたんだろ』と呆れていた。
「お嬢様」
「・・・・・・何よ」
室内で大騒ぎしていた芙蓉は、声を掛けられて初めて訪問者に気付いたようだ。
光と共に消えていく虎を背に、此方へと振り返った。
普段は幼い顔に化粧を施され、母をそのまま小さくしたかのような華やかな出で立ちを見せているが、今は簡素な袴姿。
その顔を見ていると、雛菊に似つつも、違う誰かの面影も感じられる。
妹である撫子の顔を思い出し、脳内で並べ――青柳は吹き払うように溜め息を吐いた。
(隼人様・・・・・・どうして・・・・・・)
思い起こされるのは、天津家当主の姿。
主として、師として、友人として、彼を慕い仕えていたはずだった。
しかし、彼が姿を消した今、胸に残るのは後悔ばかり。
彼が妻を、子を、顧みる姿を見せてくれていれば・・・・・・と憤る気持ちを抱えて十年近く。
青柳は、雛菊や芙蓉に献身的に仕えていた。
「何よ、暗い顔して」
夜分にやって来て、自分をじろじろと眺めながら溜め息を吐く男――十歳を過ぎたばかりの少女の目には、とてつもなく鬱陶しい存在に思えただろう。
「早くここから出しなさいよ。それか、撫子をお仕置きしてきなさい」
あれから何日も経っているが、彼女はまだ妹を憎んでいるようだ。
反省しない様子の芙蓉を見て再度溜め息を吐きながら、手にしていた包みを差し出す。
「それは?」
「夜食です」
「あら、気が利くじゃない」
普段は贅沢の限りを尽くしていた芙蓉も、謹慎となった今は外出も食事も最小限。
小腹が空いていたらしく、青柳から奪い取ると、いそいそと結び目を解いていた。
「・・・・・・なによ。貧乏くさいわねぇ・・・・・・早くお茶入れなさいよ、気が利かないわね」
文句を言いながらも、おにぎりを掴み頬張る顔を見て、また溜め息が漏れる。
(・・・・・・そろそろ限界か)
脳裏に過ぎるのは、撫子に仕える少女の姿。
ただ一心に撫子を思い、主君を守り育てる姿に、青柳は心を動かされつつあった。
(罪を精算する時がきたようだ・・・・・・私も、雛菊様も・・・・・・お嬢様も)
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