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第三章 伏魔殿の一族
七、<閑話>思慕の行方
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「何だこれ」
数日振りに足を運んだ撫子の住まい――
門の鍵を開けようとした桐矢は、隅の白い塊に目を向けた。
手のひらに乗るぐらいの小さな円錐の形で、表面の質感を見るに盛り塩の類らしい。
以前来た時には無かったな・・・・・・と考えて。
(俺への嫌がらせか)
そう結論付けた。
「あの馬毛・・・・・・」
ころころと変わる表情や揺れる髪を思い出しつつ、憮然とした気持ちで門を開ける。
すると、邸宅の入り口にも、また盛り塩。
「おい」
よく見れば、軒先には幾つかお守りのようなものが吊り下げられており、それらには藤の紋が施されている。
藤は古来より『魔除け』や『幸運』を象徴する植物・・・・・・おそらく、高鴨藤花の手によるものだろう。
ここまで対策をしなければいけない事態が起きているのか、それとも、そこまで自分が嫌われているのか・・・・・・釈然としないものを抱えながらも、邸宅の扉を開けた。
「・・・・・・おい、仔馬」
居間の襖を開け、目当ての人物を見つけて声を掛ける。
しかし、当の本人は此方に目もくれない。
その視線は手元に注がれており、彼女は黙々と針仕事に励んでいた。
「おい」
向かいに座ることで、ようやく藤花は顔を上げる。
「あら次男様、御機嫌よう」
しかし、直ぐに視線を下ろして作業を再開していた。
「おい」
「悪さしないなら、勝手に過ごしてください。今手が離せないので」
そう言いながらも藤花は流れるような手つきで針を動かしていく。
彼女の前に積まれているのは、幾つかの色鮮やかな帯――おそらく、撫子のものだろう。
どうやら、一つ一つに同じ刺繍・・・・・・下り藤を刺しているようだ。
「何だ、魔除けのつもりか」
軽い気持ちで訊ねれば、彼女は目をさらに細める。
「そうよ。また撫子様が襲われたらたまらないもの」
彼女の目には、怒りの感情が籠っているように見えた。
「・・・・・・おい、どういうことだ」
「・・・・・・本当に、天津の人達じゃないでしょうね」
彼女の表情には、自分への・・・・・・もとい天津家への不信感が現れている。
そんな表情を変えず、手を止めず、彼女が語るには、撫子に良からぬものを嗾けた術者がいたとのこと。
まさか、ともう一人の妹の顔が浮かぶが、話を聞く限り彼女の術ではない。
「俺も調べておく」
魑魅魍魎を祓う為に力を揮うべき術者が、他者を攻撃する為に術を使うなど、あってはならない事態・・・・・・腹立たしさを抱えながら立ち上がる。
「撫子は?」
「庭で修行中です。邪魔しないでほしいわ」
「するか」
庭に出てみれば、撫子は一人で佇んでいた。
扇子片手に目を閉じて、意識を集中させている様子。
そうしていると撫子の微かな霊力の流れが感じ取れて――同時に、別の大きな力も感じる。
禍々しくて、熱気ある、炎のような霊力・・・・・・それに気付いた時、桐矢は始め、高鴨藤花のものかと思った。
何かたちの悪い怨霊に憑かれているのでは、と思ったが、それは藤花の傍だったり、撫子の傍だったりと、位置が定まらない。
正体を見極めてやろうと思った時もあったが、気付けば諦めていた。
(こういうのは、兄貴の領分なんだ)
体が弱く荒事は苦手ながらも、聡明で鋭い目を持つ兄の良夜が藤花を認めたのなら、自分が口を出すこともない――そう結論付けて。
足音に気付いたのか、撫子は目を開ける。
そして、自分の姿を確認すると、小さく頭を下げた。
「いらっしゃいませ」
「おう。術の練習か?」
自分の問いに、撫子は暗い表情で頷く。
「この前は、藤花達が守ってくれたけど・・・・・・もっと、上手くならないと・・・・・・」
藤花から聞いた、撫子が術者に襲われた一件――そのことで己を省みているのだろう。
「ああ、そうだった」
その顔を見て、桐矢は自らの目的を思い出す。
今日は撫子の術を確認しようと足を運んだのだ。
その為の土産を、懐から取り出す。
「それは・・・・・・?」
撫子は、桐矢が握る小瓶を物珍しそうに見つめていた。
その中には、黒い木片が入っている。
術者としての仕事の一環で、とある場所の調査に赴いた際、祀られていた札の一部を失敬していた。
今は微かであるが、呪いが込められたそれを撫子に浄化させようと持ってきたのだ。
「丁度いい、見せてみろ」
撫子から数歩離れた地面に、小瓶を置く。
「え・・・・・・えーと」
撫子は少し戸惑いを見せていたが、足元を見て、軽く頷くと瓶を見据える。
彼女が扇子を突き出せば、先端が青く輝く。
軽く息を吸うと、それに呼応するかのように、寓生の紋が描かれる。
紋の中心にあった小瓶に宿り木が纏わりつき、青い光と共に木片は消えて行った。
「へぇ・・・・・・やるじゃねえか」
目の前の光景を見て、桐矢は思わず感嘆の声を上げていた。
青柳達から聴取した通り、撫子は確かに自らの術を会得した。
宿り木を模して相手の霊力や生気を吸い取る術は、母の雛菊が用いる術だった。
それが娘にも遺伝したということであろう。
「はい・・・・・・」
術の行使は負担がかかるらしく、撫子の額には汗が浮かんでいた。
「あの母上と同じ術を使うんだな。芙蓉が悔しがっていたぞ」
まだ地団太を踏んでいる妹の姿を思い出し、軽い気持ちで口を開く。
「うん・・・・・・」
しかし、撫子は、どこか浮かない表情をしていた。
「なんだ、嬉しそうじゃないな」
母を慕っていた撫子なら喜んでるんじゃないのか・・・・・・と桐矢は思っていたが、どうやら違う様子。
「私、初めて術を使った時・・・・・・お母様の方を見たの。でも、お母様、驚いていて・・・・・・あの顔・・・・・・もしかして・・・・・・でも、いいの」
思いつめたような表情は、悲しげであったが、強い決意も感じられた。
「藤花が、『素敵なお嬢様』だって言ってくれたから・・・・・・私、立派な術者になるの・・・・・・だから、どんな術でもいいから、頑張らないと」
「そうか・・・・・・」
母親を思い慕っていたはずの幼い妹は、術者としての自覚を持ち、何かと決別したようで――
兄として誇らしい反面、少し寂しい気もした。
数日振りに足を運んだ撫子の住まい――
門の鍵を開けようとした桐矢は、隅の白い塊に目を向けた。
手のひらに乗るぐらいの小さな円錐の形で、表面の質感を見るに盛り塩の類らしい。
以前来た時には無かったな・・・・・・と考えて。
(俺への嫌がらせか)
そう結論付けた。
「あの馬毛・・・・・・」
ころころと変わる表情や揺れる髪を思い出しつつ、憮然とした気持ちで門を開ける。
すると、邸宅の入り口にも、また盛り塩。
「おい」
よく見れば、軒先には幾つかお守りのようなものが吊り下げられており、それらには藤の紋が施されている。
藤は古来より『魔除け』や『幸運』を象徴する植物・・・・・・おそらく、高鴨藤花の手によるものだろう。
ここまで対策をしなければいけない事態が起きているのか、それとも、そこまで自分が嫌われているのか・・・・・・釈然としないものを抱えながらも、邸宅の扉を開けた。
「・・・・・・おい、仔馬」
居間の襖を開け、目当ての人物を見つけて声を掛ける。
しかし、当の本人は此方に目もくれない。
その視線は手元に注がれており、彼女は黙々と針仕事に励んでいた。
「おい」
向かいに座ることで、ようやく藤花は顔を上げる。
「あら次男様、御機嫌よう」
しかし、直ぐに視線を下ろして作業を再開していた。
「おい」
「悪さしないなら、勝手に過ごしてください。今手が離せないので」
そう言いながらも藤花は流れるような手つきで針を動かしていく。
彼女の前に積まれているのは、幾つかの色鮮やかな帯――おそらく、撫子のものだろう。
どうやら、一つ一つに同じ刺繍・・・・・・下り藤を刺しているようだ。
「何だ、魔除けのつもりか」
軽い気持ちで訊ねれば、彼女は目をさらに細める。
「そうよ。また撫子様が襲われたらたまらないもの」
彼女の目には、怒りの感情が籠っているように見えた。
「・・・・・・おい、どういうことだ」
「・・・・・・本当に、天津の人達じゃないでしょうね」
彼女の表情には、自分への・・・・・・もとい天津家への不信感が現れている。
そんな表情を変えず、手を止めず、彼女が語るには、撫子に良からぬものを嗾けた術者がいたとのこと。
まさか、ともう一人の妹の顔が浮かぶが、話を聞く限り彼女の術ではない。
「俺も調べておく」
魑魅魍魎を祓う為に力を揮うべき術者が、他者を攻撃する為に術を使うなど、あってはならない事態・・・・・・腹立たしさを抱えながら立ち上がる。
「撫子は?」
「庭で修行中です。邪魔しないでほしいわ」
「するか」
庭に出てみれば、撫子は一人で佇んでいた。
扇子片手に目を閉じて、意識を集中させている様子。
そうしていると撫子の微かな霊力の流れが感じ取れて――同時に、別の大きな力も感じる。
禍々しくて、熱気ある、炎のような霊力・・・・・・それに気付いた時、桐矢は始め、高鴨藤花のものかと思った。
何かたちの悪い怨霊に憑かれているのでは、と思ったが、それは藤花の傍だったり、撫子の傍だったりと、位置が定まらない。
正体を見極めてやろうと思った時もあったが、気付けば諦めていた。
(こういうのは、兄貴の領分なんだ)
体が弱く荒事は苦手ながらも、聡明で鋭い目を持つ兄の良夜が藤花を認めたのなら、自分が口を出すこともない――そう結論付けて。
足音に気付いたのか、撫子は目を開ける。
そして、自分の姿を確認すると、小さく頭を下げた。
「いらっしゃいませ」
「おう。術の練習か?」
自分の問いに、撫子は暗い表情で頷く。
「この前は、藤花達が守ってくれたけど・・・・・・もっと、上手くならないと・・・・・・」
藤花から聞いた、撫子が術者に襲われた一件――そのことで己を省みているのだろう。
「ああ、そうだった」
その顔を見て、桐矢は自らの目的を思い出す。
今日は撫子の術を確認しようと足を運んだのだ。
その為の土産を、懐から取り出す。
「それは・・・・・・?」
撫子は、桐矢が握る小瓶を物珍しそうに見つめていた。
その中には、黒い木片が入っている。
術者としての仕事の一環で、とある場所の調査に赴いた際、祀られていた札の一部を失敬していた。
今は微かであるが、呪いが込められたそれを撫子に浄化させようと持ってきたのだ。
「丁度いい、見せてみろ」
撫子から数歩離れた地面に、小瓶を置く。
「え・・・・・・えーと」
撫子は少し戸惑いを見せていたが、足元を見て、軽く頷くと瓶を見据える。
彼女が扇子を突き出せば、先端が青く輝く。
軽く息を吸うと、それに呼応するかのように、寓生の紋が描かれる。
紋の中心にあった小瓶に宿り木が纏わりつき、青い光と共に木片は消えて行った。
「へぇ・・・・・・やるじゃねえか」
目の前の光景を見て、桐矢は思わず感嘆の声を上げていた。
青柳達から聴取した通り、撫子は確かに自らの術を会得した。
宿り木を模して相手の霊力や生気を吸い取る術は、母の雛菊が用いる術だった。
それが娘にも遺伝したということであろう。
「はい・・・・・・」
術の行使は負担がかかるらしく、撫子の額には汗が浮かんでいた。
「あの母上と同じ術を使うんだな。芙蓉が悔しがっていたぞ」
まだ地団太を踏んでいる妹の姿を思い出し、軽い気持ちで口を開く。
「うん・・・・・・」
しかし、撫子は、どこか浮かない表情をしていた。
「なんだ、嬉しそうじゃないな」
母を慕っていた撫子なら喜んでるんじゃないのか・・・・・・と桐矢は思っていたが、どうやら違う様子。
「私、初めて術を使った時・・・・・・お母様の方を見たの。でも、お母様、驚いていて・・・・・・あの顔・・・・・・もしかして・・・・・・でも、いいの」
思いつめたような表情は、悲しげであったが、強い決意も感じられた。
「藤花が、『素敵なお嬢様』だって言ってくれたから・・・・・・私、立派な術者になるの・・・・・・だから、どんな術でもいいから、頑張らないと」
「そうか・・・・・・」
母親を思い慕っていたはずの幼い妹は、術者としての自覚を持ち、何かと決別したようで――
兄として誇らしい反面、少し寂しい気もした。
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