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暁を行く鷗
23.
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掛長はその後、牡丹や碧龍達と順に抱擁を交わしてから帰っていった。念のためにと碧龍らに繋がれた綱はそのまま、片方の端をそれぞれ柱に結び付けられたが、もとからあまり動かない彼らにはたいした問題では無さそうだった。
「来たぞー」
一日置いて、入れ替わるようにやって来た橘は大きな行李を背負いながら、やけに凛々しく涼しげだった。
「橘、お前、なんか……」
「あ? ああ。輪をかけて男前だろ?」
「自分で言うか。っていうか、いや、そうじゃなくて」
何と言って良いのか分からず口籠ると、そんな俺にはお構いなしに、橘はドサリと行李を机におろした。
「ほら、牡丹の服だ。合わせてみな」
もやもやとしながらも行李を覗けば、あの日選んだ美しい色がそこにあった。
「牡丹。これ、着てみるか?」
試しに洋服を広げて牡丹を呼べば、キラキラと目を輝かせて駆け寄ってくるから可愛い。「私の?」と訊ねるようにこちらを窺うから「牡丹のだよ」と答えれば、牡丹は口許を手で覆って大きく息を呑んだ。
「まずはこれを脱いで」
牡丹の服の裾を持ち、いつものように脱がせてやろうとしたところで
「ちょっと待て。ここで着替えるのか?」
と橘が慌てた様子で止めた。
「ん? ああ。牡丹、これの着方は知らないもんなあ。まあ、俺もよく分からんが」
「いや、着方どうこうじゃなくて、そもそも女子が俺らの前で服を脱ぐってこと自体――。そうか、もしかして牡丹の入浴もお前が介助してるのか」
「ああ。……あ!? いや、その、なんだ、最初の頃の牡丹は何も知らなかったから、その、今は多分一人でも大丈夫なんだろうが、なかなか、その、もう一緒に入るのが癖付いてしまったというかだな」
「落ち着け、お前に下心がねえのは分かってる」
「当たり前だろ! ちゃんと隠すとこは隠してるし! 下心なんかねえし!」
「でけえ声出すなよ、うるせえな。分かってるって言ってるだろ」
パシッと頭を叩かれる。橘はそして背を向けるから、それ以上何か言い募るのも違う気がして俺は牡丹に向き直った。何も分かっていないような牡丹の顔が愛らしいのに、変に意識してしまって目を合わせることができない。
洋服を持ってみれば結構重たく、片手ではとても着せてやれそうになくて橘を呼ぶ。橘にはこれ見よがしにため息を吐かれたが、手を借りなければどうにもならないのだから仕方ない。結局手を添えるくらいしか俺には出来なくて情けなくもあったが、ツイ、と牡丹に袖を引かれて嬉しそうにはにかむ表情を見せてくれるのが抱きしめたくなるほど愛おしかった。天色の洋服を身に纏った姿は想像よりもうんと麗しく、心は感動に濡れて大きく揺れていた。
「牡丹、苦しくないか?」
背中に回る紐を締める橘の問いかけに牡丹は振り向いて頷こうとして、「前向いてろ」と窘められる。言われた通り真っ直ぐ前を向いて固まる牡丹が可愛く見えたのか、橘はフッと笑い、そして牡丹の髪飾りに目を留める。
「ん? っていうか牡丹、可愛い頭してんじゃん」
「お前、もっと言い方あるだろ」
俺の抗議も橘はハハッと軽く受け流し、一番上まで紐を締めると器用に蝶々を結んだ。丁度肩甲骨の間辺りに出来た金色の蝶々は、まるで天使の羽のようだ。
「よし。幅も丈も丁度だな。よく似合ってる」
ササッと裾や胸元を直すと橘は腕を組んで頷いた。牡丹は小さくニコリとして、それからこちらに細い腕を伸ばす。
「ん? 牡丹、とっても綺麗だよ。素敵すぎて言葉も出なかったくらいだ。やっぱり牡丹は明るい色がよく似合うな」
手を取って思いを口にしてやっても牡丹の表情は固い。
(気に入らなかったか……?)
握る手に入る力がどんどん強くなる。
「牡丹!?」
ゆっくりとその場にしゃがみこんだ牡丹に狼狽えていると、
「ハハッ、重たいか。今までずっと、薄い羽衣一枚しか着てなかったもんな」
と橘は大きく笑った。ハッとして牡丹の様子を見れば確かに体調が悪いわけではなさそうで、膝を差し出して牡丹を座らせると、長く息を吐いて牡丹は体を預けてきた。
「ごめんな、牡丹。脱ごうか、この服は大変だ」
俺の言葉に牡丹は必死に首を横に振る。グッと自分自身を抱きしめる姿に、脱ぎたくないという思いが強く伝わってきて、ほんの少しの嬉しさと困惑が入り交じる。
「慣れるしかねえな。後ろで締めないでダボッと着てるだけでも練習になる。この服を着て桔梗の隣に立ちたいんなら、三日に一回でもこれを着て頑張って動いてみることだ。締めないで良いなら被るだけだから一人でも出来るだろ?」
橘の言葉に牡丹は力強く頷いて、それからまた立ち上がろうとして前につんのめった。転んでしまう前に橘が肩を支える。
「無理するとせっかく桔梗が選んでくれた服が汚れるぞ」
シュンと落ち込む牡丹に
「牡丹。ゆっくりでいいよ。違うのもあるんだ。それは脱いで、こっちも着てみよう、な?」
と声をかけて、行李の中から着物を取り出してチラリと見せる。すると牡丹は僅かに表情を明るくした。
洋服を脱がせて着物を宛がうと、こちらは幾らか馴染みがあるらしく牡丹は自ら袖を通した。
「ほら、こっちもよく似合う」
白い肌と着物の明るい紫紅が互いに引き立てあって、この世の光のすべてが牡丹に集まっているのではないかと思うほど輝かしい。じっと見惚れている俺に、牡丹はもっと見てと言わんばかりに腕を動かすから橘に叱られる。見事な手つきで着付けていく橘に
「橘、お前、何でも出来るのな」
と言えば、
「ハッ。見直したか」
と目も合わせずに返された。
「見直すっていうより……」
「なんだよ」
「なんでもない」
何と言って良いか分からなかった。見直すというほど普段から橘を見くびっていたわけではないし、かといって感心したと言ってしまってはあまりに上から目線のような気がした。
濃紺の袴は深い夜の海のようで、牡丹を大地に繋ぎとめる。気品高く清純としてそこに立つから、この子が自分の手元に居てくれる幸福に胸が震える。
「牡丹、もう一つは自分で着てみな。ここに絵が書いてあるから」
橘は一冊の帳面ともう一着の袴を牡丹に手渡す。戸惑いながら受け取ろうとする牡丹の手を遮って
「橘、牡丹は今さっき初めて着物を着たんだ。それで早速一人で着てみろなんて無茶にもほどがあるだろ」
と言うと橘は大きなため息を吐いた。
「じゃあなんだ、お前が手伝ってやれんのか」
「え?」
「俺は明日いない。明後日も、その次も、牡丹に着付けてやれねえんだぞ。今日一人で着れるようになれなきゃ困るのは牡丹だ。分かってんのか」
愕然とした。当たり前のことが抜け落ちたまま、先のことを何も考えずにいた自分の浅はかさが恨めしかった。力が入らずに手を下せば、牡丹は戸惑いつつも帳面と袴を受け取る。
「その帳面は牡丹にやる。お前にはこっちだ」
橘は牡丹のそれとは色の違う表紙の帳面を俺に渡した。
「来たぞー」
一日置いて、入れ替わるようにやって来た橘は大きな行李を背負いながら、やけに凛々しく涼しげだった。
「橘、お前、なんか……」
「あ? ああ。輪をかけて男前だろ?」
「自分で言うか。っていうか、いや、そうじゃなくて」
何と言って良いのか分からず口籠ると、そんな俺にはお構いなしに、橘はドサリと行李を机におろした。
「ほら、牡丹の服だ。合わせてみな」
もやもやとしながらも行李を覗けば、あの日選んだ美しい色がそこにあった。
「牡丹。これ、着てみるか?」
試しに洋服を広げて牡丹を呼べば、キラキラと目を輝かせて駆け寄ってくるから可愛い。「私の?」と訊ねるようにこちらを窺うから「牡丹のだよ」と答えれば、牡丹は口許を手で覆って大きく息を呑んだ。
「まずはこれを脱いで」
牡丹の服の裾を持ち、いつものように脱がせてやろうとしたところで
「ちょっと待て。ここで着替えるのか?」
と橘が慌てた様子で止めた。
「ん? ああ。牡丹、これの着方は知らないもんなあ。まあ、俺もよく分からんが」
「いや、着方どうこうじゃなくて、そもそも女子が俺らの前で服を脱ぐってこと自体――。そうか、もしかして牡丹の入浴もお前が介助してるのか」
「ああ。……あ!? いや、その、なんだ、最初の頃の牡丹は何も知らなかったから、その、今は多分一人でも大丈夫なんだろうが、なかなか、その、もう一緒に入るのが癖付いてしまったというかだな」
「落ち着け、お前に下心がねえのは分かってる」
「当たり前だろ! ちゃんと隠すとこは隠してるし! 下心なんかねえし!」
「でけえ声出すなよ、うるせえな。分かってるって言ってるだろ」
パシッと頭を叩かれる。橘はそして背を向けるから、それ以上何か言い募るのも違う気がして俺は牡丹に向き直った。何も分かっていないような牡丹の顔が愛らしいのに、変に意識してしまって目を合わせることができない。
洋服を持ってみれば結構重たく、片手ではとても着せてやれそうになくて橘を呼ぶ。橘にはこれ見よがしにため息を吐かれたが、手を借りなければどうにもならないのだから仕方ない。結局手を添えるくらいしか俺には出来なくて情けなくもあったが、ツイ、と牡丹に袖を引かれて嬉しそうにはにかむ表情を見せてくれるのが抱きしめたくなるほど愛おしかった。天色の洋服を身に纏った姿は想像よりもうんと麗しく、心は感動に濡れて大きく揺れていた。
「牡丹、苦しくないか?」
背中に回る紐を締める橘の問いかけに牡丹は振り向いて頷こうとして、「前向いてろ」と窘められる。言われた通り真っ直ぐ前を向いて固まる牡丹が可愛く見えたのか、橘はフッと笑い、そして牡丹の髪飾りに目を留める。
「ん? っていうか牡丹、可愛い頭してんじゃん」
「お前、もっと言い方あるだろ」
俺の抗議も橘はハハッと軽く受け流し、一番上まで紐を締めると器用に蝶々を結んだ。丁度肩甲骨の間辺りに出来た金色の蝶々は、まるで天使の羽のようだ。
「よし。幅も丈も丁度だな。よく似合ってる」
ササッと裾や胸元を直すと橘は腕を組んで頷いた。牡丹は小さくニコリとして、それからこちらに細い腕を伸ばす。
「ん? 牡丹、とっても綺麗だよ。素敵すぎて言葉も出なかったくらいだ。やっぱり牡丹は明るい色がよく似合うな」
手を取って思いを口にしてやっても牡丹の表情は固い。
(気に入らなかったか……?)
握る手に入る力がどんどん強くなる。
「牡丹!?」
ゆっくりとその場にしゃがみこんだ牡丹に狼狽えていると、
「ハハッ、重たいか。今までずっと、薄い羽衣一枚しか着てなかったもんな」
と橘は大きく笑った。ハッとして牡丹の様子を見れば確かに体調が悪いわけではなさそうで、膝を差し出して牡丹を座らせると、長く息を吐いて牡丹は体を預けてきた。
「ごめんな、牡丹。脱ごうか、この服は大変だ」
俺の言葉に牡丹は必死に首を横に振る。グッと自分自身を抱きしめる姿に、脱ぎたくないという思いが強く伝わってきて、ほんの少しの嬉しさと困惑が入り交じる。
「慣れるしかねえな。後ろで締めないでダボッと着てるだけでも練習になる。この服を着て桔梗の隣に立ちたいんなら、三日に一回でもこれを着て頑張って動いてみることだ。締めないで良いなら被るだけだから一人でも出来るだろ?」
橘の言葉に牡丹は力強く頷いて、それからまた立ち上がろうとして前につんのめった。転んでしまう前に橘が肩を支える。
「無理するとせっかく桔梗が選んでくれた服が汚れるぞ」
シュンと落ち込む牡丹に
「牡丹。ゆっくりでいいよ。違うのもあるんだ。それは脱いで、こっちも着てみよう、な?」
と声をかけて、行李の中から着物を取り出してチラリと見せる。すると牡丹は僅かに表情を明るくした。
洋服を脱がせて着物を宛がうと、こちらは幾らか馴染みがあるらしく牡丹は自ら袖を通した。
「ほら、こっちもよく似合う」
白い肌と着物の明るい紫紅が互いに引き立てあって、この世の光のすべてが牡丹に集まっているのではないかと思うほど輝かしい。じっと見惚れている俺に、牡丹はもっと見てと言わんばかりに腕を動かすから橘に叱られる。見事な手つきで着付けていく橘に
「橘、お前、何でも出来るのな」
と言えば、
「ハッ。見直したか」
と目も合わせずに返された。
「見直すっていうより……」
「なんだよ」
「なんでもない」
何と言って良いか分からなかった。見直すというほど普段から橘を見くびっていたわけではないし、かといって感心したと言ってしまってはあまりに上から目線のような気がした。
濃紺の袴は深い夜の海のようで、牡丹を大地に繋ぎとめる。気品高く清純としてそこに立つから、この子が自分の手元に居てくれる幸福に胸が震える。
「牡丹、もう一つは自分で着てみな。ここに絵が書いてあるから」
橘は一冊の帳面ともう一着の袴を牡丹に手渡す。戸惑いながら受け取ろうとする牡丹の手を遮って
「橘、牡丹は今さっき初めて着物を着たんだ。それで早速一人で着てみろなんて無茶にもほどがあるだろ」
と言うと橘は大きなため息を吐いた。
「じゃあなんだ、お前が手伝ってやれんのか」
「え?」
「俺は明日いない。明後日も、その次も、牡丹に着付けてやれねえんだぞ。今日一人で着れるようになれなきゃ困るのは牡丹だ。分かってんのか」
愕然とした。当たり前のことが抜け落ちたまま、先のことを何も考えずにいた自分の浅はかさが恨めしかった。力が入らずに手を下せば、牡丹は戸惑いつつも帳面と袴を受け取る。
「その帳面は牡丹にやる。お前にはこっちだ」
橘は牡丹のそれとは色の違う表紙の帳面を俺に渡した。
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