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暁を行く鷗
22.
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「ですから桔梗君は飴狼と松虎を。結び方は分かっていますね?」
「分かってますよ。前足にくぐらせて背中で交差させれば良いんでしょう?」
「ええ。あまり強くしないように注意して。けれど絞めすぎてもいけませんよ。万が一おかしくなったらすぐに手を止めて、私を呼びなさいね」
はい、と返事をする代わりに、俺は傍にいた松虎に綱を回した。数年振りにこうして繋いでみたが、手順を考えるよりも先に手が勝手に動いていく。
向こうからは静かな掛長の声と、うまく出来ずに地団駄を踏む音が聞こえてくる。俺が松虎の綱を結び終える頃になってようやく一番上の釦を留められたようで、掛長の褒める声と、牡丹の跳ねてはしゃぐ足音が聞こえてきた。
小走りで駆け寄ってくる牡丹を、俺は早い内から目を合わせて待った。やがて傍に着くと嬉しそうに綱を貰おうと手を伸ばす。
「牡丹、よく頑張ったな。凄いぞ」
俺はまず思いきり頭を撫でて褒め、それから綱を渡した。牡丹は照れたように下唇をキュウッと噛んで、それから大きく、うん! と頷いて跳ねるように掛長の元へ帰っていく。やはり外套はその身には大きいが、もう肩から落ちることはない。
「碧龍と菫烏は脚に綱を結びますよ。牡丹には碧龍をお願いします。私が菫烏にするのとそっくり同じにやってごらんなさい」
掛長は牡丹から綱を一本受け取ると、菫烏の前にしゃがむ。菫烏は初めての綱だから暴れないだろうかと心配したが、そこは掛長というだけあって杞憂だったようだ。牡丹にとっては綱を結ぶ方が釦を留めることより簡単だったようで、あっという間に綱を結び終えてしまうから俺も急いで飴狼を繋いだ。
「よし。飴狼、お待たせしましたね。さあ、皆でお散歩に行きましょう」
掛長は飴狼の綱と菫烏の綱を持ち、牡丹が碧龍の綱を、俺が松虎の綱を持った。道が狭いので一列で行く。先頭は飴狼、その後に掛長がつき、菫烏は空を行った。碧龍は牡丹を背に乗せて掛長の後を歩き、その尾を追うように松虎がついていって、俺が列の一番最後だった。
気を遣っているのか、飴狼は普段の数倍ゆっくり歩いている。前方から吹く風があたたかい。崖に沿った細い道を行く時などは、遠い空に半身だけ浮かべているような心地がした。
獣道を抜け、崖を抜け、尾根に着いたところで飴狼は足を止めた。チラリと後ろを振り返って、飴狼は少し開けたところまで俺達を案内する。
「おや、此処は……」
適当な所に腰を下ろして、掛長はその先を言わなかった。綱を緩く持ったまま一度伸びをする。
「良い眺めですね」
連綿と深い山並みは続き、遠い雲は眼下にある。雑然とした街並みは小さく、川沿いに咲く桜の色を引き立てていた。
飴狼はそして、一人で尾根の先端に立った。着いていこうとする掛長を静かに引き留める。
「飴狼はどうも、その花が好きらしいですよ」
仕方がないから教えてやると、
「花?」
と掛長は首を傾げた。
「ほら、その先の小さな藍色の花です」
名も知らぬその可憐な花はまるで空に咲くようで、その色合いに、橘の連れる藍栗鼠を思い出す。
「飴狼は、存外可愛らしいものが好きなのですね」
掛長の呟きに、俺は頷かなかった。そうするだけ俺は飴狼の心を知っているわけでは無かったし、なんとなく、飴狼が好きなのは可愛らしいものというわけではないような気がしていた。
掛長は大地に身を委ねるように仰向けに寝転がると、その隣に俺を呼んだ。断るのもどうしてか躊躇われて、他に居る場所も無かったので、少しだけ距離を置いて転がる。
溶けていく。まるで自分まで自然の一部になってしまったような感覚がある。
「桔梗君。これから、よくよく彼らを見ておいてあげてくださいね」
いつになく真剣な声に胸騒ぎがして、
「なんです、いきなり」
と半笑いで返すだけで精一杯だった。きっとそんな心までお見通しで、しかし掛長は呆れるでも宥めるでもなく空を見ていた。
「早ければ明日にでも、戦が始まります。海を越えてやってくる隣国の最大の目的は彼ら、神獣です」
「え……」
「だから彼らの自由は、今日この時で最後だと思いなさい。戦が始まったら終わるまで、君を含めて全員外出は禁じられるでしょう。迂闊に外に出て要らない傷を負ったり、拉致されたりするなんてこと、あってはなりませんから」
とても寝転がって聞ける話ではなくて体を起こす。遠い目をしながら空も何も見ないでいる掛長に真正面から向き合えたのは、怖かったからかもしれない。嘘でも冗談でもないことが分かるから、助けてほしいと、導いてほしいと思っていたのかもしれなかった。
「戦は、やがて我が国が勝ったとしても負けたとしても、少なからずこの国の自然を破壊します。その守護者である彼らだって、きっと今のままのようにはいられないはずです。だからよく様子を見て、丁寧に世話をしなさい。ずっと彼らと生きてきたんです。君にしかできない護り方があるはずですよ」
あまりに悲しい目をして、それなのに僅かな希望をこちらに託すから
「はい……」
と呟くことしか出来ない。
「このお散歩から戻ったら、私は荷物を纏めて神祇省に帰ります。もしも彼らを護るのに不安があると言うなら、牡丹一人くらいなら私が一緒に連れ帰って面倒を見ますよ?」
「いえ! いえ、大丈夫です。護ります、皆。碧龍も松虎も飴狼も菫烏も牡丹も、全員俺が護ります」
護れる自信なんて無かった。無かったけれど、俺が護ると言いたかった。
「頼みましたよ」
「はい」
俺が頷いたのを見て、掛長はふっと表情を緩める。柔らかい眼差しに途端に全身がむず痒くなる。
「大丈夫。君と彼らの信頼関係は相当のものです。これまで一人で、よく頑張ってきましたよ」
人の膝に勝手に手を置いて起き上がりながら、掛長は俺を見た。上官というよりは、ただ、俺を古くから知るだけの年長者のようだった。
「だから大丈夫です。なんといっても君は、あの枳殻が育てた一人息子なんですから」
どうしてか急に泣きたくなって目を逸らす。
空は傍にあるのに遠いから、風だけが思いを繋いでくれる。薄く張る涙を浚って、空を揺蕩う枳殻を探して、皆みんな護ってくれたらいい。どうせ一人で暇してるんだろうから、枳殻ならきっと、それくらい造作もないはずだ。
馬鹿な願いだと分かっていて、それでも誰かに知ってほしくて俺はまた寝転がった。目を閉じて大地に体を預ければ心が開かれていくような気がして、強い太陽から隠すように翳してくれた掛長の手を、もう振り払うことはしなかった。
「分かってますよ。前足にくぐらせて背中で交差させれば良いんでしょう?」
「ええ。あまり強くしないように注意して。けれど絞めすぎてもいけませんよ。万が一おかしくなったらすぐに手を止めて、私を呼びなさいね」
はい、と返事をする代わりに、俺は傍にいた松虎に綱を回した。数年振りにこうして繋いでみたが、手順を考えるよりも先に手が勝手に動いていく。
向こうからは静かな掛長の声と、うまく出来ずに地団駄を踏む音が聞こえてくる。俺が松虎の綱を結び終える頃になってようやく一番上の釦を留められたようで、掛長の褒める声と、牡丹の跳ねてはしゃぐ足音が聞こえてきた。
小走りで駆け寄ってくる牡丹を、俺は早い内から目を合わせて待った。やがて傍に着くと嬉しそうに綱を貰おうと手を伸ばす。
「牡丹、よく頑張ったな。凄いぞ」
俺はまず思いきり頭を撫でて褒め、それから綱を渡した。牡丹は照れたように下唇をキュウッと噛んで、それから大きく、うん! と頷いて跳ねるように掛長の元へ帰っていく。やはり外套はその身には大きいが、もう肩から落ちることはない。
「碧龍と菫烏は脚に綱を結びますよ。牡丹には碧龍をお願いします。私が菫烏にするのとそっくり同じにやってごらんなさい」
掛長は牡丹から綱を一本受け取ると、菫烏の前にしゃがむ。菫烏は初めての綱だから暴れないだろうかと心配したが、そこは掛長というだけあって杞憂だったようだ。牡丹にとっては綱を結ぶ方が釦を留めることより簡単だったようで、あっという間に綱を結び終えてしまうから俺も急いで飴狼を繋いだ。
「よし。飴狼、お待たせしましたね。さあ、皆でお散歩に行きましょう」
掛長は飴狼の綱と菫烏の綱を持ち、牡丹が碧龍の綱を、俺が松虎の綱を持った。道が狭いので一列で行く。先頭は飴狼、その後に掛長がつき、菫烏は空を行った。碧龍は牡丹を背に乗せて掛長の後を歩き、その尾を追うように松虎がついていって、俺が列の一番最後だった。
気を遣っているのか、飴狼は普段の数倍ゆっくり歩いている。前方から吹く風があたたかい。崖に沿った細い道を行く時などは、遠い空に半身だけ浮かべているような心地がした。
獣道を抜け、崖を抜け、尾根に着いたところで飴狼は足を止めた。チラリと後ろを振り返って、飴狼は少し開けたところまで俺達を案内する。
「おや、此処は……」
適当な所に腰を下ろして、掛長はその先を言わなかった。綱を緩く持ったまま一度伸びをする。
「良い眺めですね」
連綿と深い山並みは続き、遠い雲は眼下にある。雑然とした街並みは小さく、川沿いに咲く桜の色を引き立てていた。
飴狼はそして、一人で尾根の先端に立った。着いていこうとする掛長を静かに引き留める。
「飴狼はどうも、その花が好きらしいですよ」
仕方がないから教えてやると、
「花?」
と掛長は首を傾げた。
「ほら、その先の小さな藍色の花です」
名も知らぬその可憐な花はまるで空に咲くようで、その色合いに、橘の連れる藍栗鼠を思い出す。
「飴狼は、存外可愛らしいものが好きなのですね」
掛長の呟きに、俺は頷かなかった。そうするだけ俺は飴狼の心を知っているわけでは無かったし、なんとなく、飴狼が好きなのは可愛らしいものというわけではないような気がしていた。
掛長は大地に身を委ねるように仰向けに寝転がると、その隣に俺を呼んだ。断るのもどうしてか躊躇われて、他に居る場所も無かったので、少しだけ距離を置いて転がる。
溶けていく。まるで自分まで自然の一部になってしまったような感覚がある。
「桔梗君。これから、よくよく彼らを見ておいてあげてくださいね」
いつになく真剣な声に胸騒ぎがして、
「なんです、いきなり」
と半笑いで返すだけで精一杯だった。きっとそんな心までお見通しで、しかし掛長は呆れるでも宥めるでもなく空を見ていた。
「早ければ明日にでも、戦が始まります。海を越えてやってくる隣国の最大の目的は彼ら、神獣です」
「え……」
「だから彼らの自由は、今日この時で最後だと思いなさい。戦が始まったら終わるまで、君を含めて全員外出は禁じられるでしょう。迂闊に外に出て要らない傷を負ったり、拉致されたりするなんてこと、あってはなりませんから」
とても寝転がって聞ける話ではなくて体を起こす。遠い目をしながら空も何も見ないでいる掛長に真正面から向き合えたのは、怖かったからかもしれない。嘘でも冗談でもないことが分かるから、助けてほしいと、導いてほしいと思っていたのかもしれなかった。
「戦は、やがて我が国が勝ったとしても負けたとしても、少なからずこの国の自然を破壊します。その守護者である彼らだって、きっと今のままのようにはいられないはずです。だからよく様子を見て、丁寧に世話をしなさい。ずっと彼らと生きてきたんです。君にしかできない護り方があるはずですよ」
あまりに悲しい目をして、それなのに僅かな希望をこちらに託すから
「はい……」
と呟くことしか出来ない。
「このお散歩から戻ったら、私は荷物を纏めて神祇省に帰ります。もしも彼らを護るのに不安があると言うなら、牡丹一人くらいなら私が一緒に連れ帰って面倒を見ますよ?」
「いえ! いえ、大丈夫です。護ります、皆。碧龍も松虎も飴狼も菫烏も牡丹も、全員俺が護ります」
護れる自信なんて無かった。無かったけれど、俺が護ると言いたかった。
「頼みましたよ」
「はい」
俺が頷いたのを見て、掛長はふっと表情を緩める。柔らかい眼差しに途端に全身がむず痒くなる。
「大丈夫。君と彼らの信頼関係は相当のものです。これまで一人で、よく頑張ってきましたよ」
人の膝に勝手に手を置いて起き上がりながら、掛長は俺を見た。上官というよりは、ただ、俺を古くから知るだけの年長者のようだった。
「だから大丈夫です。なんといっても君は、あの枳殻が育てた一人息子なんですから」
どうしてか急に泣きたくなって目を逸らす。
空は傍にあるのに遠いから、風だけが思いを繋いでくれる。薄く張る涙を浚って、空を揺蕩う枳殻を探して、皆みんな護ってくれたらいい。どうせ一人で暇してるんだろうから、枳殻ならきっと、それくらい造作もないはずだ。
馬鹿な願いだと分かっていて、それでも誰かに知ってほしくて俺はまた寝転がった。目を閉じて大地に体を預ければ心が開かれていくような気がして、強い太陽から隠すように翳してくれた掛長の手を、もう振り払うことはしなかった。
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