インゴールの祝福の果てに

 この婚約は契約によるものだったはずなのに……。

 神さまからの祝福によって発展してきたトリヴァンデス国。
その国の公爵令嬢ラナベルは、幼いころのある日自身の治癒の力も大事な妹もいっぺんに失った。
 妹を失ったせいで母は心を病み、救えなかったラナベルを人殺しだと罵る。
自責の念に耐えきれずに自ら命を絶ったはずなのに、どうして時が巻き戻って死ぬことが出来ない。
贖罪として死ぬことも出来ずに無為に過ごしていたラナベルだったが、その力を末の王子レイシアに知られてしまう。
彼は兄王子の仇を探すために力を貸して欲しいと頼み込んできて、その果てに二人は偽装婚約をすることに──!?

 *作中のラナベルの能力に関連して、自死をする場面がございますので閲覧の際はお気を付けください。

 本作は「ネオページ」にて先行連載中です!

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