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エピローグ
しおりを挟む冬の寒さもほどほどにおさまり、最近では陽差しに春の面影を見え始めた。
サニーラとリシャーナが救出されたあの日から、もうひと月以上が経った。
最初の聴取から少し経って騎士団の者から報告を受けたが、あの占い小屋では、チムシーの花で吸収した魔力を、わざわざ召喚術で過去から呼び寄せたチーチャムの鉱石に蓄積させており、随分と膨大な量の貯蓄があったようだ。
最初はぼったくりのようなお守りで稼いでいたが、その事業が規模を拡大し、人々の噂になるにつれて他国から怪しい声がかかるようになり、とうとう戦争用に輸出しようかとしていたところで件の事件が起きて摘発されたようだ。
(そういえば男たちがそんなこと話してたっけ……)
と、リシャーナは思った。
どうやら魔力の鉱石は向こうに持ち出される前だったので、オルセティカが他国の戦争に首を突っ込んで被害を被る前に止められた。
そうして徴収されたチムシーの花は調査が終わり次第危険だからと駆除され、検体の一部はリシャーナに回ってきた。大量にあったチーチャムの鉱石もだ。
そのおかげで随分と研究の進みが早くなり、バングルだった試作品は細い金属加工のブレスレットになって今はユーリスの手首で輝いている。
まだ完成とはいかないが、自分の魔力を消失させていた以前よりは、しっかり循環させられる分だけ体が楽なようだ。
ちなみにサニーラにも頼んで、軽症患者の際に試験運用させてもらっている。
一時的にブレスレットに患者の魔力を溜め込んで、医療魔法をかけ、完治後に吸収した魔力をゆっくり戻す。
治療中に一時的な魔力欠乏症の軽度症状でだるさが出るのが傷だけれど、医療班の人からは前ほど患者の魔力反発を考えなくて済むので気が楽だと言われた。
もちろんサニーラにも好評のようで、患者の魔力が少ない分自分の魔力をより強く感じるため、どのように魔力が動いているのか感じやすいとのことだ。
そのおかげか、理論的に説明できるようになり、受け持った講義も順調なようだ。
思い詰めた彼女を知っているだけに、笑っている姿をみるとほっとする。
初めて試作品を渡したときのサニーラのはしゃぎようを思い出していたリシャーナに、ふと声がかかった。
「それじゃあリシャーナ、俺は行ってくるよ」
「ええ、気を付けてくださいね」
作業中の机からリシャーナが顔を上げると、荷物をまとめて資料を手にしたユーリスが研究室を出るところだった。
「きみと同じ頃合いには終わるはずだから、迎えに来るよ」
今日は孤児院に行くだろう? と笑って訊くユーリスに、リシャーナも頷く。
手を振ってユーリスを見送ると、二人の声で気づいたのか隣からヘルサがひょこりと顔を出した。
「ん? ユーリスくんはもう行ったのかい?」
「はい。今日はギャザバン子爵のお手伝いに」
「ああ。彼も大変だねえ。いっそ試験を受けて自分の研究室を持てばいいのに」
珈琲片手に言ったヘルサの独り言に、リシャーナはなにも言えず笑っていた。
基本的に王立魔法学校の高等部を卒業した優秀者がここで研究を続けるが、なにも外部からの雇用がないわけではない。
優秀な人材は出来るだけ登用するのが国の方針であり、定めた試験を受けて承認されると研究者として雇われることも可能だ。
ユーリスは少し前からギャザバン子爵家の研究の手伝いに赴いていた。
オルセティカには古代語の研究を率いる一族がおり、ギャザバン子爵家もその一つだ。
どうやら建国祭でのパーティーのときにヘルサから話をきいたらしく、最近発見された遺跡の解読に人が足りないとのことでユーリスに調査に参加して欲しいと要請がきたのだった。
ユーリス自身は自分の知識で役に立てるかと心配していたが、ヘルサ経由で話を聞く限り、むしろ想像以上の知識量と専門性でこのままずっと配属して欲しいとまで言われているとか。
ずっと家門で専門としてきた人たちに言われるほどだ。もちろんユーリスが自分の研究室を持ってもっと古代語の研究に打ち込みたいと願えば可能だろう。
一緒にいられるのは嬉しいが、なにもユーリスの将来の幅を狭めたいわけではない。
そう思ったリシャーナが訊ねても、ユーリスは笑って首を振るのだ。
(本当にいいのかなあ……)
夕方、研究棟を出て正門を抜けると、ちょうどユーリスも帰ってきたところだった。
どちらからともなく並びあって、自然と手が触れ合う。
少し前はお互いに照れてぎこちなかったのが嘘みたいだ。
「今日もお疲れさまでした」
「リシャーナも。次の試作品は上手くいきそうかい?」
「金具部分の溶接は専門の方にお願いするので、明日はその相談に行ってきます」
「朝は研究室に寄る? それとも直に行く?」
明日ならギャザバン子爵の手伝いがないから付き合えると、ユーリスはつけ加えた。
そんな彼の顔をじっと眺めて、ふとリシャーナは口にした。
「……ユーリスは、本当に自分の研究室を持たなくていいんですか?」
「え?」
「だってギャザバン子爵のところに行くあなたはすごく楽しそうだし……子どもたちにだってよく教えてるでしょ?」
だから、古代語に時間を使いたくないのかなって……。
尻すぼみに言ったリシャーナに、ふとユーリスが立ち止まる。そしてなにか答えようとしたときに、遮るように二人の名前が呼ばれた。
「あら! リシャーナ様、ユーリス様!」
揃って振り向けば、いつの間にか目当ての花屋まで来ていたらしく、二人に気づいた女店主が顔を綻ばせて歓迎してくれた。
「俺に敬称はつけなくていいんですよ」
「なにを言ってるんですか、ご贔屓にしてもらってるからですよ。今日は孤児院のお花で? それとも贈り物ですか?」
「これから孤児院に行くんです。一つ、ブーケをお願いしてもいいですか?」
「はい。もちろんです」
店主はハキハキした声で頷き、すぐに店内を回っていくつか花を選んでいった。
それを微笑ましく並んで眺めているときに、リシャーナはこっそりと「しつこいと思ってるでしょ」と拗ねた声を出した。
「どうして?」
「だって私が何回も訊くから……」
自覚あるだけに、罪悪感でリシャーナの声はさらに小さくなった。
難しい顔で黙ったリシャーナの横顔にふと笑みをこぼし、ユーリスは「思ってないよ」と囁く。
「たしかに古代語は好きだけど、こうしてたまに現場の手伝いをしたり子どもたちに教えるぐらいでいいんだ。そのほうが気楽で楽しいから」
「……そう?」
「うん。それにきみがこうして訊いてくるのも嫌じゃないんだ」
言いながら、ユーリスは近くにあった花を一輪取って水気を切るとリシャーナの耳にかけるように刺した。
艶めく漆黒の髪に、パッと目を惹く薄緑の花弁。
ユーリスの指先が耳朶を掠め、ビクリと肩を竦めた。じんわりと頬が熱を持つ。
「リシャーナがそうやって訊いてくるとき、俺のことを尊重したい、でも離れたくないって複雑そうな顔をしてるんだよ」
その顔を見るのは気分がいい。と、ユーリスはどこか意地の悪い顔で言った。
まさか顔に出ているとは思わず、リシャーナは今度は恥ずかしさで顔を赤くしてユーリスの脇腹をポスポスと突くように叩いた。
そんなリシャーナの無言の訴えを、ユーリスはおかしそうに笑い飛ばす。緑の虹彩が心底愛おしいとばかりに細く笑むと、途端にリシャーナの心臓が飛び跳ねるように大きく鳴った。
両思いになって知ったことだが、ユーリスはこういう意地の悪いときがたまにある。
べつに彼は本心を言っているだけで、それがあまりに照れくさいから勝手にリシャーナが真っ赤になってムッとしているだけだ。
分かってはいるんだけれど、リシャーナばかりがさらりと告げてくる彼の愛情を伴った言葉に翻弄されているようで悔しいのだ。
一度それをユーリスに言ったことがあるが、「きみも大概だけどな」と言われてしまった。
「はい、完成です! ……あら、リシャーナさまに今日はそのお花にするんですか?」
「はい。その代金にプラスしてください」
「かしこまりました」
リシャーナの耳許に飾られた花に、店主は目を輝かせてニコニコしていた。そんな目で見られると、嬉しいやら恥ずかしいやらでどうしたらいいか分からなくなった。
ブーケの代金は二人で交互に出している。今日はユーリスの日だ。
支払いに行ったユーリスを店先で待ちながら、リシャーナはふと耳にかかる花にそっと触れた。
ユーリスはリシャーナの前の世界での名前である「清花」の文字に花の意味があると知ると、こうして花屋を訪れる度に一輪花をプレゼントしてくれる。
ユーリスとはリシャーナとして出会ったので、そう呼んで欲しいと言ったが、たまに二人きりのときに戯れのように「清花」と呼んでくれる。
前の名前が時々恋しくなるときもあるので、それはリシャーナの心を安定させてくれる。
ぽっと頬を染めて花を指先で愛でていると、すぐにブーケを持ったユーリスが戻ってきた。今日のブーケも相変わらず綺麗なものだ。
店主に会釈をしてから孤児院への道を行く。
視線を感じて隣を見ると、ユーリスが花をさしたリシャーナを見て満足そうに大きく口の端を上げた。
その眼差しがひどく温かくて、幸せだなあとリシャーナは思った。
大好きな人が隣にいて、自分の好きなことをして生きていけている。
ユーリスとリシャーナの関係を、一応両親には手紙で報告したもののまだ受け入れがたいようだ。
テシャルが話をして、説き伏せている最中である。あれ以来よくしてくれているタリアからは、いかにテシャルがリシャーナのために頑張っているかという手紙が送られてくる。
兄からも、必ず説得は成功するから早まった真似はするなと言われている。
本当はさっさと貴族籍を抜いてもいいんだけれど、そう言われると嬉しくて現状を維持している。
なによりテシャルがそこまで言うのだから、なにかしら確信があるのだろう。
例え両親からは離れなくてはならないとしても、今は兄夫婦に研究仲間、サニーラやネノンなどの友人や慕ってくれる子どもたち。
あの日、自分やサニーラたちがこの世界を生きているのだと真に思い知った日に、この世界でのリシャーナの人生は始まったと言っても過言ではない。
そして気づいた、自分を取り囲む人々の輪。
昔よりも故郷を恋しく思う気持ちは薄らいだけれど、それが完全になくなるわけでもない。
だが、もうその淋しさを一人で耐え忍ぶこともしなくていいのだ。
縋るようだった郷愁は、今は純粋に故郷や家族に思いを馳せている気がした。
(手紙でも、書いてみようかな)
ふとリシャーナは、そんなことを思った。
届けることの出来ない手紙だ。決して届くことのない言葉だけれど、形に残してみようかなと。そう思った。
お父さん、お母さん。鈴。ああ、あとは椎名も。お元気ですか?
どうか健やかであって欲しいと願う。
そして、ここで生きた十数年を短く語ろう。それもふまえて、今はとても幸せだから安心して欲しいと告げるのだ。
孤児院につくと、二人に気づいた子どもが一人声を上げ、一斉にほかの子どもたちも顔を上げては嬉しそうに駆け寄ってくる。
いの一番にやって来たのは近くの砂場で遊んでいたチーシャだ。ユーリスの朗読をとくに楽しみにしているチーシャは、駆けてきた勢いのまま転びそうになり、慌てたユーリスが屈んで受け止めた。
遅れてリシャーナやユーリスの名前を呼びながら駆けてきた子どもたちの無邪気な笑顔に、鈴の面影が重なった。
――お姉ちゃーん!
何度も聞いた自分を呼ぶ声が、子どもたちに重なってリシャーナの耳に返ってきた。
(ねえ、鈴……)
心の中でリシャーナは呼びかけた。
私ね、ずっと私を愛してくれるのは鈴たち家族しかいないと思ってたんだ。
でも、そうじゃなかったみたい。
こんなことを言ったら、きっと鈴は「当たり前でしょ」と誇らしく笑ってくれるだろう。
そんな姿が容易に想像出来た。
――私ね、鈴。この世界で、もう一度愛を見つけられたんだ。
夢でも良い。もしまた会えたら、彼を紹介させてね。
薄らと桃色に染まった夕空の下、子どもたちに囲まれて楽しげに笑うユーリスを見つめ、リシャーナも幸せそうに満面の笑みを浮かべた。
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