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 朝、登校した撫子が教室に入ると、気づいた女子生徒たちはその場で「おはよう」とにこやかに手を振った。家で洗い物やらを済ませた撫子が学校に到着するのは、いつも朝のホームルームぎりぎりなため、教室にはほとんどの生徒が揃っている。
 女子生徒たちの声に笑って手を振り返しながら、撫子は窓際にある自分の席に向かった。教室にいる生徒のおよそ半数は男子だが、あいにくと撫子は男子生徒から遠巻きにされていて、朝からにこやかに挨拶を交わすような同性の友人はいなかった。
 女子とは交友関係が広い代わりに、男子とは必要最低限な会話しかしたことがない。同性の友人がいないことはちょっぴり淋しく思いはするが、一方で仕方のないことだと諦めてもいた。
 大体の男子が撫子を嫌うのは、撫子が女子生徒とばかり一緒にいるせいだし、それは紛れもない事実だからだ。なにより、撫子には仲良くしたくたって出来ない理由があった。
 教材を取り出して鞄を机の横にかけていると、つんと背中をつつかれた。誰の仕業か一瞬で分かった撫子は、椅子ごと体の向きを反転させた。
「なーに、咲恵さえちゃん」
 振り返ると、頬杖をついた江島えしま咲恵は「昨日デートだったんでしょ?」とにやりと笑った。
 肩まで伸びた癖のある薄茶の髪が特徴的な、小柄な女子生徒だ。
 目尻の垂れた丸い瞳は、今は面白いものを探るように笑っている。
「昨日のはデートじゃないってば。あっちには好きな人がいるんだからそれ以上はダメだよ」
 教室にはたくさんの人がいて、誰に聞かれているか分からない。
どこで誰が繋がっているか分からないし、変な誤解が莉子の相手にまで届いたら大変だ。
「はーい。告白の日の勝負服選びだもんね。分かってるってば」
「咲恵ちゃんてば、分かってたくせになっちゃんのことからかって」
 しょうがないなーもう、と苦笑気味に言ったのは、咲恵の隣席の生徒である磯山いそやま美南みなだ。女子の中ではスラリとした長身に、癖のない黒髪を腰まで真っ直ぐに伸ばした姿は、咲恵とは対照的だ。
 切れ長の瞳のせいか、黙っているときつい印象に見られるが、いつも控えめな笑みを載せている美人で、機嫌が良いとき以外はムスッとした顔がデフォルトの咲恵とはそういうところも対照的だった。
 二人とも入学時からの付き合いで、学生生活では一緒にいることが多い撫子の友人だ。
「いいのは見つかったの?」
 美南の問いかけに、撫子は頷いて答えた。 
「まあ、せっかく買い物に付き合ったんだから、どうせならカップル成立して欲しいわよね」
「たしかに叶ったらいいよね。好きな人と結ばれるのなんて素敵だもん」
 頬杖のままものぐさなことを言う咲恵と、ぽっと頬を染めて夢見心地なこと言う美南。正反対な二人の相変わらずな様子に、撫子は肩を揺らしてくつくつと笑った。
「まだ結構暑いのに、九月に入ったからかほとんど秋物だったよ」
「結局何時まで一緒にいたの?」
「いつも通り。六時ごろには俺だけ先に帰ってきた」
「ふーん。自分の使える時間全部使ったってことね。もうなっちゃんもお人好しなんだから」
 咲恵のいらいらした物言いに、撫子は苦笑した。こう言われるのは初めてではないし、彼女が友人である撫子を思って言っているのが分かるので、傷ついたりはしない。
 けれど美南は、普段通りの咲恵の言い草に呆れた顔で言った。
「もう咲恵ちゃんてばそんな言い方して」
「だってさ、お菓子パーティーついでに愚痴聞くぐらいならいいけど、友達でもないのにわざわざ買い物に付き合わせるのはやりすぎでしょ」
「そりゃそうだけど……」
 と、美南が言葉を濁す。けれど、そのあとに小さく、
「でも、一番話聞いてもらってるのは自分のくせに」
 呟くと、咲恵が弾かれたように顔を上げた。目尻の垂れた瞳が見開かれ、じわじわと顔が赤くなっていく。
「そ、それは……! たしかに私のせいでこんなことになっちゃって申し訳ないとは思ってるけど! でも私は友達との雑談の一つとして話してただけだから!」
 あんまりな慌てように、撫子は小さく眼を見開いて驚いた。
 咲恵には、小学生の頃から片思いをしている幼なじみの男の子がいる。高校は別のところに通っているそうで、撫子も美南も会ったことはないが、好きな食べ物、好きな漫画……など情報としてなら随分と詳しいと思う。
 それはひとえに咲恵からいろいろと話を伺っているからなのだが……。
(咲恵ちゃん、申し訳ないって思ってたんだ)
 女子生徒が撫子に頼み事をしに教室に来ると嫌な顔をするな……とは以前から思っていたが、まさか自分のせいだと思い込んでいたなんて。
 確かに咲恵のいわゆる恋バナをよく聞いてはいた。聞き役に徹するのが良かったのか、ある日咲恵が「なっちゃんに聞いてもらえるとなんかすっごく楽になる!」と声を上げたことがあった。
 その声をきっかけに、以前から三人の様子を気にしていた同じクラスの女子が声をかけてきて、それが他クラスに伝わって……という具合に今の状況が出来上がった。だが、撫子は咲恵のせいだとも、この状況が面倒なことだとも思っていなかった。
 ――頼ってもらえるのは嬉しいことだしな。
 頼られるということは、周囲と馴染めている証だろう。普段、一人ぼっちにならないようにと頑張っている撫子としては嬉しいことだ。
「そういえば、なっちゃんは片思い反対派だけど、咲恵ちゃんとか他の子のは普通に応援するよね。まあ、フラれてもまだ好きーとかって話じゃなければだけど」
 不意に、不思議そうな顔で美南が訊ねた。片思い反対派――なんて大層な呼び名に、撫子は苦笑しつつ手を振って否定した。
「反対ってわけじゃないよ。ただ自分のモットーとして、自分を愛してくれない人を愛し続けるのはやめようって思ってるだけ。ほら、俺ってば恋とかしたことないけど、一途そうじゃん? だからあんまり一人の人にこだわりすぎないようにって思ってさ」
 ニッコリ笑って茶化したように調子の良いことを言う。けれど、咲恵も美南も確かに……と真面目な顔で頷いてしまうから、撫子はガクリと肩を落とした。
「二人とも、そこはノらないでよ」
「いやーだってなっちゃんてばねー?」
「そうそう。なっちゃん確かに一途そうだし……むしろ、自分を見てくれなくても好きだし、相手には幸せになって欲しいとか健気なこと良いそうだもん」
「だから深刻そうに言わないでよ!」
 思っていた反応がもらえなくて必死な様子の撫子に、二人はやがてふっと堪えきれないように笑った。どうやらからかっていたみたいだ。
「まあフラれたり、望み薄なときはさっさと諦めて次に行くのは最適だよね」
「一人に固執しすぎてもしょうがないもんね」
 うんうん、と頷く二人に、撫子もようやく胸を撫で下ろす。この話題は深刻に受け止めて欲しくはないものだから、背筋がひやりとして焦ってしまった。
 ――愛してくれない人を、ずっと愛し続けるのは意味がない。
 撫子は常々そう思っている。一方的な想いほど悲しいものは、この世にないとさえ感じる。
 それに、この思想は撫子自身にしか当てはまらないのだと、心の中で付け足した。
 咲恵だって美南だって……この前の莉子や麗奈も。みんな誰かに愛される可能性を持っている。けれど、撫子にはそれがない。
 愛される価値が、自分にはないのだ。
 改めてそう思うと、胸に隙間風のような冷えた空虚なものが通り過ぎるのを感じた。
 しかし撫子は、そんなひんやりした痛みや淋しさをひた隠しにして、笑顔をはり続ける。
「そういえば、美南は年上の彼氏とは最近どうなの? めっきり話聞かなくなったけど」
 不意にさっきの仕返しのように、ニヤリと笑った咲恵が話を振った。きっと美南が恥ずかしがりつつも、仲は良好だと言うと思ったのだ。
 しかし、ハッとした美南が肩を落として俯いたので、咲恵はさっきまでの勢いをなくして眼をしばたたく。どうしたのだろう、と撫子と咲恵は思わず目配せした。
「美南ちゃん、どうかしたの? 喧嘩でもした?」
 小首をかしげて撫子が訊くと、美南は首を振って小さく口の端を持ち上げた。明らかに無理をしている笑顔だ。
「喧嘩とかじゃなくて……先輩、前はもっと優しい人だったけど、最近ちょっと怖くて……服も、もっと顔に合ったやつ着て欲しいとか言われちゃうし」
「はあ?」
 途端に、咲恵が盛大に片眉を跳ね上げた。額に青筋が浮かび上がりそうなほどの怒りが滲んでいた。撫子も内心であんまりだと思った。
 ヒリつくような空気が流れ始めると、慌てた美南は弁明するように早口になった。
「ほら、私ってちょっと顔きついでしょ? だからクールな感じの系統でまとめて欲しいらしくて……先輩、そういう子が好きみたいで。でも私は可愛い感じの服しか持ってないからさ」
「そんなやつのために変えることないよ。服ぐらい自分の好きなの着ようよ」
 励ますように美南の肩を叩きながら咲恵が言う。撫子もそうだよとばかりに頷きながら、昨日のことが頭を過って自己嫌悪した。
(昨日と言ってることが違うじゃないか)
 言おうと思って、でも飲み込んで。それなのに、こうして誰かが口にしてくれれば同調するのか。
 頭の中でもう一人の自分が、チクチクと針で刺すように痛みを伴って告げてくる。
 分かってる、と心の中で思った。
 相手の顔色を見て、機嫌を取るように求められる言葉を言って。自分が都合のいいやつだってことぐらい、撫子自身が一番よく知っている。
 それでも友人を憂う気持ちだけは本物だ。
「美南ちゃん、先輩が怖いって言ってたけど……なにかされた? 怒られたり……その、手を上げられたりとか」
 辿々しく、しかし最後まで撫子がきっちり告げると、美南はそんなことはないと首を勢いよく振った。
「殴られたりとかはないよ! ちょっと小さいことで注意はされるけど……あと、最近口調が荒いかなって思うぐらい」
 前は全然そんなことなくって優しかったのにな……。
 独り言のように落ちた言葉は、変わってしまった彼への淋しさとこれからの不安を纏っていた。
 その言葉からは、美南が彼に対して未練を残しているのがよく分かり、安易に別れを勧めるのは憚られた。
 なにも言えず、けれど心配そうに眉を落とす咲恵と撫子を見て、美南はパッと顔を明るくしてみせた。
「ごめんね、こんな話しちゃって! 心配しないで、今度先輩と話してみるよ。きっと分かってもらえるし」
 ね? と微笑まれ、撫子たちもぎこちなく頷き返す。心配だけれど、ここで本当に大丈夫? なんて追撃をして話を盛り返しても、自分が大して役に立てないのが分かっていたからだ。
 そうしているうちに担任がやってきて、生徒たちはざわつきながら自分の席に戻っていく。撫子も、椅子の向きを直して正面に体を向けた。
(美南ちゃん、大丈夫かな……)
 担任の話を聞くともなく聞きながら思うのはさっきの美南の話だ。心配だ。けれど同時に、あれ以上なにが言えただろうかとも思う。
 美南は内気で、自分のことで誰かを振り回すことに恐縮してしまう。撫子の気質と近いものを持っているからこそ、ここで深堀りしても喜ばないだろうと思った。
 なんでも口に出して言う咲恵だって、今は傍観気味なのだから――迷う自分を、そう納得させた。
 なにより、美南自身がそう言っていたじゃないか。こうすることを望んでいたんだ。
 相手の望むようにしないと。そうしないと、嫌われて離れていっちゃうよ? ――子どもの頃の自分の声が頭に思い出された。
 一人ぼっちで置いて行かれる淋しさを、撫子はよく知っていた。だからもう一人は嫌だった。
 誰にでも調子のいいことを言って、相手の望むように言葉を返す。自分のことをどうしようもないやつだとは思うけれど、そうしないと撫子のことなんて誰も相手にしてくれない。
(俺には愛されるだけの価値がないから……だから頑張って傍においてもらえるだけの理由を作らないと)
 その努力のおかげか、学校ではこうして咲恵や美南のような友人がいる。男子生徒との関係は希薄だが、女子生徒とは学年隔てなく仲が良い。家でも喧嘩だってないし、上手くやれていると思う。
 誰かと一緒にいられると、ひどく安心する。一方で、なぜかときどきひどい息苦しさを感じてもいた。人の輪に入れているはずなのに、自分だけ取り残されているような。そんな体が軋むような大きな孤独を感じていた。
 どうしてだろう、と撫子は不思議に思う。もっと人の役に立たなければいけない? もっと相手の望むことをしないといけない? どれだけ考えても、その答えは見つからない。

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