どこで何を間違えたのだろう

寿山 千穂

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高校

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最終学年になり、新しいクラスが発表された。

1年生で仲の良かった子、2年生で一番仲が良かった子が多くいて楽しい1年になると思った。

1年生の時に仲が良かった野球部の男子生徒と同じクラスだったが、授業中は寝る、休み時間も寝て移動教室には遅れてくる、課題は出さない、所謂問題児だった。

先生が注意しても、同じ野球部が声をかけてもだめだったが、1年生の頃から何故か私が声をかけると素直に話を聞いていた。

その結果、お世話係のような立ち位置になり、1年間の大部分は席が隣同士か前後だった。


梅雨明けから文化祭兼体育祭の準備が始まった。

私の学校は文化祭を2日、体育祭を1日をまとめて学園祭として行う。

1学年8クラスを各学年2クラスずつ赤、青、黄、紫のグループに分けられる。

さらにそのグループの中で模擬店、劇、体育館に展示する装飾、体育祭の応援看板作成、体育祭の応援団に分けられる。

1.2年の頃は謎の部則で、放課後の集まりなどが最小限で部活に影響が少ない装飾グループにしか参加出来なかったが、3年生は夏に引退してから本格的な準備に入ることからどのグループでも許されていた。

友達の誘いもあり応援団のグループになった。

ダンスもあったが振り付けは全てダンス部に任せ、私は主に衣装作成のリーダーだった。

梅雨明けから夏休み前まで1週間に1度、午後の授業が学園祭準備になり、ダンスの練習や衣装のデザイン作成を行った。

問題児の野球部男子も同じ応援団だったが、最初はやる気もなく練習もサボろうとするのを引っ張って行った。

3年生男子分の衣装デザインを考えて!自分が着るんだからかっこよくね!と言ってからは積極的に手伝うようになった。
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