どこで何を間違えたのだろう

寿山 千穂

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小学校

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小学四年生の終わりの頃、祖父母の家の隣に新居を建てることになった。

敷地内同居だった。

祖父母の家は隣の小学校の校区だった。

兄は中学に入学しており転校の必要はなかったが、私は隣の小学校に転校しなければならなかった。

しかし、運良く隣接学区であれば選択出来る制度の試用期間が始まったばかりだったため、両親が何度も何度も教育委員会や学校に掛け合い、そのまま通えることになった。

通えることになったものの、とても小学生が歩ける距離ではなかったため、元の家の近くまで送迎してもらうことになった。

朝は決まった時間に送ってもらい、登校班と登校する。帰りは学校の公衆電話から母親に連絡し迎えに来てもらう。

卒業までの2年間毎日だった。

時には学校帰りに友達と遊びたいと思うこともあったが、それを知っていたのか迎えに来てくれた帰り道にごく稀にだが母親がドライブやゲームセンターに連れて行ってくれていた。

毎日の送迎は大変だったと思うが、毎日送迎してくれた母親には感謝している。
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