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しおりを挟む「ふぅ…体拭いて寝るか…今タオル持ってくるからな」
ロックスさんは裸のまま洗面所へ行くと濡らしたタオルを絞ってベッドへ戻ってきた。そうして私の体を自分の膝に乗せると向かい合ってお湯で濡らした暖かいタオルで私の体を丁寧に拭いてくれる。
「汗いっぱいかいたな…水は足りたか?もう一杯注ごうか?」
「大丈夫です。ありがとうございます」
ロックスさんの側にはもう一枚タオルがあってそれを手に取ると私も彼の体を拭いた。まずは額を伝う汗から、首筋、鎖骨に胸筋、腹筋…と移動したところ下腹部がやたらと濡れていた。私の潮やら肌をぶつけた時に飛び散った愛液なのだと思うと顔が熱くなる。しかし私が濡らしたのだからと恥ずかしさを打ち消してそこもしっかりと拭く。
「最後にココ拭こうな…よっ、と…ぬるぬるして気持ち悪いだろ。冷たくなって…風邪ひいちまうからな」
ロックスさんは私の体をある程度拭くと最後に股の間にタオルを滑り込ませてそこも丁寧に拭く。クリトリスをつまんで、愛液をしっかり拭き取り、膣口の滑りも残らず拭き取ってくれる。変に意識したら逆に体が反応しそうで必死で無心を装ってそれを受け入れた。
赤子が下の世話をされているような状況がたまらなく恥ずかしかったがようやく終わると今度はロックスさんの体を拭き直す。あとは下半身だけだ。汗ばんだ長い脚と、足の甲、裏…そして最後に股間を拭く。先ほどの天井を向いた硬さと熱さはすっかり失われてだらりと垂れたペニスは一本に戻っている。先端から垂れた体液を拭いて濡れた竿部分も裏筋までくまなく拭き取る。ペニスを持ち上げて裏側の蒸れた睾丸も優しくタオルで包んでお尻を拭くとロックスさんの視線を感じる。
「こうやって自分がしたこと…やり返されると案外恥ずかしいもんだな」
「なっ、そ、…そうですよ!いっつも…ロックスさん、余裕そうな表情で恥ずかしいことばっかり…」
今更なことを言われ流石に言い返す。少しは私の羞恥心を分かってくれただろうか。
「でも…悪くない。こうやって可愛い恋人に奉仕されるのは」
「そ、そこは自分も控えるとはならないんですか?」
「君だから…奉仕するのもされるのも好きなんだ。控える必要があるか?」
予想外の話の展開に動揺する間もなく、裸のまま抱きしめられて横になって布団をかけられる。ロックスさんの筋肉質な体で抱きしめられるともうどうしようもなくなってされるがままだ。
「今日充電ができたからな…明日からは本格的に…城で呪いに関する文献を隅々まであたるつもりだ。部下に探させてはいたが…今のところまだ手がかりがなくてな…」
「そう、なんですね…」
「そんな顔しないでくれ、必ず俺が見つけ出すから…呪いが解けたら…俺との結婚も考えてくれるんだろ?」
ロックスさんの大きな手が安心させるように私の頭を撫でる。それでも不安は消えなくてロックスさんの背中に腕を回した。
「よしよし、大丈夫だよ…もう今日は休もう」
時計はもう12時を回っていた。馬車の移動に加え、この国で感じた緊張感、それに彼とのセックスで思いの外疲れてしまっていたようでその動作で瞼が重くなる。
「おやすみ…俺のお姫様」
そうしてロックスさんの素肌の感触と匂いに落ち着いて…そのまま深い眠りにつくのだった。
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