呪いから始まる恋

めぐみ

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「君は…本当に俺が欲しい言葉をくれるな。俺が君の言葉にどれほど救われてるか、君は分かってはいないだろう?」

「え、ぁ…っんむ」

ロックスさんの唇が軽く2.3度重なったと思ったら深いキスへと変わる。2日前に教わったキスの仕方を思い出すように彼の舌に自分の舌を絡める。

「は、ン…っ、好きだ、君が好きだ。愛してる…っ、今まで兄上と国のことが第一だったのに、その立場さえ捨てても構わないというくらい、君が好きなんだ。」

「ふ、ぁ…っ、ろ、くす…さっ…」

彼に愛されている。それがひしひしと伝わる彼の言葉と求めるような甘美な声色に全身が熱くなる。今まで人生の全てを国のために捧げてきた彼がそれを捨ててでも私を優先するなんて言ってくれるのだ。嬉しくないはずがない。

「ロックスさん…私もすき…すきです。でもロックスさんが今まで大事にしてきたもの、私のために簡単に手放したりなんかしちゃだめですよ。」

彼の頬に触れて顔を合わせながらそう言うとロックスさんは表情を緩めて頭を撫でた。

「君のそういう優しいところ、本当に変わらないな」

ロックスさんのその違和感を抱く言葉に先日彼が話した言葉を思い出した。もしかして…彼は…

「その、ロックスさんって…過去に私と会ったことあるんですか?前も…私に恩があるって…」

「…あぁ、そうだ。隠し事は無しだからな…全部話すよ。このことは大事な話だから…体洗ったあと、湯船でゆっくり話させてくれ」

ロックスさんはスポンジにボディソープを垂らして泡立てると抱きしめるように私の背中を擦った。大きくて筋張った力強い手が信じられないくらい優しい手つきで安心して体を預ける。

「痒いところないか?力、入りすぎてない…?」

「だい、じょうぶ…気持ちいいです」

エッチなことは慣れてないけど、素肌が重なり合う感触は心地よくて安心する。シャワーで多少温まったロックスさんの体は筋肉質で、彫刻みたいに綺麗で、抱きしめられていると独り占めしているみたいで優越感が胸を満たした。
その後も…体を隅々まで洗われて、私もロックスさんの体を擦る。私よりずっと体格のいいロックスさんの体は背中を洗うので精一杯で仕返しついでに洗いたかったのにきっと自分で洗った方が早いだろう。

「じゃ、じゃあ…前も洗いますね?」

「あぁ、頼む」

もういいと言われるかと思いきや素直に受け入れられて自分でやると言っておきながら緊張してしまう。筋張った首筋や、セクシーな鎖骨が浮き出た肩周り、そして厚い胸板にしっかりと割れた腹筋。何もかもが女の私の体とは違う。
そしてそこまで洗って手が止まる。そこから先はもう男性器と足しか残っていない。

「もし良ければだが…君も俺のペニスを洗ってくれないか?」

君"も"と言うのは先ほど私もクリトリスを丁寧に洗われてしまったからだ。いやらしいことには発展しなかったが、中途半端に刺激は与えられたわけで。そんな状態でロックスさんの男性器を洗うなんて…それはいいんだろうか。と、思いつつ自然と手が伸びてしまう。

「そうそう、スポンジじゃなくて…そこは手で優しく洗ってくれ」

セックスの時とは違う、下にだらりと垂れたそれは勃起してなくても大きくて両手でとりあえず持ち上げる。

「ペニスの裏に睾丸もあるからな…そこも一緒に洗ってくれないか?」

持ち上げたついでにペニスの奥を見ると袋状の丸みが二つ連なったようなモノがぶら下がっている。男性器として存在自体は知っているがこうもマジマジと見るのは初めてだ。

「君に注ぐ大事な精子を作っているところだ。ちょっと刺激に弱いからな、優しく洗ってくれ」

ロックスさんは脚を大きく開いて洗いやすくしてくれる。ボディソープを手に広げて泡立てると恐る恐るペニスに指を滑らせた。
付け根の陰毛やペニスの筋の一つ一つまで丁寧に指を滑らせる。これで正しいのか分からないがロックスさんはそんな私をただじっと見つめていた。

「お、男の人の…おちんちん洗うのなんて初めてなんですけど…大丈夫ですか?痛くないです?」

「ん、大丈夫だよ。すごく上手だ…気持ちよくて緩く勃っちまうかもしれないが…気にしないで続けていいからな。」

心配でそう問いかけるとロックスさんは満足げな笑みを浮かべて私の頭を撫でた。

「性的接触に関して無知な君に色々教えてしまっている…という罪悪感は拭えないが」

「ロックスさんが気持ちいいことも教えてください…私はいつもしてもらってばかりなので」

ペニスの先端の段になっているところを指で擦るとロックスさんの腰がぴくっと反応する。そこを重点的に洗うとそこはじんじんと熱を帯びて緩く勃ってくる。
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