運命の終着点

めぐみ

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「一緒に、気持ち良くなるんだろ?勃起したクリトリスが…っ竿に、擦れて…っ、いいな、これッ…」

「ん、んぅッ♡」

「ヴァレリア…っ、かわいい、かわいいな…」

腰を動かしあうたびにゲイルからも先走り液が溢れ出してどちらの体液かも分からないものでお互いの秘部はぐちゃぐちゃに濡れていた。

「竿で擦るのもいいけど、このッ…張り出た先端で…っ、は、コリコリされんのもたまんないだろ?」

「やっ、は、ぁあ、んぅ…っ♡きも、ちぃ…っ♡」

亀頭がクリトリスを丹念に擦り上げて、キスをするようにその動作を繰り返した。濡れた音がくちゅくちゅと響き渡って脳まで犯されそうになる。しかしそれも興奮のスパイスになって腰の動きも刺激をもっと強請るように速くなっていった。

「俺も気持ちいい…っ、は、んぅッ…」

「ゲイルのっ…硬くて、あっつい…苦しくない?」

「ンッ、は、あ…正直…っ、そろそろ限界…っ」

「じゃあ…っ、一緒にイこ…?」

彼の方を振り向くと、その意味を察した彼が唇に吸い付くようにキスをして口内を舐め回した。そして一際強くクリトリスを突くように亀頭で捏ねるとそのまま腰を震わせて射精した。

「ンッ、ふぅ…っ♡んぅ!ふぁ…っんんんん♡♡♡」

クリトリスに押し付けられて勢いよく射精される感覚に私も絶頂を迎える。キツく目を閉ざしながら絶頂を迎えたのでそっと目を開けると、目の前の光景に体を強張らせた。
狼の耳と尻尾を生やしたゲイルが獣のようにフーッフーッと呼吸をしていたからだ。まだ射精は続いていてポタポタと零してはシーツを汚した。
…これは非常にまずい状態だ。いつもは眠っている狼の血に呑まれている。

「ゲ、ゲイル…っ」

ゲイルは私の呼びかけに一瞬意識を取り戻すと私をベッドから突き飛ばしてうつ伏せになって唸り声を上げた。

「頼む…ッ!はな、れろ…っ、見ないで、くれっ!あ、ぁあっ、あぁ…っ、ンッ、あぁ…ッ」

ゲイルはシーツを握りしめながら何度も体を痙攣させて射精を繰り返していた。尻尾と耳をピンと立たせ、歯を食い締めながら断続的に訪れる射精感に身悶えていた。いけないと思いつつもそのあまりにも艶っぽい姿に目が離せない。
狼の獣人は自分でも耐え切れないほどの興奮に襲われる時がある。その時は耳と尾が現れ、狼と同じようにペニスの根元は膣から外れないよう膨らみ、数十分から長ければ数時間にも渡って射精をするのである。

「ヴァレリア…っ、おれのッ、カバンの中に…っ、鎮静剤が入ってる、それ…ッ、取っ、てくれっ、たの、む…っぁ、ぁあっ!ん、あッ、また…っで、る…ぐっ、ぁああああ!」

シーツはぐちゃぐちゃで精液まみれになっている。獣のように暴れ出す彼を見て流石に見惚れているわけにもいかず、慌てて彼のカバンを探って錠剤が入った瓶を見つけ出す。1錠じゃとても落ち着きそうにない。2,3錠手に取ってそれを彼の口の中に押さえつけるように入れた。少し暴れたが、ゴクリと喉が動くのを確認すると、そっと彼から体を離した。
彼の耳や尻尾は元の状態に戻り、体を落ち着かせるように肩で息をしている。

「ゲイル…大丈夫?」

「あぁ、助かった。ありがとな」

ゲイルの手が私の手を取って優しく撫でた。その手は汗でぐっしょりと湿っており、体も汗だくになっていた。私は洗面所に行ってタオルを濡らすと、それで彼の体を拭いた。

「悪い…何もかもやらせて、体…思うように動かせなくて…」

「無理しないで休んで、体…辛いでしょ?」

獣の衝動は血が濃いほど激しいらしい。一度父も人間に襲われた際に狼の姿に変身し、残虐なまでに食いちぎってなかなか人間としての意識を取り戻せなくなったことがあった。
私たち一族だからこそその苦しみは痛いくらいに伝わった。

「ありがとう…こうやって世話されると…、番にするのはお前以外考えられないな」

ぎこちない手つきで髪を撫でられ、ぶわりと顔が熱くなった。

「赤くなって可愛い…可愛いな…ヴァレリア…」

そんな甘ったるい言葉を残してすっかり疲れ切った彼は眠りの世界へと行ってしまった。その真っ直ぐ過ぎる感情を満更でもないと思ってきている私もなかなかのものだ。植物の能力で彼を移動させながら、ベッドのシーツを交換するのだった。
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