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しおりを挟む「ヴァレリアに言う前に、叔父さんに先にお前へのプロポーズしちまったな」
「そうだよっ!なんで、あんな…っ、もう…」
「俺は充分真剣なんだけど。それかやっぱりお前に先に言っといた方がロマンチックだったか?」
その場を彼に任せっきりにした私も悪いが、婚姻を結ぶ気なのかと問われて彼は堂々とそうだと言ってのけた。そんな気はないと言ったらそれはそれでお父さんに殺されそうなのであれが最善の答えなんだろうが。
「ヴァレリアの気持ちに整理がついて、俺に好意を抱いてからでいい。俺と結婚すること…少しは考えてくれないか?」
待ってくれているようで追い詰めるような言葉にどう返していいかわからない。苦し紛れに答えを先延ばしにするように言い訳のような言葉を返した。
「でっ、出会ってからまだ1週間しか経ってないんですけど…」
「時間なんて俺には関係ない。33年生きてて1番愛おしくてずっと隣にいたいと思ったからその気持ちのままにお前の父親に伝えたんだ」
「そもそも…っ、どこが良くて…!」
「理由ならいっぱいあるよ、1週間なんてお前の魅力を知るには充分すぎる期間だった」
彼を追い詰めようとどんな質問をしても私の方がカウンターを食らって赤面する羽目になる。そうやって予想外の攻撃に唸っている私をゲイルはフと笑って抱き上げた。
「風呂でたっぷり教えてやる。まずは昨日の跡、洗うか」
バスローブの上から腹部を指でなぞられると昨日の彼が出したモノを思い出して顔が熱くなる。それを楽しそうに見る彼は意地悪だ。悔しいが抱き上げられていて抵抗しても怪我をするだけなので大人しく彼に連れて行ってもらうことしかできなかった。
その後も、性欲を発散するように4日に1回の頻度で疑似セックスをするようになった。性欲を発散させるだけの行為…挿入は伴わない前みたいに素股で済ませるのが殆どだ。最初は少し抵抗していたものの記憶の中の気持ち良さには抗えなくて自然と受け入れていってしまう。
「ヴァレリア…っ、鏡見て…、ハハッ、ヴァレリアからちんぽ生えてるみたいだな…っ」
鏡を前にして後ろから抱えられながら太ももで挟み込むように淫部を擦り合わせていると吐息混じりの声で言われ、体がゾクゾクする。ベッドのすぐそばにはドレッサーがあってその鏡には太ももの間から顔を出すペニスが写って彼の言葉通り私から生えてるみたいだ。
「あっ、やぁ…っ♡」
「鏡見るの恥ずかしい?顔真っ赤…可愛いな、乳首も勃起させて…気持ち良くてたまんないって蕩けた顔してる」
「やっ♡こしっ…うごかしながらっ、乳首はだめぇッ♡あっ、ぁああああッ♡♡♡」
痛いくらいに硬く主張した乳首をコリコリと摘まれながら腰を動かされてしまいぶるぶると腰を震わせながら達した。愛液が溢れ出し、じわぁと彼のペニスを濡らす。
私が達したのを確認するとゲイルは私から体を離そうとした。ゲイルはいつも同じタイミングでイけないと、私だけ散々気持ち良くして自分は自慰で済ませる。
「ゲイル…私の体、気持ち良くない?」
「は?!そんなこと全然ないけど…なんで?」
彼の腕を掴んで体を離すまいと体重をかける。私の突拍子もない質問にゲイルは驚きながら後ろから私の顔を覗き込んだ。
「だって…あんまり一緒にイクことないから…」
恋人でもないのにこんなこと気にするのはおかしいなんてこと重々承知している。でもなんだか寂しくて、自分が出来ることならしたいとまで思ってしまっていた。ゲイルはため息をついて観念したように吐露する。
「いや…俺もイキそうになるとあんま余裕なくなるからさ、ヴァレリアがイクとこちゃんと見れなくて勿体無いと思うと…イクの我慢しちゃうんだよ」
「なっ、そ、そんな理由…っ?」
「俺からしたら大切な理由だけど?」
至って真面目なトーンで返されてどう言っていいか分からなくなる。でも私も私で一人でイクのは嫌だし、そんなこと言われたら私だってゲイルのイクところを見たくなる。
「ゲイルは、ただ気持ち良くなって。動いちゃダメだからね」
私は再び先程の体制に戻ってゲイルのペニスを太腿で挟み込みながら自分で腰を動かして竿を淫部で擦り上げた。先端は手で先走りを塗りたくるように愛撫しながら尿道口を人差し指で捏ね回す。
「アッ、く、ヴァ、レリ…アッ…それっ、ヤバい…っ」
甘い息遣いを押し殺すように漏らす喘ぎ声にお腹の奥がきゅんきゅん疼いた。さらに愛液が漏れ出して滑りが良くなる。
「俺の目の前でヴァレリアの可愛いお尻が揺れて…雌の匂い撒き散らして俺のちんぽでオナニーして…っ、頭っ、ぉかしくなりそう…っ」
「ンッ、ゲイ、ル…っ、きもちいい?」
「すっげぇ気持ちいい…ヴァレリアも、ほら、皮剥いてやるから…クリトリス、ちんぽに擦り付けて…」
「あっ、ああっ♡わた、しが…っ、気持ち良くしたいのにぃ…っうご、いちゃだめぇ…っ」
包皮に包まれたクリトリスをゲイルの指が割り開いて空気に晒す。ヒクヒクと震えるそこにペニスを押し付けるように腰を動かされて彼の腕にしがみついた。
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