運命の終着点

めぐみ

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「俺ももう限界…抱きはしないから…触り合わないか?」

ゲイルもゲイルで発情して荒い息遣いで顔を寄せられその見たこともない雄々しい姿に押し負けそうだ。確かに、いろいろ意識してしまうと私も性欲を発散したい気持ちは出てくるが、こんな形は望んでいない。

「悪い…やっぱ返事聞いてる余裕ない。嫌なら魔法、使ってもいいから」

私が答えを言い淀んでいると指が再び下着の中に入ってきてぐちゅんっとナカを押し上げた。先ほどの浅い動きではない、待ちわびた刺激が訪れて恥ずかしいほどに肉が彼の指を締め上げた。

「あっ、ゲイ …っ、ル…っ、やだっ!だめぇっ…」

「ダメなら魔法使ってもいいって言っただろ?使わなければ…その”やだ”は”イイ”って意味で受け取るぞ」

本当はすごく気持ちいい。ゲイルの指が私の反応を確かめながら好きなところばかり触ってくれる。

「は、あ…っ、ぬるぬる絡みついて…っ、じんわり、あったけぇ…っ、ここにちんぽ挿れたら…っどうなる?」

「は、ん…っ、ひぁッ!わ、かんない…ッ、わかんないよ…ッ」

そんなに恥ずかしい言葉で実況されてしまうと頭が羞恥でおかしくなりそうだ。その一方でそれに感じてしまっている自分もいて、言葉通りこの今触れている猛々しいモノを挿れられてしまったらどうなるんだろうと期待で身体が震えた。しかしそうやって疼き切った体から望んだモノを与えてくれる指がぬぽっと抜けてしまう。散々刺激された挙句達することができなくて涙目になってゲイルを見た。ゲイルは顔を赤く染めながらも楽しそうに笑って情欲に濡れた目で私を見つめた。

「ヴァレリア…気持ち良くして欲しいなら…どうしなきゃいけないか分かるだろう?お前だけ気持ちいいなんて、ずるいよな?」

その言葉の意味を悟るとペニスを握っているだけだった手をゆっくりと上下に動かした。先端から先走り液が漏れ、摩擦で痛くならないようにそれを竿に塗りたくっていく。粘着質な音がぬちぬちと静かな部屋に響き渡って自分が何をしているのか改めて思い知らされた。

「指…っ、つめたくて、敏感なとこっ、ん、あぁ…っ触られると…っ、あ、たま…っはは、おかしくなりそうだ」

聞いたこともない彼の上擦った声と断続的に繰り返される息遣いになぜか私まで興奮してしまう。見上げると、目蓋をギュと閉じて快感に堪えるように、口からは絶え間なく息を吐いている艶っぽい彼が目の前に映って胸の奥が掻き乱される。さらにそのタイミングでゲイルは再び私のナカに指を挿れ直してゆっくりと動かし始める。

「ん、ヴァレリア…気持ちいい…っ」

「あ、んん…っ、ゲ、イル…っ、ふ、ん…ッ」

口を手で抑えて快感を堪えていると手を掴まれて一本一本愛撫するように指を舐められる。全身が敏感になった今はそれさえも快楽として受け取って神経がビリビリと痺れるような感覚に陥った。

「ふっ、あ…っんやぁ!ゲイル…っ、だめ…っ、き、もちぃ…っ、こ、れ…ッ!」

「気持ちいい…?そっか…なら、指…っふやして、腹の奥もっといっぱいにさせてやるよ」

指が一本から二本に増やされてかき混ぜるように激しく指を動かされる。太くてゴツゴツしてて、乱暴なはずなのに的確に気持ちいいところを擦られたら頭の中がバカになったみたいに素直に喘ぎ散らした。
付き合ってもない、しかも従兄のお兄さんに、気持ちいいところを全部暴かれて愛し尽くされてしまう。

(彼とも…別れたばかりで、まだ忘れられないのに…っ)  

「あっ、ァアッ!!ゲイ 、あ、ンンンッ!ひ、あ──ッ!!!」

体は快楽に従順で自分では制御できないほどに身体を痙攣させた。指だけでこんなに気持ち良くなるなんて知らない。ベッドの上でぐったりとしながら呼吸を整えていると抵抗できないのをいいことにゲイルに服を剥かれてしまう。そしてゲイルも服を脱ぎ捨ててベッドの外へと放り出した。
ぐちっと音を立てて淫部が擦り合わされ、その感触は達したばかりのそこには刺激が強すぎる。抵抗するように彼の胸板を押すがろくに力が入らず、体にゲイルの体重がのしかかった。筋肉の重みがずっしりと私の体を押し潰してナカに入ってしまいそうなほどペニスが押しつけられた。

「ゲイ 、ル…っ、だめっ、こん、なの…っ」

「そう言って、すげー…気持ちよさそうじゃん、お前のまんこがヒクヒクしてんの、ちんぽに伝わってる」

お互いの体液が絡みついてぬめったそこは火傷したみたいに熱くていやらしい。しかも彼のいう通り、気持ちいいと思ってしまっているなんて重傷だ。

「挿れたりしねぇから、ちょっとだけ…俺も気持ち良くさせてくれ、な?」

ゲイルは私の脚を開かせて先ほどよりも速度を上げて淫部をこすり合わせた。パンパンと肌がぶつかり合うような音も響いてまるで挿入されているような錯覚がして頭が混乱する。というかもう擬似セックスをしている時点でどうにかなりそうなのだが気持ち良さで次第にどうでも良くなってくる。
時折エラの張ったカリがクリトリスに引っかかってその度に強引に腰を動かされて刺激されるものだから快感でシーツを握りしめた。
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