失恋の特効薬

めぐみ

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失恋の特効薬

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「あの…ノア、私とセックスするの…嫌じゃない?だって私はハーヴィルのこと好きだったんだよ?そばに居るだけで…ノアのこと傷付けてるんだとしたら私嫌だよ…」

「傷つかねぇよ…むしろ俺は今お前のことめちゃくちゃ抱きたいと思ってる」

ノアは私の首にかかった髪の毛を掻き上げて首にキスを落としてくる。耳に響く声が今までで一番甘ったるくてその声だけで蕩けそうになる。

「分かった、ノアがいいならいいの…でも、その…できれば向かい合ってシたいなぁ…なんて」

「別にいいが…逃げたりすんなよ?今夜は本当に逃してやれねぇぞ」

「に、逃げようとは思わないけど…」

先ほどのうつ伏せサンドイッチは本当に逃さないという意図があったのか。冷や汗をかいていると体は向き合うように仰向けにされて大きな手で胸をすっぽりと覆われて握られてしまう。

「あー…柔らけぇ…最高。1週間ぶりのナタリアのおっぱい、やっぱ気持ちいいわ」

「あっ、も、…っ、…っ」

ノアは胸に顔を埋めて先端にちゅうちゅうと吸い付きながらも、揉む手を止めない。この1週間、ずっと求めていた刺激にすぐに体が熱くなって仕方がない。

「の、ノア……っ、おっぱいだけやだぁ……」

胸を弄られて確かに感じているはずなのに、下腹部が足りないと疼いてしまう。そんな私にノアはニヤリと笑って口に含んでいた先端を軽く甘噛みし、その強い刺激に身体がびくりとしなって息を吐く。ノアは私の言葉や体に応えるように私の片足を持ち上げて秘部を優しく撫で上げた。
くちゅ、くちゅ…っと濡れた音が響いて準備万端な自分の体が恥ずかしくなる。自分でも彼に触れられるたびにそこが悦ぶのを感じて愛液を分泌しながら蠢いてしまう。

「ナタリア…いいか?」

「も、分かってるくせに…早く抱いてってばぁ、…のあ」

その言葉と同時にぐぐっと熱い塊が押し込まれていとも簡単に収まってしまう。ずっと待ち侘びていた1週間ぶりのその感触に思わず目の前の大きな体に抱きついた。繋がったところから一つに溶けてしまいそうな気持ちよさには何かに掴まっていないと耐えられそうにない。

「の、あ……っ♡は、あ…気持ちいい……のあ…っ♡♡」

「……それ、反則だろ」

ノアは私の腰をしっかり固定すると小刻みに動いてその熱を教え込むように馴染ませていく。彼のものが動くたびに下腹部が震えてしまうほどに気持ちがいい。

「ぁ……う……ふぁ……♡」

ノアは私を抱きしめたあと、私の頬を愛おしそうに撫でながら額にキスをしてきた。前回と違いすぎる甘やかしに自分達は恋人同士かと錯覚しそうになる。やっぱり遊び人はこういうテクニックも数多の経験で身についてしまうんだろうかなんて考えてしまう。

「ナタリア、考え事か?」

「ノア、が…っ、すごく、甘やかしてくるから…っ、くすぐったくて…」

目敏い彼の質問に素直に答える自分に照れくさくなって抱きついた彼の胸板に擦り寄ってしまう。そうすると彼のものが私の中でぐっと膨張するのを感じ、突然のことにびくりと肩を揺らすとノアは余裕のない表情でこちらを見つめている。その瞳には隠しきれない情欲の色が孕んでいた。

「……こうやって甘やかされるの、イヤか?」

「いや、じゃない…っ、むしろ、すき…」

「ははっ、そうか…んな可愛い顔しちまってよ……っ」

ノアは嬉しそうに笑って私の唇を奪ってくる。舌と舌を絡ませて互いの唾液を交換し合うような深いキスに酔いしれた。そうして口付けに夢中になっている間もノアは私の腰を固定して揺すって快楽を与えてくれるのだ。

「ん、んぅ……っ、あ♡は、ぁあ…っ♡♡」

「あーやべぇな、ナタリアの中すげぇ気持ちいい……」

激しく動いている訳じゃないのに、余裕のないノアの顔と声色に興奮が煽られる。体が勝手にビクビクしてしまってうまく制御できない。

「の、あ……っ♡ど、しよ…っ、なんか変っ♡イっちゃいそ……」

「あーくっそ可愛い……。中すげぇうねってるし、俺も出そうだ」

1週間ぶりということもあり、ノアも限界が近かったのだろう。彼は私の体を持ち上げて腰を突き上げ始めた。自重で深く突き刺さるペニスから与えられるあまりの快楽に背を反らせているとノアは私をぎゅっと抱きしめて再び頭を撫でる。そしてたった2度のセックスで私のいいところを知り尽くしたノアの体は膣内の手前腹側に当たるようにゴリゴリと腰を押し当てた。

「ヒ────ッ、ぅ、ぁあっ、んッ♡♡♡」

「すげ…っ、ギュンギュン締め付けちまって…精子飲み込みそうな勢いだな…っ、俺以外知らない体だからか…っ、どんどん俺の形になって…好みの反応するようになっちまってる」

「あ゛……っ、ぅ♡♡ぅううっ、のあぁッ♡♡」

精子…?精子ってなんだっけ…?でもノアが気持ち良さそうならいいかと頭がバカになってしまう。ノアはそんな私を見て満足そうに微笑んでいた。快楽に蕩けた頭では最早何も考えられない。

「ナタリア…っ、悪ィ…っ、おれ、ダセェけどっ、先に…イきそ…ッ」

「んっ、イイ…っ、よ、私も…っ、もうっ、がまん、するの…っ♡むりっ♡ノア…っ、ノアぁっ♡♡♡」

ノアの腕が私の膝裏と腰を掴んで甘ったるいゆったりとした動きから突き上げることに専念する動きに変わっていく。あまりの激しさに結合部は互いの体液が混じり合って白濁とした体液が漏れ出ている。そのあまりの卑猥さに更に興奮して彼のものをきゅっと締め付けてしまう。

「は、ぁ……っ、すげ……!ナタリアもイけよ……!は、ぁ…っ、出るッ!」

「んゃっ、あっ♡ふぁああうぅッ♡♡♡」

ノアが私の最奥を思いっきり押し上げた瞬間に頭が真っ白になって自然と彼の背中に強く脚を巻きつけた。彼の体がビクッと強張ったのちにお腹の奥に熱い体液が叩きつけられる。それが何か分からない私はもう体に力が入らなくてぐったりとベッドに倒れ込んでしまう。

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