失恋の特効薬

めぐみ

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失恋の特効薬

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「お゛ぁっっ!だ、め……ぇっっっ!!」

「ハーヴィルも馬鹿だな…こんな美人で、ベッドの中では可愛い女に好かれて、それに気付かないなんてよォ…まぁだからこそ俺が今楽しめてるんだがな」

「ぁ、ぁあ゛っ!しきゅ、ぅ……ッあたってぇ……ぇっ……」

「ここ、好きか?」

最奥を重点的に攻められると頭が真っ白になって何も考えられなくなる。逃げたくて腰が引けるとそれを窘めるようにぐっと引き寄せられて子宮口を突き上げられる。ノアのものが出入りする度にぐぽっぐぽっと音を立てていてそれがまた彼の興奮材料となっているらしい。私は枕に顔を埋めて必死に声を抑えることしか出来ない。

「ナタリア、こっち見ろ」

「ぁ、あ……っ?」

ノアの声に反応するように顔だけを向けると熱い口付けを落とされる。舌を絡め取られてぢゅるぢゅると吸われて口内まで犯されたところで再び絶頂を迎えてしまった。それでも彼の動きは止まらずむしろ激しさを増した気がする。最奥ばかりを攻められてあまりの良さに意識が飛ぶが、子宮口にキスをされる度にハッとして気絶することさえ許されない。

「も、ぉ……むりっ、ぃ……あ゛ぅ~~ッ!」

ぷしっぷしゃっと潮を吹いてシーツに大きな染みを作っていく。意識を失いかける度に最奥の弱い部分を突かれて無理やり覚醒させられるものだから地獄のような快楽が続いていた。

「イキまくっちまって…こんな気持ちいいの知っちまったら他の男で満足できんのか?」

「の、のあ…も、むりぃ…っ、わたしの、おまた、変になるぅ…っ」

「変になったらしっかり責任とるから…好き放題気持ちよくなりゃいい」

昨日と違って素面でセックスしてるのもあり恥ずかしさが昨日の比ではない。昨日は酔っていたから多少変なことを言っても許されるが今日は思考がクリアで何を言っても言い訳は通用しない。

「あ、ぁ……ッ!だめ、またイクっ……や、やめ゛ぇ゛っっ!」

何度目か分からない絶頂を迎えて意識が朦朧としてきたところでノアが私の上半身を持ち上げる。そしてあろうことか繋がったまま膝の上に座らされて自重で更に深く突き刺さった。もうこれ以上入らないと思っていたのに子宮を押し上げられて脳天にまでその快感が駆け巡った感覚に身体が弓なりになる。

「朝からお前のマン汁と俺の先走りでグッチョグチョだな…ナタリア」

笑い混じりな余裕で問いかけるノアの声が憎たらしい。しかし突かれてる腰が止まらない限り文句の一言も発することができないのだ。彼の言葉通り結合部から溢れる体液がポタポタと彼の太ももに滴って濡らしていくさまはあまりにも淫靡だ。

「この体位…胸も触りやすくてすげぇいいな。ナタリアも突かれながら揉まれんの気持ちいいだろ?」

背後から伸びてきた手が揺れる胸を掴んで形を変えるように揉みしだいていく。興奮で固くなった乳首を指先で弄られると自分でも膣内が締まるのを感じてこれ以上は快楽に耐えきれなくなる。

「お、締まった締まった…ッ、は、あ…っ、俺もッ、そろそろ限界…ッ、出ちまいそうだから…最後までしっかりまんこで絞ってくれよ?」

「あ、ぁ……だめ、もぅ……しんじゃう、おかしくなるからぁっっ!」

「は…っ…死なねぇよ…っ、ほらっ、イクからな…ッ、ナタリアもっ、またっ…イっちまえよ!」

ラストスパートをかけるようにノアは激しく腰を打ち付けてくる。私もそれに合わせて何度も絶頂を繰り返し彼と一緒に果てた。ノアが達する瞬間彼のものが大きく膨張し、膝裏を掴んで思い切り抜かれる。シーツに精液が吐き出されて、支えをなくした私はそのままノアの腕の中に倒れ込んだ。

「最高の朝だった。朝勃ちでセックスすんのってスゲェ気持ちいいのな」

汗ばんで張り付いた前髪を掻き上げられそこにキスを落とされる。慣れているくせに初めての経験かのように言うノアを追求するように向かい合う。

「こういうの…よくしてるくせに…」

「いや、女と朝まで過ごすことはあんまりないからよ、起きがけのセックスってのは初めて」

「ふー……ん」

予想外な言葉に不意打ちを喰らう。こんなに女好きでも一緒に泊まったりはしないなんていうのは意外だった。ならどうして私は許されているんだろうと首を傾げる。

「もしかして遊び過ぎて寝てる間に女の子に刺された経験でもあるの?」

「ばーか、違ぇよ。俺の寝室は特別な女しか入れねぇの、一緒に寝ないのも同じ理由だ」

ノアは私の体を抱き寄せて、ベッドに私ごと横たわると私の頭をわしゃわしゃと揶揄うように乱した。出鱈目に整った顔を近付けて笑顔を向けられるとハーヴィルに似てるとか似てないを抜きにしても心臓に悪い。

「お前は可愛い妹みたいなもんなんだからな、特別な女だろ?」

「世間の優しいお兄さんは妹にあんなに激しいえっちはしない」

「ははっ、そりゃごもっとも」

ノアはベッドの端に置かれたタオルに腕を伸ばして私の膝裏を掴むと脚を持ち上げて先ほどのセックスで濡れた秘部を丁寧に拭いた。

「可愛い妹を汚しちまったから兄としてしっかりお世話しないとな?」

「あっ、もうっ…ばか…ぁ…っ、こんな、こと…っ」

赤子が下の世話をされているような動作に羞恥を覚えながらも、拭かれる度に刺激でまた感じてしまう。ノアもそれが分かっているからわざとゆっくり焦らすようにタオルを動かすのだ。
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