3 / 44
失恋の特効薬
3
しおりを挟む
「や、だ……のあ……っ」
「大丈夫だ、痛いことはしねぇ」
「んん……っ」
ノアの肩口に額を押し付けて必死に恥ずかしさに耐える。彼の言う通り痛みはなくて指先をコリコリと探るように動かしてくる。
「……っ!」
「ここがイイトコか……?」
ある箇所に触れた瞬間体に電流が流れたみたいになって思わずノアにしがみつく。何これ、何これ…わからない。分からないけど何かダメなことだけは分かる。
「もう一本増やすぞ」
「え、ま、まって……っ」
ノアの言葉と同時に二本目の指が入ってくる。圧迫感が増して苦しいはずなのに、それでもノアの指だと思うと謎の信頼感が生まれて任せてもいいかもなんて思えてくる。
「あっ……ぁ……っ」
「はは、エロいなお前……」
いつの間にか三本の指を飲み込んだそこはもう大洪水でノアの手を汚していた。ノアの言うとおり私はエッチな女なんだと自覚させられてしまう。この歳になって一回も性行為をしたことがないというのによりによって兄のように慕っていた男から与えられる快感に溺れそうになっているのだから。
「の、ノアって…」
「ン…俺がどうかしたか?」
「や、やっぱりエッチ上手、なんだね…」
自分でも何を口走っているのかわかっていないかもしれない。私の言葉に目を丸くしたノアは、ニヤリと口を歪ませた。
「それだけ気持ちよかった?」
ノアの楽しそうな声色と、上機嫌な顔に自分の放った言葉を自覚する。なんてことを言っているんだ私は!しかし時はすでに遅く、彼は嬉しそうに私の耳元で囁いた。
「もっと気持ちよくしてやる」
その低くも艶っぽい声─恐らくベッドの中でしか聴けない彼の声に体の芯がぞわぞわと泡立った。腰のあたりで引っかかっていたドレスをパンツごと脱がされてノアに全裸を晒してしまう。舐めるように向けられる視線にさらに羞恥を煽られる。今更ながらもうノアとはいつもの関係には戻れないのだと自覚した瞬間だった。
(ノアはもう私を近所の妹みたいな存在じゃなくて女として見ている)
それがわかってしまった以上、私だって覚悟を決めるしかない。ノアの首に腕を巻きつけて自らキスをする。ノアからのキスとは比べ物にならない、下手くそで不器用なキスだったけどノアは優しく応えてくれた。
「ん……っ」
「ナタリア……」
ノアは私の声を聞いて小さく笑うと自身のズボンに手をかけた。ベルトを外すカチャカチャという音がやけに響いて耳にこびりつく。その後のスラックスのホックを外してチャックを下ろす音も、スラックスを下着ごと脱いで床に捨てる音も顔を熱くするスパイスになった。
ぎしっとベッドが沈んで上からノアがのしかかるのを感じる。ノアの裸が私の体に触れて遂にセックスをしてしまうんだと今更ながら実感してしまった。
「力抜いとけ」
「う、うん……」
「いい子だ」
ノアの顔が近づいて唇に軽く口付けられる。それと同時にゆっくりとノアのモノが押し入ってきた。
「あっ、…っつい…」
「く、は…っ、狭ェ…っ」
熱い…熱い塊が私のナカを広げていく。怖くて結合部に目は向けられないけどノアの表情を伺えば余裕なさげに眉根を寄せていた。私が彼を見つめていることに気付くとフと笑って気遣うように私の額を優しく撫でた。あまりに自然な動作に恋人同士なのではないかと錯覚してしまう。こういうところで彼が夜の相手には困らないことを理解してしまう。
「んん……っ、ノアぁ……」
「はっ、全部入ったぞ」
ノアがそう言った途端、無意識に私の目尻から涙が零れ落ちた。それに気づいたノアが親指で拭って、触れるだけの軽いキスをした。
「痛いか?」
「ん、んーん……」
首を振ればノアは満足そうに笑って今度は深く舌を入れてきた。その間もゆるりと腰を動かして、私の反応を見ては動きを変えてくれる。
「んぅ……ふぁ……」
「ナタリア…っ、は、ぁ…っ、息、しろよ…俺に呼吸合わせられるか…?ん?」
「む、無理ぃ……っ」
ノアが動くたびに下腹部が疼くような感覚に襲われてうまく呼吸ができない。ノアがナカに入っていると意識すると呼吸が浅くなって少し苦しくなる。ノアは少しでも落ち着かせようと私の耳元で呼吸音を聴かせながら優しく背中を撫でてくれる。そのおかげか次第に落ち着いてきてノアの動きにも慣れてきて、自然と腰が揺れ始める。
「あっ……あ……っ、のあ、あ……っ」
「そうだ、ナタリア…っ、は、ん、上手だ…その調子だ……っ」
ノアの腕が私の片足を掴んで深い腰つきへと変わっていく。ノアの声が掠れて先ほどより余裕が失われてきているようで、ノアも一緒なんだと実感する。汗ばんで眉間に皺を寄せて快感を堪える顔つきにぎゅっと自分の膣内が締まってしまうのを感じた。そんな私の視線に気付いたのかノアはニヤリと意地悪そうに笑う。
「なんだ、人の顔見て締め付けて…やらしいとこあるんだな?」
「ち、ちが…っ」
ノアの言葉に反論しようとするも、言葉とは裏腹に私の中はきつくノアのを締め付けていて説得力のかけらもない。もう自分でも制御の効かない身体を恥ずかしく思いながらこの快感に病みつきになってしまう。
「大丈夫だ、痛いことはしねぇ」
「んん……っ」
ノアの肩口に額を押し付けて必死に恥ずかしさに耐える。彼の言う通り痛みはなくて指先をコリコリと探るように動かしてくる。
「……っ!」
「ここがイイトコか……?」
ある箇所に触れた瞬間体に電流が流れたみたいになって思わずノアにしがみつく。何これ、何これ…わからない。分からないけど何かダメなことだけは分かる。
「もう一本増やすぞ」
「え、ま、まって……っ」
ノアの言葉と同時に二本目の指が入ってくる。圧迫感が増して苦しいはずなのに、それでもノアの指だと思うと謎の信頼感が生まれて任せてもいいかもなんて思えてくる。
「あっ……ぁ……っ」
「はは、エロいなお前……」
いつの間にか三本の指を飲み込んだそこはもう大洪水でノアの手を汚していた。ノアの言うとおり私はエッチな女なんだと自覚させられてしまう。この歳になって一回も性行為をしたことがないというのによりによって兄のように慕っていた男から与えられる快感に溺れそうになっているのだから。
「の、ノアって…」
「ン…俺がどうかしたか?」
「や、やっぱりエッチ上手、なんだね…」
自分でも何を口走っているのかわかっていないかもしれない。私の言葉に目を丸くしたノアは、ニヤリと口を歪ませた。
「それだけ気持ちよかった?」
ノアの楽しそうな声色と、上機嫌な顔に自分の放った言葉を自覚する。なんてことを言っているんだ私は!しかし時はすでに遅く、彼は嬉しそうに私の耳元で囁いた。
「もっと気持ちよくしてやる」
その低くも艶っぽい声─恐らくベッドの中でしか聴けない彼の声に体の芯がぞわぞわと泡立った。腰のあたりで引っかかっていたドレスをパンツごと脱がされてノアに全裸を晒してしまう。舐めるように向けられる視線にさらに羞恥を煽られる。今更ながらもうノアとはいつもの関係には戻れないのだと自覚した瞬間だった。
(ノアはもう私を近所の妹みたいな存在じゃなくて女として見ている)
それがわかってしまった以上、私だって覚悟を決めるしかない。ノアの首に腕を巻きつけて自らキスをする。ノアからのキスとは比べ物にならない、下手くそで不器用なキスだったけどノアは優しく応えてくれた。
「ん……っ」
「ナタリア……」
ノアは私の声を聞いて小さく笑うと自身のズボンに手をかけた。ベルトを外すカチャカチャという音がやけに響いて耳にこびりつく。その後のスラックスのホックを外してチャックを下ろす音も、スラックスを下着ごと脱いで床に捨てる音も顔を熱くするスパイスになった。
ぎしっとベッドが沈んで上からノアがのしかかるのを感じる。ノアの裸が私の体に触れて遂にセックスをしてしまうんだと今更ながら実感してしまった。
「力抜いとけ」
「う、うん……」
「いい子だ」
ノアの顔が近づいて唇に軽く口付けられる。それと同時にゆっくりとノアのモノが押し入ってきた。
「あっ、…っつい…」
「く、は…っ、狭ェ…っ」
熱い…熱い塊が私のナカを広げていく。怖くて結合部に目は向けられないけどノアの表情を伺えば余裕なさげに眉根を寄せていた。私が彼を見つめていることに気付くとフと笑って気遣うように私の額を優しく撫でた。あまりに自然な動作に恋人同士なのではないかと錯覚してしまう。こういうところで彼が夜の相手には困らないことを理解してしまう。
「んん……っ、ノアぁ……」
「はっ、全部入ったぞ」
ノアがそう言った途端、無意識に私の目尻から涙が零れ落ちた。それに気づいたノアが親指で拭って、触れるだけの軽いキスをした。
「痛いか?」
「ん、んーん……」
首を振ればノアは満足そうに笑って今度は深く舌を入れてきた。その間もゆるりと腰を動かして、私の反応を見ては動きを変えてくれる。
「んぅ……ふぁ……」
「ナタリア…っ、は、ぁ…っ、息、しろよ…俺に呼吸合わせられるか…?ん?」
「む、無理ぃ……っ」
ノアが動くたびに下腹部が疼くような感覚に襲われてうまく呼吸ができない。ノアがナカに入っていると意識すると呼吸が浅くなって少し苦しくなる。ノアは少しでも落ち着かせようと私の耳元で呼吸音を聴かせながら優しく背中を撫でてくれる。そのおかげか次第に落ち着いてきてノアの動きにも慣れてきて、自然と腰が揺れ始める。
「あっ……あ……っ、のあ、あ……っ」
「そうだ、ナタリア…っ、は、ん、上手だ…その調子だ……っ」
ノアの腕が私の片足を掴んで深い腰つきへと変わっていく。ノアの声が掠れて先ほどより余裕が失われてきているようで、ノアも一緒なんだと実感する。汗ばんで眉間に皺を寄せて快感を堪える顔つきにぎゅっと自分の膣内が締まってしまうのを感じた。そんな私の視線に気付いたのかノアはニヤリと意地悪そうに笑う。
「なんだ、人の顔見て締め付けて…やらしいとこあるんだな?」
「ち、ちが…っ」
ノアの言葉に反論しようとするも、言葉とは裏腹に私の中はきつくノアのを締め付けていて説得力のかけらもない。もう自分でも制御の効かない身体を恥ずかしく思いながらこの快感に病みつきになってしまう。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる