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act4 見せちゃダメ
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しおりを挟む「あ、そういえば寝間着ないよね…一応XLのパジャマならあるんだけどエリスさんはまる?」
「男モノのパジャマってお前…他に男作ってるわけ?」
エリスさんは突然手を止めて温度を感じさせないような声を発した。その時に感じる張り詰めた空気に少しだけたじろぐ。
「いや、たまに泊まりに来るお父さんのだけど…そもそもエリスさんとこういう関係になってなければ永遠に男の人と縁のない私ですよ?そんな簡単に恋人作れるわけないじゃないですか」
ため息を吐きながらそう答えるとそれもそうかなんてまた失礼なことを言われた。それで終わると思ったらエリスさんの視線がまっすぐ私に向かっていた。
「ほんと、自覚ないんだな…その様子じゃ俺に抱かれて以降色っぽくなったとか周囲に言われてんのにも気づいてないんだろ」
「エリスさんも変な冗談とか言うんだね。」
「いや、冗談じゃないんだけど」
いつもの軽口だろうと思いつつ笑うとエリスさんの眉間には皺が寄っている。どうやら本当に冗談ではないらしい。…確かに、えっちなことしたら色気が出るとか一皮むけるとはよく聞くけど…本当にそういう風に見えてることがあるのか。
「だからあんまり露出多い服とか…エロい格好すんじゃねぇぞ」
「し、したことないよそんなの!」
「スカートは膝下、上は体のライン出ない服にしろ。もともと胸デカイんだから」
「なんでエリスさんにそんなこと決められなきゃいけないんですか、私だって…素敵な出会いがあれば結婚とか…考えなくもないですし」
なんだかエリスさんにそう言われるのが腹立たしくて思ってもいないことを言い返す。だがエリスさんはそれに対して一蹴する。
「ハッ、そんな体だけ目当ての男と素敵な出会い、ねぇ?」
「その理屈で言うとエリスさんは結婚相手には絶対あり得ないってことですね」
なんだかその答えにカチンときて思わず言い返してしまう。
「ふーん…俺の顔も体も好みで俺のセックスでとろとろに蕩けてうまそうに俺のメシ食ってるお前がそんなこと言うのか?」
「そ、それは関係なくっ!そういう意地悪なところがマイナス点です!おっぱい好きすぎだし!」
しかしエリスさんも言われたままではない。痛いところを突かれて唸りながらもまた苦し紛れに反論をした。
「っていうか今の関係上エリスさんとは恋人になることなんてないんですからこの話題自体おかしいんですけどね。いずれお互いちゃんと他の人とお付き合いして結婚するんでしょうし」
「…そう…だよな」
エリスさんはここで予想外にも力の抜けたような声でぼそりと呟いて空になった皿を見つめていた。
「ま、体の関係で物足りなくなったらアプローチしてきてもいいぞ?今なら、お前に言い寄られたらかなりグラつきそうだし。」
「へ?!」
「お前のこと女として見てるってこと、んじゃ俺は先風呂貰っとくから」
エリスさんはそう言って皿を片付けて部屋を出てしまう。今の言葉こそ…冗談か本当か聞き返したい内容だった。
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次が有るんでしょうか?と〜っても面白いので続きを是非是非お願いします🙏
感想ありがとうございます〜うれしいです!
別作品の創作に浮気しちゃっててすみません💦
オチ等は決まっていて続きもあるのですが…現在の作品が落ち着いたら書かせていただければと思います