約束は後先を考えて!

めぐみ

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act2 約束は守りましょう

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「…お、い…っ、大丈、夫か…っ!…っ悪い、やりすぎた」

「きらい…意地悪しないでって言ったのに…わたし、こわくて…」

「ごめん…可愛くて、意地悪したくなってよ」

背中を向けるとエリスさんは流石にかなり反省しているのかトーンの落ちた声で私の頭を撫でながら謝罪した。許す気なんてなかったのにその声色が親に叱られた子供のようでそれ以上何も言えなくなってしまう。

「どうしたら許してくれる?」

「いっぱい撫でて…ぎゅってして…手、繋いで…」

彼に擦り寄ると大きな手が重なって、私の手を握った。上から重なった手が指の付け根を握るように包み込んで自分とは違う骨張った大きな手にゾワゾワとする。

(でも、嫌な感じ…とかじゃなくて…)

「ちっせー手…俺とは大違いだな。すべすべして、柔らかくて…俺はガサガサであちこち傷とマメだらけだしよ」

「エリスさんの手、私は好きだよ…働いてる人の手…」

握っている手に重なるように私も指を折り曲げた。確かに乾燥して少しカサカサしているかもしれない。

「でも痛くない?今度ハンドクリーム持ってくるよ」

「それは、またこうやって会ってくれるってことか?」

反対の腕が私のお腹を掴んでぐっと自分の体に引き寄せた。いつもとは違って背中に感じる筋肉の感触と後ろから耳を撫でるような声にびくっと体が強張った。

「俺の家に、来週の金曜も来てくれるのか?」

「……………違う」

くるりと振り向くと少し傷ついたような顔の彼がいてざまぁみろと思いながらも笑いかけた。

「住所調べた時名簿で見たんだけど、エリスさん来週の水曜日誕生日だよね。だから、もし…もしよければなんだけど…水曜日にお邪魔してもいい?」

「…勿論」

エリスさんは息を呑んだかと思うとそう答えて私を抱きしめて唇を重ねた。いつもみたいな強引で頭がクラクラするようなキスじゃなくて、遠慮がちに舌が入ってきてゆっくりじっとりと口内を味わうようなキス。優しくていつもの彼らしくなくてでも今までのキスの中で1番気持ちよかった。

「シャノン…挿れていい?」

唇が離れるとまだ1度も達していない彼は硬いままのそれを私の秘部にすりすりと擦り合わせて余裕のない掠れた声で懇願した。

「ん…」

返事をするように彼の手を握ってその手の甲にキスをした。するとまた確かめるように私を抱きしめて脚も絡めてすりすりと擦り合わせてくる。それが甘やかしているように見えて甘えているようにも見える仕草に頬が緩んだ。

「シャノン…」

「何?エリスさん」

「お前の名前…呼ぶと反応してくれんのが嬉しくて…」

ずぷん、とゆっくりと陰茎が押し込まれて根元までしっとりと膣肉で包み込んだ。太くて、長くて少し苦しいけどその圧迫感が心地よくて甘い吐息が漏れる。

「動くぞ…?」

「う、ん…我慢、しないで…好きに動いていいよ?」

散々意地悪されて拗ねたくせに余裕のない息遣いや声に私に合わせてくれている雰囲気を感じ取らせてついそう言っていた。

「嫌われたくないからやめとく…それに、今はじっくり味わいたい」

後ろから首筋を甘噛みされ、背筋がビクビクと反応する。おまけに先程よりずっと優しい手つきでクリトリスを皮の上から撫でられてお尻の筋肉がピンと張った。

「ん、気持ちいいか?」

「んっ…すご、く…っ、気持ちいい…っ、エリス…っ」

「俺も、気持ちいい…っ、お前の腹ん中、あったかくて…俺の形に広がって包み込んでくれてる」

お腹を撫でられながら少し動きに緩急が付けられ、自分でも信じられないくらい早く達してしまいそうになる。

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