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act1 激甘悪夢のはじまり
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しおりを挟む「力抜いて…怖がるな…」
唇が離れたと思ったら耳元でそっと囁かれて背中のあたりがゾワゾワする。
(あんまり、意識して聞いたことなかったけど…エリスさんの声、低くて、艶っぽい声…腰にクる…っ)
「ひっ、あ…っ」
そのまま耳の中を舐められて鼓膜に濡れた音が響き渡る。くすぐったくて、でもそれだけじゃなく性感を煽られて…服のボタンを外されていることに気付くのが遅れた。
「お、い…これ…」
「ひゃっ!あっ、えっと…」
「ベビードールっつーやつか?スケスケじゃねぇか」
私が下着として着ていたのはほぼレース素材で全体的に透けている白のワンピースのようなデザインのベビードールとサイドで紐がリボン結びになったパンツだ。一応胸元と秘部は隠れているとはいえ普通の下着を着るより、体のラインが透けているというデザインが恥ずかしくて思わず体を腕で隠してしまう。
「ど、どういうのが…好きか、分からなくて…っ」
「ふぅん…こういうの、俺は好きだぞ?透けてるっていうのがいいのかね、すげぇエロく感じる」
再び彼の唇が重なって次は舌を絡め取られる。その息遣いに熱が籠っているような気がして興奮して貰えてるのかななんて思う。しかしそんな余裕もなくなってきて、次第に呼吸が苦しくなる。体を隠していた手は彼の胸元のシャツを掴んでその苦しみに必死に抗おうとする。
その隙にスカートとシャツが見事なほどの手つきで脱がされ、下着姿を晒すことになる。呼吸もままならない私は彼の舌で息を整える。
「あっ、ふ、は、ぁ…ッ、ん…っ」
「ヘタクソ、でも…そういう慣れてない感じも…いいな」
ベビードールの裾から手が入って腹部に指を這わせるようにしてから下から胸を揉み上げられた。撫でられたお腹はゾクゾクして、普段は他人が触れることのないそこをエリスさんに触られていると意識すると頭がおかしくなりそうだ。しかも触られると思ったらそのままあっという間に片手で脱がされてもう反対の手はパンツのサイドの紐を解いていた。
「へ、ぁ⁈はやッ!」
「まぁその恰好もいいが俺はその中身を味わいたいんでな。今度また着てくれよ」
今度って…今度が訪れる予定はないんだけど…と思いつつ、彼も服を脱ぎ始め、それを凝視した。彫刻みたいな筋肉の凹凸がはっきりした上半身。上着とタンクトップを脱ぎ捨てられたことによってお待ちかねのものが姿を現した。
「ゲ、出た。視姦タイム。」
「い、いい加減見てること視姦って言うのやめてください!私からすれば芸術作品を見ているのと同じ感覚っていうか…」
私の視線にげんなりとする彼だが、反撃のつもりなのかさらにその先、下半身も脱ぎだすものだから慌てて視線を反らした。
「どうした?芸術作品を見ているのと同じ感覚じゃないのか?」
「こ、これは…ちがうっていうか」
彼は必死で抵抗する私の手を楽しそうに掴んで自分の体に触らせた。
「ほら見るだけでいいのか?今日はおさわりも許すぞ?」
「す、すごい…筋肉ってこんな感触なんだ」
「…………………………………おいおい。触ってもいいとは言ったがいくらなんでも触りすぎだ。俺のご褒美なのにお前のご褒美になっちゃ意味ねぇだろ」
力が抜けた筋肉は思ったより柔らかくて手に吸い付いてくるような感触に好き勝手に触ってしまう。頭上から呆れたような声が降ってくるがそれを気にせず触り続けた。
「ひゃっ、ぁ─ッ?!」
しばらく触っていたら私の秘部にエリスさんの指が入っていた。くにくにと指が動いてその違和感とよくわからない感覚に身悶えた。
「あーあ…俺の筋肉に触ってぐっちょぐちょじゃねぇか…エロすぎだろ。もう、ド変態だって否定できねぇな」
「あっ、やめ、て…っ」
彼の言葉通りそこは無意識のうちに濡れてしまっている。筋肉に触れている余裕なんてなく、抵抗するように弱々しい力で彼の腕に触れた。
「やめて?気持ちいいだろ?」
「わ、かんな…っぃ…」
「こうやって俺の誘いを簡単に受けるくらいじゃ…手マンくらいされたことあるだろ?好きなとこ教えてくれよ」
にやにやと笑う彼に俯いてしまう。彼はしばらく楽しそうに笑っていたが私の様子がおかしいと思ってきたのかふと真顔になって「まさかだと思うけど」と言った。
「…初めてなのか?」
彼の言葉に頷くと彼は今まで史上最長のため息をついた。まさかめんどくさくて途中でやめられてモデルになることも辞退されるのだろうかとぐるぐると考えていると彼の手がぽんと私の頭を撫でた。
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