剛柔なお前の為。

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ep 156 スランプ

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---------------友達への手伝い-------------




所飛んで放課後である。


大河はいつも通り、武藤と野球部の奴らに挨拶をして、工藤にも手を振っている。




大河は今日も「また一日終わってしまった」と思いながら帰宅する準備をしていると相良が声をかけてきた。
   





相良 「タイガー!お願いがあるんだ。」


大河 「どしたー?」


相良は大河の机に両手をついた。



相良 「今度大会前でまた、その…指導してほしいんだけど…」


大河 「ぁー、いいよ別に。時間が遅くならないなら。」


大河は荷物を鞄にしまって立ち上がった。



相良 「…それがな。俺、個人を鍛えて欲しんだ!!」

大河 「ぇえ?!なんでまたw」

相良 「タイガーこの前、翔吾に稽古つけたんだろ?あれ以来アイツめちゃくちゃ強くなってんだよ!!」


大河 「そんなに?!頑張ってんなあいつもw でも相良もかなり強いと思うぜ」


相良 「…正直に言うな。…俺、自信なくしちまったんだ…どうしたら良いのか…」


相良は机についた手を、拳にして握りしめた。



大河 「…スランプか。」

相良 「…………」

相良は黙ってうなずいた。


大河は少し考えこむと、相良に質問する。


大河 「相良。お前がいつもやっている練習を事細かく俺に教えてくれないか?」

相良 「手伝ってくれるのか?!?!」

大河 「ああ!カタヅチを治して直してくれたしなw 翔吾も世話になってるし!」


相良 「わかった!!今すぐがいいか?」


大河 「いや、出来る時でいい。とにかくお前の情報が知りたい。……あとは今の相良肉体の質。…んー、ここで脱ぐのもなぁー。…」


相良 「部室でもいいぜ?」

大河 「…いや、お邪魔していいのやら…」

相良 「俺が許す!!!  早速行くぞ!! 」

大河 「わかった!……ん?…何してんだ?」

相良は大河に背を向けて、しゃがみ混んでいる。


相良 「乗れ!筋トレだ!w付き合ってくれ!!」

大河 「ぇー‥…あんまり飛ばすなよー?…酔うから…」


大河は相良の為だと思いながら渋々乗る反面、ちょっと楽しみでもあったのだ。


相良 「よっしゃぁ!!!いくぜ!!…ぶーーーん!!!www」


相良は大河をおんぶしながら、猛スピードでダッシュし、柔道場へ向かう。


大河 「ぅあーーー!!」


案の定、大河が柔道場に到着する頃には少しぐったりしていた。


「なんだ、なんだ??」

「凄い声が聞こえてきたぞ?」

「ぁあ!!大河ぁ?!」


相良 「到着!!……ふぃーー。。大河また重くなったなw」

相良はおんぶの体制から大河を優しく下ろす。

大河 「相良…お前凄いな…はやすぎ。」


翔吾 「おい!!何で兄貴がここにいるんだよ!」


翔吾は目をまんまるにしながら、大河の肩を後ろから掴んだ。

相良 「俺が頼んだんだ…翔吾…ちょっとお兄ちゃんを借りれるか?大事な話があるんだ。…頼む!」


相良は翔吾に頭を下げるがすぐに大河が頭を上げさせる。


大河 「相良っ!上げろって……翔吾、後で説明するから今は協力してくれ。」


大河の真剣な声に、翔吾は素直に言う事をきくのであった。


翔吾 「別にいいっすけど…何すんだ?」

大河 「ちょっと助言するだけだ。相良にな。」

相良 「すまん。…大河、更衣室でいいか?」

大河 「相良が気にしないのなら、どこでもいいぞ。ただ、あんまりギャラリーはいない方がいいなw」


大河はチラッと翔吾を見つめる。

翔吾 「いやだ。気になるんだよ。」

大河 「じゃぁ翔吾。副部長に部活を進めてくれるように言ってきてw」


相良 「大丈夫だ、タイガー。自分で伝えてくる。」


相良は部活を進めてくれるよう副部長に話にいく。


翔吾 「…あんまり長居すんなよ、あいつら兄貴に教えてもらいてーって、ずっと喚くんだからなっ。」


大河 「…やきもちか?…」

翔吾 「ちげーよ!////……ほーら、きやがった!」



翔吾の友達メンバーズabcや、一年生達も大河に気づき近づいてきた。

a 「大河先輩!!今日は何をしに?w」

b 「また、稽古つけてくれんすか?!」

大河 「ごめん今日は違うんだ。」

c 「そーっすか……残念です。」



大河 「お?…君は確か案内してくれた子だねw 」

d 「はい!!俺!大河さんみたいに強くなりたいんです!!弟子にしてください!!」



大河 「んー。んんー??」


e 「おぃ!俺が先に言おうとしたんだぞ!!…大河さん!俺この前の組み手でファンになったんです!!自分を鍛えてください!!」


大河 「あ、この前泣いてた子だね!あの時はごめんな…俺も真剣だったからw……てか、俺まだ、そんなに人を指導できる人間じゃないんだ! ……ごめんなぁー。」


c 「おい!一年!!大河先輩を困らせるな!!」


翔吾 「おめーらもだよ。」




すると相良が戻ってきて、副部長が声をはる。


副部長 「おい!はじめるぞ!!集合!!」

相良は副部長にすまんと少し頭をさげ、大河 の側に戻る。

他の部員達は大河達が気になって仕方がないようだが、部活は始まっていく。




そして、相良は大河を更衣室に連れてきた。

もちろん翔吾も何故かついて来る。


相良 「よし。大河頼む…」

相良は荷物を置いて大河に話しかけた。


大河 「おっけ。…じゃ早速服脱いで、下着だけになってくれ。」

相良 「わかった!!」


翔吾 「まてまてまて!!!!何するってんだよ!!/////」


大河 「相良の肉体の現状を把握したいんだ。お互い真剣なんだ。静かにしてろ。」

大河は少し低い声で翔吾に言い放つ。


翔吾 「……わかったょ…」


相良はボクサーパンツ一枚になった。

大河は相良の身体を一周回って見つめて、椅子に座らせた。


大河 「少し、触ってもいいか?」

相良 「大丈夫だ!お願いする。」

大河は太ももや、ふくらはぎ、前腕など、事細かく触りながら見ていく。


翔吾は黙ってずっと大河を見ている。

翔吾 (いいなー。。俺も今日みてもらお…)













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