158 / 171
ep 156 スランプ
しおりを挟む---------------友達への手伝い-------------
所飛んで放課後である。
大河はいつも通り、武藤と野球部の奴らに挨拶をして、工藤にも手を振っている。
大河は今日も「また一日終わってしまった」と思いながら帰宅する準備をしていると相良が声をかけてきた。
相良 「タイガー!お願いがあるんだ。」
大河 「どしたー?」
相良は大河の机に両手をついた。
相良 「今度大会前でまた、その…指導してほしいんだけど…」
大河 「ぁー、いいよ別に。時間が遅くならないなら。」
大河は荷物を鞄にしまって立ち上がった。
相良 「…それがな。俺、個人を鍛えて欲しんだ!!」
大河 「ぇえ?!なんでまたw」
相良 「タイガーこの前、翔吾に稽古つけたんだろ?あれ以来アイツめちゃくちゃ強くなってんだよ!!」
大河 「そんなに?!頑張ってんなあいつもw でも相良もかなり強いと思うぜ」
相良 「…正直に言うな。…俺、自信なくしちまったんだ…どうしたら良いのか…」
相良は机についた手を、拳にして握りしめた。
大河 「…スランプか。」
相良 「…………」
相良は黙ってうなずいた。
大河は少し考えこむと、相良に質問する。
大河 「相良。お前がいつもやっている練習を事細かく俺に教えてくれないか?」
相良 「手伝ってくれるのか?!?!」
大河 「ああ!カタヅチを治して直してくれたしなw 翔吾も世話になってるし!」
相良 「わかった!!今すぐがいいか?」
大河 「いや、出来る時でいい。とにかくお前の情報が知りたい。……あとは今の相良肉体の質。…んー、ここで脱ぐのもなぁー。…」
相良 「部室でもいいぜ?」
大河 「…いや、お邪魔していいのやら…」
相良 「俺が許す!!! 早速行くぞ!! 」
大河 「わかった!……ん?…何してんだ?」
相良は大河に背を向けて、しゃがみ混んでいる。
相良 「乗れ!筋トレだ!w付き合ってくれ!!」
大河 「ぇー‥…あんまり飛ばすなよー?…酔うから…」
大河は相良の為だと思いながら渋々乗る反面、ちょっと楽しみでもあったのだ。
相良 「よっしゃぁ!!!いくぜ!!…ぶーーーん!!!www」
相良は大河をおんぶしながら、猛スピードでダッシュし、柔道場へ向かう。
大河 「ぅあーーー!!」
案の定、大河が柔道場に到着する頃には少しぐったりしていた。
「なんだ、なんだ??」
「凄い声が聞こえてきたぞ?」
「ぁあ!!大河ぁ?!」
相良 「到着!!……ふぃーー。。大河また重くなったなw」
相良はおんぶの体制から大河を優しく下ろす。
大河 「相良…お前凄いな…はやすぎ。」
翔吾 「おい!!何で兄貴がここにいるんだよ!」
翔吾は目をまんまるにしながら、大河の肩を後ろから掴んだ。
相良 「俺が頼んだんだ…翔吾…ちょっとお兄ちゃんを借りれるか?大事な話があるんだ。…頼む!」
相良は翔吾に頭を下げるがすぐに大河が頭を上げさせる。
大河 「相良っ!上げろって……翔吾、後で説明するから今は協力してくれ。」
大河の真剣な声に、翔吾は素直に言う事をきくのであった。
翔吾 「別にいいっすけど…何すんだ?」
大河 「ちょっと助言するだけだ。相良にな。」
相良 「すまん。…大河、更衣室でいいか?」
大河 「相良が気にしないのなら、どこでもいいぞ。ただ、あんまりギャラリーはいない方がいいなw」
大河はチラッと翔吾を見つめる。
翔吾 「いやだ。気になるんだよ。」
大河 「じゃぁ翔吾。副部長に部活を進めてくれるように言ってきてw」
相良 「大丈夫だ、タイガー。自分で伝えてくる。」
相良は部活を進めてくれるよう副部長に話にいく。
翔吾 「…あんまり長居すんなよ、あいつら兄貴に教えてもらいてーって、ずっと喚くんだからなっ。」
大河 「…やきもちか?…」
翔吾 「ちげーよ!////……ほーら、きやがった!」
翔吾の友達メンバーズabcや、一年生達も大河に気づき近づいてきた。
a 「大河先輩!!今日は何をしに?w」
b 「また、稽古つけてくれんすか?!」
大河 「ごめん今日は違うんだ。」
c 「そーっすか……残念です。」
大河 「お?…君は確か案内してくれた子だねw 」
d 「はい!!俺!大河さんみたいに強くなりたいんです!!弟子にしてください!!」
大河 「んー。んんー??」
e 「おぃ!俺が先に言おうとしたんだぞ!!…大河さん!俺この前の組み手でファンになったんです!!自分を鍛えてください!!」
大河 「あ、この前泣いてた子だね!あの時はごめんな…俺も真剣だったからw……てか、俺まだ、そんなに人を指導できる人間じゃないんだ! ……ごめんなぁー。」
c 「おい!一年!!大河先輩を困らせるな!!」
翔吾 「おめーらもだよ。」
すると相良が戻ってきて、副部長が声をはる。
副部長 「おい!はじめるぞ!!集合!!」
相良は副部長にすまんと少し頭をさげ、大河 の側に戻る。
他の部員達は大河達が気になって仕方がないようだが、部活は始まっていく。
そして、相良は大河を更衣室に連れてきた。
もちろん翔吾も何故かついて来る。
相良 「よし。大河頼む…」
相良は荷物を置いて大河に話しかけた。
大河 「おっけ。…じゃ早速服脱いで、下着だけになってくれ。」
相良 「わかった!!」
翔吾 「まてまてまて!!!!何するってんだよ!!/////」
大河 「相良の肉体の現状を把握したいんだ。お互い真剣なんだ。静かにしてろ。」
大河は少し低い声で翔吾に言い放つ。
翔吾 「……わかったょ…」
相良はボクサーパンツ一枚になった。
大河は相良の身体を一周回って見つめて、椅子に座らせた。
大河 「少し、触ってもいいか?」
相良 「大丈夫だ!お願いする。」
大河は太ももや、ふくらはぎ、前腕など、事細かく触りながら見ていく。
翔吾は黙ってずっと大河を見ている。
翔吾 (いいなー。。俺も今日みてもらお…)
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる