剛柔なお前の為。

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ep 137 歓喜の声

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大河はシャワー浴びて、制服に着替えて頭を拭きながら外に出て行く。


武藤 「大河、ちゃんと頭拭いてから来いw 銭湯じゃねーんだぞ?w」

相良 「タイガー、お前ホント凄いなw 何でカナヅチだったのか気になる方くらいだw」


大河 「いや……その……色々////」

大河は恥ずかしさと、プール上がりの暖かさで頬を赤くした。


武藤 「おい大河w なに隠してんだよ!w」

相良 「聞かせてくれよw」


大河 「さ、先戻るから!!!////」


大河は走りだして逃げるが、2人は追いかける。

ちょうど昼休みのチャイムがなる。


教室に入ると大河はすぐに椅子に座り、タオルを枕にして顔を埋めた。


2人は大河の席に近寄ると、大河の肩を揺らし始める。


武藤 「なーなーって!教えろよーw」

相良 「フォーム教えたお礼に、教えろよーw」

グラグラ大河の肩を揺らしていると、大河はすくっと立ち上がった。


大河 「弁当食べるときにおしえる!//// ……ちょっと先生の所行ってくるから待ってろよ…」


大河は2人の有無を聞かず紙袋を持って出ていった。


相良 「んじゃ、俺達はジュースでも買いにいこーぜw」

武藤 「お、いいね!行こ行こ!」


2人は自動販売機にジュースを買いにいく。


大河は職員室のドア開こうとすると、ちょうど山口教師が出てきた。


山口教師 「おっと、すまん!!」
山口教師 (自然に自然に////)


大河 「あ、山口先生ちょうど良かったです。弁当持ってきました」


山口教師 「わざわざすまんなw ちょっとこっちこい!」


山口教師は進路指導室に大河を連れていく。


2人は中に入り、山口教師は思いっきりため息をつく。


山口教師 「た、たいが//// ありがと///」


大河 「ど、どういたしましてw 自然に接してくれて嬉しいですw」


山口教師 「頑張ったんだょ///// こんな愛妻弁当貰っちまったら……俺、おれ////」

大河 「ぁーー。。今のは聞かなかった事にしてください……」

大河はすぐにドアノブに手をかけた。


山口教師 「まままってくれ!!//// する!!ちゃんとするからぁ!////……………ありがとうな、坂鬼。」


大河 「いいえっ。」

大河はクスッと笑いながら教室に戻る。


山口教師 (大河の弁当…だ////)


一方教室では、工藤の周りに人が群がっていた。


工藤 「はぁー////。。尊い!尊すぎる!!勿体無くて食べられない…」

工藤ら弁当を連写している。

「大河くんまじやば!!うちら負けてんじゃん!!w」

「これ、明らかに作り慣れてるよね…」

「ミカ、要らないなら頂戴よ」

「うちもーw」 


ピキ!


再び工藤みかの逆鱗に触れる。


工藤 「貴様らが触れていい代物ではない!!!」


 「「「ひぃ!!」」」


「ミカ。大河くん来るかもよw」  



工藤は腐女子の炎を鎮火する。

工藤 「ぇ、いやーーーーん!!/////」

工藤は顔を手で隠し内股になって悶絶していた。


一方大河が階段を上がっていくと、武藤と相良に出会う。


大河 「あれ?お前らどしたの?」

武藤 「ほれ!大河!!」

武藤は大河にジュースをなげ、大河が慌ててキャッチする。


大河 「うぉっと!!」

相良 「ナイキャっ!w武藤が奢ってくれたんだw」

武藤 「これで、ただ飯じゃねーだろ!」


大河 「あっはw あんがとなwいこーぜー」


大河は笑いながらお礼を言い、教室に戻る。


そして大河は弁当を取り出して2人に箸タッパーの蓋を皿代わりに渡した。

大河 「適当に好きなのつまめw 味は保証できんがな。」

蓋を開くと2人は「おぉー。。」と声を漏らすとすぐに弁当にありつく。

武藤 「いただきまーす!!…ん!!うまうま!!やべーぞ大河!w」


相良 「いただきます。どれどれ?…んぐむぐ。……これ俺大好きかもw」


2人はナスのハサミ揚げの虜になってしまった。


大河 「そかっw 気に入ってくれて良かったw」

大河はジュースを飲みながら2人の反応を眺めている。


この頃工藤ミカは、ナイスのハサミ揚げを一つだけ皆に差し出した。

工藤 「ほら。貢いであげる…大河くんに感謝しなよw…」


「一つをみんなでー?!w」

「んじゃ、ウチはありがたくもらぉー」

「ぁーん!ウチもー!!」

「んぐっ。…やっば!!旨すぎる!!」

「あたしこの味付け好きだなぁ//// 何かお母さんみたいな味w」


工藤 (ふっ、……所詮は素人。大河くんの美味しさの真骨頂は、卵焼きよ!!!……マジやばスティックバイオレンス//////)


そして、工藤ミカは大河の卵焼きの虜になったのだ。


一方職員室では


「あら?山口先生?彼女ですかぁーw」

「ほほーー、こりゃまた旨そうな弁当。」

「ちゃーんと、健康管理されてますねw」



山口教師 「ち、ちがいますよ!!/// 俺には勿体ないくらいです////」


山口教師は弁当を隠しながら食べている


「へぇー意外。私、山口君は手作り弁当なんて、恥ずかしがって食べない人だと思ってたわw 可愛い所あるじゃないw」


山口教師 「教頭まで!やめてください//// むぐむぐ…」
山口教師 (くそぉー本当は家でゆっくり食べたいのに////……だが、ほんと。……旨すぎる)


勿論、山口教師は全ての虜になってしまったようだ。



大河の弁当を皆、満喫してもう一回食べてみたいと思ってしまうのであった。
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