剛柔なお前の為。

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ep 103

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翔座と浩二はパラパラとページをめくりながら、情報を探す。


恵比寿 「きたぞ、ほれ。そこの箱を貸しなさい」


出雲 「確か、この箱には日誌があったな…」


浩二 「なんだよ、ばーさんもやってくれるのかよ」


出雲 「可愛い孫のためじゃからなぁw」


恵比寿 「出雲ちゃんや、こっちの部屋で見よう。お前達も来なさい。」

恵比寿は倉庫に1番近い客間に先導し、探し始める。


すると浩二が騒ぎだす。


浩二 「ぁ?!なんで鷹虎流柔術の書物があんだぁ?!」

出雲 「それは儂が書いた物じゃ、本物の内容ではなぃ。ただの紙切れ同然じゃ」

翔座 「でも、何で?!出雲さんもしかして出来るんですか?!」


恵比寿 「出来るもなにも、和泉に柔術の基礎を教えたのは出雲ちゃんぞ、のぉ?」

出雲 「懐かしいのぉ。じゃが、儂はお前達の言う、和泉の柔術ではないものじゃよ。血塗られた武術じゃ……間違いばかりじゃ。」


浩二と翔座は黙り込んでしまう。


恵比寿 「出雲ちゃんや、時代はゆっくりと変わる。……次の世代へな。」



4人がかりで、文献を調べあげるがやはり有力や情報を得る事ができなかった。


4人は片付けを終えて、居間に戻る。


翔座 「ありがとうございました…手伝ってまで頂いて。」

恵比寿 「孫達に会えるのが楽しみじゃw」


出雲 「……翔座、次郎の住所じゃ。儂から連絡しておく。あやつから連絡がくるじゃろ。…」


翔座 「はい。…ありがとうございます。」

翔座と浩二は立ち上がり、玄関へ向かう。


すると翔座は思い出したように出雲に問いかける。


翔座 「出雲さん!!」

出雲 「??なんじゃ。」


翔座 「大河は……三つ巴を成功させました」


出雲  「んっ?!!

恵比寿 「なん?!」


浩二 「まだ捨てて無かったのか?!」

翔座以外の3人は驚愕している。


翔座 「…和泉に止められたまま、捨てずにいた。……出雲さんは成功しましたか?…」


出雲 「いや、儂はあの道具は使った事がない。……あれは治郎が作った物。狂気の沙汰じゃ。……」


恵比寿 「…まさかそこまでとは。…」


出雲 「…翔座よ。大河は強くなる。じゃが、所詮はまだ子供。……あの子の心を崩ずさぬよう……」


翔座 「はい、わかっています…」


浩二 「…邪魔したな、翔座そろそろ行こう。」


翔座 「お邪魔しました。」


恵比寿 「気をつけての。」


2人は車にのり、鷹虎本家を後にする。


2人が居なくなり、老夫婦の時間にもどる。


恵比寿 「大河なら、完成出来るかも知れんな…。」


出雲 「そうですね。そうであって欲しいですね…」
出雲 (ね。……和泉。)




鷹虎本家を出たあと2人はファミレスで昼食を取り、車に戻った。



浩二 「そういや、お前大河としたんだよな?どうだったんだ?」


翔座 「一発殴られたいみたいだな////」


浩二 「まてまて冗談だw……だが、お前も抱かれるんだろ?大河から…もう抱かれたのか?!」


翔座 「まだだ/////」


浩二 「息子達に開発してもらうのか?w」


翔座 「それは、まだ考えて中だ////!!」


浩二 「…俺がやってやろーか?……なんてな!w……ソープにでも行けw」

翔座 「…………。」

翔座は黙り込んでしまった。

浩二 「ん?どした?腹でもいてーのか?」


翔座 「…やってくれねーかおれと////」


浩二 「ッ/////はぁ?!お前何言ってんのか分かってるのか?!」


翔座 「じゃー!あん時のキスは何だったんだよ?!」


浩二 「……ッ?!////な、何の話だよ!?」


翔座 「忘れたとは言わせねーぞ。……和泉と付き合いたての頃……俺を泥酔させて」



浩二 「!!!っそれ以上言うな////!!」



翔座 「キスしたんだぞ///何度も浩二からな。その後……」


浩二 「……わ、若気の、至りだったん、だ////っすまん……」


暫し沈黙が続く、浩二は顔から湯気が出そうになっている。


翔座 「お前にしか頼めねーんだ。こんな事////大河の為なんだよ!」

浩二 「…はーーー。。。。。……日取りはお前が決めろ…ただし!大河の件が落ち着くまでだ!!いいな!/////」


翔座「ああ、当たり前だ。////」


浩二 「タバコ吸わせてくれ。」


翔座 「コンビニによる。俺も吸いてー。」


2人はお互い目を合わせずにコンビニに急いだ。


-------------ホテルにて-----------------


所変わって大河と浩介はムンムンとした雰囲気のなか、ホテルに着く。


浩介はそそくさと降りると、大河を手を優しく掴み、引っ張っていく。


浩介 「こい!///」

大河 「うぉっと!」


選択式の部屋を選び、2人はエレベーターに乗る。


浩介は大河に背を向けている。

しかし大河には浩介の耳が真っ赤になっているのが見えていた。


部屋につき、浩介はズカズカと中にすすむ。


大河は後ろから浩介に話し掛ける。

大河 「こ、浩介!あの、俺準備する道具持ってねーんだけど////」


すると浩介は、ポケットから浣腸剤を取り出して後ろ向きのまま、少し手をあげて大河に見せる。


大河 「え?!な、なんで////」


浩介 「す、すまん//// もしもの、…もしもがあるかと…思って////」


大河は浩介の顔が見たくなってしまったのだ。






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