剛柔なお前の為。

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ep 77 修行の成果

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翔吾と大河はストレッチをしながら翔座の話しを聞く。


翔座 「ルールは俺が決める。時間無制限の一本勝負だ。どちらかが戦闘不能になったかを俺が確認すれば即終了。…いいな?」



翔吾 「おう!!」
大河 「いいぜ。」



翔座 「にしても、俺もお前達がやるのを見るのは久しぶりだからなw ちょっとワクワクw…おっ、翔磨。」



翔磨 「おはよ!。翔吾のコーチだ!よろしくw」



翔座 「だってよ!!負けられねーな翔吾ぉ!」



大河 「翔吾。…お前の努力、見せてみろ。」


大河の声質が変わった。

いつでもやれる状態である。


翔吾 「…お願いします。」


翔吾は大河に一礼し、大河も返す。


そして大河は何故か、上着を脱いで上半身裸になった。



翔磨 「おっ。、めずらし」


翔磨 「翔吾!、ちょっとこっちに来て耳をかせ。」


翔吾 「?なんだ??」


翔吾は不思議に思いながら翔磨の話しを聞く。


翔磨 「気を付けろ、大河が上着を脱ぐってことは、かなりやる気だぞ。…たぶん本気に近い。とにかく、間合いには気を付けろ!!」



翔吾 「わかった。ありがと。。」
翔吾 (10割は出さないって言ったたけど、本気になるんだな兄ちゃん……どこまで通用するか…)


翔座 「はじめるぞーー!」


翔吾と大河はお互いを見合った。



翔座 「はじめ!!」

大河 「いくぞ……」



ズサー!!!!大河は翔吾の懐にいきなり入った!

翔吾 「やべ!!!」

翔吾は後ろに素早くバックステップし、距離を取る。

大河の間合いには入っていない。



再び大河は翔吾の腕を掴もうと前進するが
翔吾は側面にステップし、距離を保つ。




大河 「翔吾、速くなったな。……」

翔座 「よく見てる…いい目つきだ…」

翔磨 「あぁ、大河のスピードにも負けてねー。」


今度は翔吾が大河の側面素早く回り込み
死角を狙い突きを出す。


シュ!!!
素早い空気が切れる音がする。



大河 「!!!っ」
大河 (一発でも当たればまずいな!)


素早く大河は半回転し、突き出された手を避けて腕を掴む。



翔吾の踏み出した足を刈りにいく。


ザー!!と畳の擦れる音がするが突如、音が消えた。


ガッ!!

大河 「チッ。…」


翔吾は大河の刈ろうと出してきた、足を阻止する為に、大河の膝を自らの脚の裏で押しつけて止める。


翔吾と翔磨は成功してニヤっと笑った。


翔座 「ほーー。ww」


大河は翔吾の胸ぐらを掴もうと手を伸ばす。


翔吾は再び後ろに飛び下がる。


大河は落ち着いた様子で翔吾に話しかける。


大河 「びっくりした。…膝関節を押さえて動けなくするなんて…」


翔吾 「ハア!ハア!はぁ!だろーw?兄貴との特訓の成果だ!!…でも、まだこれからだ!!」



翔吾は再び大河の死角から攻撃を仕掛ける。
同じように、大河は攻撃を避ける。


翔吾は大河の刈り技を警戒して下がろうとするが、大河は逃さなかった。



大河は翔吾の胸ぐらを掴み引き寄せる。


お互いが身体が触れるゼロ距離になる。

これではお互い足技は使えない。



翔吾 「ちかっ!!?!…うら!!」
翔吾 (それなら、体格の差を活かす!!)


翔吾は大河の首を絞め堕とそうと腕を伸ばす。

翔吾 (とった!!!)

と確信したが、ぐらっ!!と大きく身体揺らいだ。


大河は翔吾の足の間に自分の足を入れて、腕を翔吾の胸元にくっ付けたら、円をがくように、くるりと回転した。

ダン!!!

翔吾 「だっぁ゛!!!!!」


翔吾は後ろ向きに倒れる。

大河は翔吾に上から乗り、押さえ付ける。

翔吾の腕を自身の背中に回し、動きを封じた。



翔吾の首もとに既に手は掛かっている。



翔座 「そこまでだ!!」

翔磨 「おぉーーー。。これまたはじめてみる技だなぁ……」



大河はゆっくりと翔吾の上からどいた。



大河 「刈り技を封じられたのは焦ったけど、刈らなくても、こういう使い方もできる……」


翔吾 「ハアハア!ハア!、すげー!!!」



大河 「動きをよく見てて、物凄くやりづらかったw …7.5割ってところだなw」



大河は凄く嬉しそうに、悔しそうに翔吾を褒める。


翔吾もやり切った顔をしている。



翔吾 「ハア。ハア…勝てなかったけど。ハア…兄ちゃんに俺の技が通用した!w」


大河 「ほんと、びっくりした………俺も何かできそうなんだけど……んーーー。……」


と大河は唸りながら、翔吾を起こす。


翔磨 「翔吾ぉ!上手く行ったなwでも、まだまだ詰めが甘いw 」



翔座 「若いって羨ましいぜ!!wこれからもっと伸びるんだからよー。なぁ!大河お前も焦ってるだろ?………大河?」



大河 「……ごめん………1人にさせてくれ……」



翔吾 「????兄ちゃん?」
翔磨 「なんだ??どした??」
翔座 「……………」


大河はスタスタと部屋をでて、和泉の道場に向かう。


無言でジッと立っている大河。


深く、ゆっくりと呼吸している。

3人は扉の隙間から覗いている。




翔吾 「なにしてんだ??兄ちゃん。」
翔磨 「わかんね。…集中してるのか?」
翔座 「静かに。……………真髄か?」

翔吾 翔磨 「「ぇ?!」」



と驚くと同時に大河は頭クシャクシャかき


大河 「ぁ゛ー!!だめだ!!……まだ違う。」


と大の字になって寝てしまった。


翔座 「ダメだったみたいだなw」

と翔座は呟く。



大河 「そこの人達ー、覗きですかーー。。」

ふてくされながら大河は声をあげる。


ぞろぞろと3人が部屋にはいってくる。
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