剛柔なお前の為。

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ep 73

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大河 「久しぶりに思いだしたよ。ありがと。母さん」

と、ひとり呟く。


大河は地下ジムに顔を出す。


大河 「こんにちはー」


と言うと、田中さんが大河に気づく



大河 「あ!田中さん差し入れありがとうございます!」


ぺこっとお辞儀をする。



田中 「気にすんなって!…身体はもう大丈夫なのか?」


大河 「はい。十分休みましたからw」


翔磨 「おきたのか、平気みたいだなっ、よかったよかったw」

翔磨は大河の頭を撫でている。

大河から見えない所で田中が翔磨をつつく、目が合いもう一度つつく。

翔磨は気付いたようだ。



翔磨 「た、大河。さっきの事だけだよ。…大丈夫だ!お前なら絶対出来る!!俺が保証する!!だから、頑張ってみろ!!」


と激励の言葉をかける。



大河は驚いて目をパチクリとさせたが


大河 「ありがとっ!!頑張ってみる!!……あ、それと今日も翔吾をお願いします。明日、翔吾の成長を見てみたい。」


翔磨 「おう!俺に任せろ!!あいつにも伝えておくよ」


大河 「うん!んじゃ、夕飯作るから上がるな。田中さんありがとうございます。」



田中 「うん!またなーーw」


大河がドアを閉めると田中や他のジムメンバーが翔磨を褒める。



田中 「翔磨今のは100点満点だぜw」


「俺が保証するとか俺も言ってみてー」

「ってか、大河くんの寝癖かわいかったw」

「俺の弟もあのくらい、素直ならなー」


など皆言いたい放題言っていたら、田中さんが一喝した。


田中 「おい!ずっとぺちゃくちゃと私語してんじゃねー!!翔磨も少しは注意しろってんだ!!」


翔磨 「うぃーすww」


と返事をしながら、トレーニングをしつつ、翔吾の帰りを待った。



一方その頃翔吾は、放課後友達メンバーズから「大河さんは大丈夫なのか?!」と質問攻めをくらっていた。



翔吾 「大丈夫だって!何回も言ってるだろ!…あと見舞いも、ありがてーけど今日はなしだ!」


3人や、周りにいた後輩が「そんなーっ」と落ち込んでいた。



翔吾 (どんだけ、兄ちゃんすきなんだよ!!おめーらの兄弟じゃねーよ!!)


翔吾はプンスコ怒りながら家路を急いだ。



そして翔吾は帰り大河に差し入れをのプリンとアイスをコンビニで買って、歩いていると突然、後ろから「すいませーん」っと声を掛けられた。



翔吾 「??」


翔吾はすぐに振り返ると鷹虎浩介が立っていた。


浩介 「坂鬼翔吾くんだね?俺、大河くんの友達で、お父さんの知り合いの浩介って言うんだけど。」


翔吾は浩介と面識がないが自己紹介をしてきたので、余り警戒はしていないようだ。



翔吾 「は、はぁ。」
翔吾 (なんだ、コイツ…でけーな、体格もかなりいい。)



浩介 「大河君、熱出たんだって?大丈夫?俺心配で、心配で、連絡先も知らなくてさ…」


翔吾 (ま、兄ちゃんのこと心配してるんなら大丈夫だろうな)
  

翔吾 「た、多分大丈夫だと、思いますよ。熱も下がったって連絡きたんで、はい」



浩介 「あ!んじゃ、連絡先交換してくんない?!あと大河のも!この前聞きそびれちゃってさーw」



翔吾 「……別にいいっすけど。」
翔吾 (妙に馴れ馴れしいな、早いとこ交換して帰ろっ)



浩介 「ありがと!!!んじゃなまた後でなー!!!!」

と浩介は嵐のように走り去っていった。



翔吾 「何だったんだ、あいつ。…アイス溶けちまう早く帰ろっと」



翔吾はまだ鷹虎浩介がどう言う人物なのか全く知らないのであった。



浩介は大河の連絡先を知る事が出来てルンルン気分で歩いている。



おっきいな身体をした男がスキップしてたらかなり目立つが全く気にしてない本人であった。


浩介 (ど、どうしよ////急に連絡先したら怒るかな?///はぅー、たいがぁ、たいがぁ///!明日が待ち遠しいぜー!!絶対告って、あいつを/////……)



浩介 「たいがぁ/////…すきだぁ!!!」


と叫びながら走っていく浩介である。


翔吾は家に着く。

「ただいまー」といいながら廊下を進むと、大河がリビングにいてすぐに駆け寄っていく。


翔吾 「兄ちゃん!ただいま!!熱は?もう平気か?」


大河 「ああ。心配かけたなw ありがとう。」


翔吾 「よかった!!あ!これ兄ちゃんに差し入れ!アイスとプリン!」


大河 「お!ありがとなw後で食べるよ…地下ジムで兄貴が待ってるぞ。…俺は参加してあげられねーけど頑張っこい!!飯作ってるから!」



翔吾 「おう!!大河兄ちゃんも無理すんなよー!!」

翔吾は、いそいそとリビングを後にした。



そして、翔吾は地下ジムに行き翔磨と組み手や、反射能力向上のトレーニングを行う。


翔吾の鍛錬は確実に身を結んでいる。

翔磨は実際に組み手をやって、成長を感じていた。



少し休憩をとる2人。



翔磨 「ハァ、ハァっ、お前だいぶ速くなったな!!回避もいい感じだ!w…例のあれも出来てんじゃん!!」


翔吾 「ハァハァハァ!でも、全然実感がねー。。大河兄ちゃんに届くにはあと俺は倍は強くなんねーと!!!ハァハァ…ラスト頼む!」



翔磨 「ぇーーもやだ。アイスたべたいー!!」



そして、終了後、2人は汗でびちょびちょだった。


2人はリビングに上がってくる。



大河 「おつかれー、ぅわ!!!凄い汗!風呂!風呂!」


2人ぐったりしながら、風呂に向かった。


今日の夕飯は冷やし中華のようで準備が早く終わったようだ。


すると、ガチャりと玄関の扉が開く
「ただいまぁー」と翔座が帰ってきた。
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