9 / 21
-1章- 終わって、始まって
9話 殺戮の天使ですか…?
しおりを挟む
「………サ……て……きて…」
(んん…なんだか声が聞こえますけど、魔力は戻り切ってますが、まだ少しの倦怠感を感じますね…もう少しおやすみなさい…)
魔力欠乏症の後の魔力回復までは結構なだるさが残るのであった。
「…リサ…ゃん、起…て!魔…の…授…が……っちゃ…ます…ー!」
(んんん…魔…の授…?…………っは!?確か今日から魔術の授業が始まるのでした!)
「アリサちゃん!起きてください!魔法の授業始まっちゃいますよー。」
「ふわぁぁぁ…ママ、おはようございます…すぐじゅんびしまぁす…ふわぁぁぁ」
大きなあくびをしてアリサは起きるのであった。いくら目的があるとしても、眠いものは眠くて、それは生理現象であるため、気力で何とかなることは無かった。
「アリサちゃん、昨日あんなに楽しそうにしていたのに…さてはー」
(え、もしかして魔力欠乏症の事ばれちゃいました!?)
「え…ちょっとママ待ってください…言わないでくださいーーーー!」
「今日の事緊張して、昨日なかなか寝付けれなかったのね。ママもあるから分かりますよー。」
「…え?………はい、そうなのです。昨日なかなか寝付けれなくてですね…恥ずかしいので、イリヤには言わないでくださいね…?」
(ってそっちの事でしたか…安心しました。。。でも今日からは夜寝る前に魔力欠乏症になるまで打つのは控えたほうが良いですね。)
「それよりも、アリサちゃん、早く準備をしないと、授業が始まっちゃいますよ!」
「はい!すぐに準備しますーーー!」
朝から騒がしいアリサであった。
ふとイリヤのベッドを見ると既にイリヤのベッドは空になっており、外でケイニスとトレーニングしているようであった。どうやらアリサに隠れて鍛えているのが知られたからか、堂々と鍛えることにしたみたいだ。
(イリヤが少しでも強くなりたいと思ってお父さんに頼んだのでしょうかね。お父さん、とても嬉しそうに相手をしてますもんね。)
アリサが思った通り、イリヤがケイニスに頼み込んだらしく、その時のケイニスの顔と言ったらかなり緩み切っていたとお母さんが後で教えてくれた。
「やっぱり、アリサちゃんはお寝坊さんですねぇ。まるで朝から仕事をするのはハンターギルドが混んでるからお昼から行くのだ、人が多いと危ないからなと言い訳をして寝坊していたあの人そっくりですね。」
「え?パパも朝弱かったのですか!?今は毎日朝早く起きてお仕事しているのですけど…」
「そうですよ、ママがビシバシと教育しましたからね。そうですね、アリサちゃんも少しお寝坊さんの癖を治しちゃいますかね?」
(こ…こわいーーーーー!!!)
最近知った事だが、シンシアも元冒険者で魔導士兼ヒーラーだったみたいで、お父さんとは同じパーティメンバーだったみたいである。
そして、どこの家でも、お母さんが一番怖いのだと思うアリサであった。
少し急ぎ気味で準備をして、庭に出てきたアリサであったが、どんな相手が来るのかそわそわしていて、つい”サーチ”を使ってしまったが、遠方から来る人の反応が全く無く、村の人以外の反応も無い。
一瞬、イリヤに稽古をつけているお父さんを疑ったが、ケイニスがそんな事するわけないし、シンシアも魔法の授業が始まるって…………。
(あれ…?なんでお母さんは、魔術の先生が来るとは言わずに、始めると言ったのでしょう?それに、お父さんの伝手って言ってましたよね?もしかして、村の人?でもそれにしては、こっちに来るような反応は無いですし…)
珍しく、頭がキレていたアリサであった。それもキレッキレであった。
「どうしたの?アリサちゃん?おかしな顔しちゃって。可愛らしいですね。」
「もしかして…ママが…?」
ギギギと音が鳴りそうなふうに庭の門の方から、シンシアの方をアリサが向くと、そこには2本のロッドが置いてあった。
そしてアリサはすぐにお父さんに顔を向けると、ケイニスと一緒に稽古をつけて貰っていたイリヤが一緒に来て…
「ママの昔の呼び名はな…殺戮の天使シンシアって言うんだ…アリサ、頑張るんだぞ…ッヒ!?」
とアリサに伝えるのと少しの休憩の為にケイニスが、余計なことを言って、お母さんの逆鱗に触れてしまう。
「あらあらまぁまぁ、ケイニスさんったら?昔の呼び名何て持ってきてー。ねえ?どうしましょうかね?」
(((こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい!!)))
3人の心が一つになった瞬間である。
(んん…なんだか声が聞こえますけど、魔力は戻り切ってますが、まだ少しの倦怠感を感じますね…もう少しおやすみなさい…)
魔力欠乏症の後の魔力回復までは結構なだるさが残るのであった。
「…リサ…ゃん、起…て!魔…の…授…が……っちゃ…ます…ー!」
(んんん…魔…の授…?…………っは!?確か今日から魔術の授業が始まるのでした!)
「アリサちゃん!起きてください!魔法の授業始まっちゃいますよー。」
「ふわぁぁぁ…ママ、おはようございます…すぐじゅんびしまぁす…ふわぁぁぁ」
大きなあくびをしてアリサは起きるのであった。いくら目的があるとしても、眠いものは眠くて、それは生理現象であるため、気力で何とかなることは無かった。
「アリサちゃん、昨日あんなに楽しそうにしていたのに…さてはー」
(え、もしかして魔力欠乏症の事ばれちゃいました!?)
「え…ちょっとママ待ってください…言わないでくださいーーーー!」
「今日の事緊張して、昨日なかなか寝付けれなかったのね。ママもあるから分かりますよー。」
「…え?………はい、そうなのです。昨日なかなか寝付けれなくてですね…恥ずかしいので、イリヤには言わないでくださいね…?」
(ってそっちの事でしたか…安心しました。。。でも今日からは夜寝る前に魔力欠乏症になるまで打つのは控えたほうが良いですね。)
「それよりも、アリサちゃん、早く準備をしないと、授業が始まっちゃいますよ!」
「はい!すぐに準備しますーーー!」
朝から騒がしいアリサであった。
ふとイリヤのベッドを見ると既にイリヤのベッドは空になっており、外でケイニスとトレーニングしているようであった。どうやらアリサに隠れて鍛えているのが知られたからか、堂々と鍛えることにしたみたいだ。
(イリヤが少しでも強くなりたいと思ってお父さんに頼んだのでしょうかね。お父さん、とても嬉しそうに相手をしてますもんね。)
アリサが思った通り、イリヤがケイニスに頼み込んだらしく、その時のケイニスの顔と言ったらかなり緩み切っていたとお母さんが後で教えてくれた。
「やっぱり、アリサちゃんはお寝坊さんですねぇ。まるで朝から仕事をするのはハンターギルドが混んでるからお昼から行くのだ、人が多いと危ないからなと言い訳をして寝坊していたあの人そっくりですね。」
「え?パパも朝弱かったのですか!?今は毎日朝早く起きてお仕事しているのですけど…」
「そうですよ、ママがビシバシと教育しましたからね。そうですね、アリサちゃんも少しお寝坊さんの癖を治しちゃいますかね?」
(こ…こわいーーーーー!!!)
最近知った事だが、シンシアも元冒険者で魔導士兼ヒーラーだったみたいで、お父さんとは同じパーティメンバーだったみたいである。
そして、どこの家でも、お母さんが一番怖いのだと思うアリサであった。
少し急ぎ気味で準備をして、庭に出てきたアリサであったが、どんな相手が来るのかそわそわしていて、つい”サーチ”を使ってしまったが、遠方から来る人の反応が全く無く、村の人以外の反応も無い。
一瞬、イリヤに稽古をつけているお父さんを疑ったが、ケイニスがそんな事するわけないし、シンシアも魔法の授業が始まるって…………。
(あれ…?なんでお母さんは、魔術の先生が来るとは言わずに、始めると言ったのでしょう?それに、お父さんの伝手って言ってましたよね?もしかして、村の人?でもそれにしては、こっちに来るような反応は無いですし…)
珍しく、頭がキレていたアリサであった。それもキレッキレであった。
「どうしたの?アリサちゃん?おかしな顔しちゃって。可愛らしいですね。」
「もしかして…ママが…?」
ギギギと音が鳴りそうなふうに庭の門の方から、シンシアの方をアリサが向くと、そこには2本のロッドが置いてあった。
そしてアリサはすぐにお父さんに顔を向けると、ケイニスと一緒に稽古をつけて貰っていたイリヤが一緒に来て…
「ママの昔の呼び名はな…殺戮の天使シンシアって言うんだ…アリサ、頑張るんだぞ…ッヒ!?」
とアリサに伝えるのと少しの休憩の為にケイニスが、余計なことを言って、お母さんの逆鱗に触れてしまう。
「あらあらまぁまぁ、ケイニスさんったら?昔の呼び名何て持ってきてー。ねえ?どうしましょうかね?」
(((こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい!!)))
3人の心が一つになった瞬間である。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
呪われてしまった異世界転生者だけど、今日も元気に生きています
文字満
ファンタジー
井ノ上土筆は転生者だ。
物語に限らず主人公とは無縁の人生を歩み、子宝にも恵まれ、それこそ、日本政府がモデルケースとして用いるような極めて平凡なサラリーマンだった。
極めて平和な人生を歩み、子育ても一段落し、老後のプランを考え始めた矢先、出張先で突然意識を失い、そのまま帰らぬ人となってしまった。
多少の未練を残しながらもこの世にしがみつく程でも無く、魂が帰す場所である輪廻《りんね》へと還る予定であったのだが、その途中、ここ異世界ラズタンテの神を自称する存在《アティアノス》により掬い上げられたのだ。
それが偶然なのか必然なのか、それこそ正に神様のみぞ知る所なのだろう。
土筆はアティアノスと名乗る神からの神託を受け入れ異世界ラズタンテへ転生する事になったのである。
しかし、光が強ければ闇もまた深くなるのは世の常だ。
土筆がラズタンテの地へと転生する一瞬の隙を突かれ、敵対する魔王の妨害により呪いを受けてしまったのである。
幸運にも転生は無事終えることが出来たのだが、受けた呪いにより能力が大幅に制限されてしまう。
転生後、土筆が身を寄せていた教会に神からの啓示を受けた高位の神官が入れ替わり立ち代わり訪れては解呪を試みたのだが、誰一人として成功する者は現れず、最終的に新たな使命を担い再出発する事で落ち着いたのだった。
御《み》使いとして現れたコルレット=ラザ=フリルの計らいによって、同じような境遇にある天使メルト=リト=アルトレイと供にメゾリカの街に拠点を移し、新しい使命を果たす為に活動を始めるのであった。
*この小説は他サイトでも投稿を行っています。
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる