魔法の姫と世紀末世界のストレンジャー

ウィル・テネブリス

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魔法の姫とファンタジー世界暮らしの余所者たち

俺に何をさせるつもりだい?

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 居残り組はけっこういい具合にクロスボウ慣れしてくれたみたいだ。
 クラウディアと一緒に実戦的なものをざっくり叩きこめば、とりあえず「前を狙って当てれる」ぐらいにはなった。
 もっとも、動かない相手に撃ち込めばの話だが。
 それでも自信をつけるだけでだいぶ違う、いつだって訓練の賜物は実戦で輝く。

 ついでに『投げるポーション』に見立てた短い鉄パイプで、投擲の仕方も擲弾兵らしく教えた。
 これが一番厄介だった、というのもここで人とヒロインの差が出たからだ。

 例を挙げる。投げるのに適した石が一つあったとして誰かが投げるとする。
 そいつがもしも、半年前は戦いと無縁な暮らしをしてた現代人だったら?
 この世界のスキルの恩恵もあれば【筋力】だとか【持久力】だとかで能力も底上げされるらしいけど、それでも所詮は人間だ。
 手前に落とす、明後日の方へ投下する、とミスを経て、遠くへどうにか届けられるようになった。

 一方、ヒロインの方は俺たち人間とそもそもの出来が違う。
 例えば、居残り組にいる和服姿のエルフのお嬢ちゃん――ものすごい勢いで75m先の標的まで到達した。
 もう一つ例えば、元気でツリ目な下半身ヘビの女の子――50m離れたターゲットに直撃した。
 まだ例えれば、全身もちもちで可愛いメカクレ一つ目メイド――ミスった挙句に近くの的にぶっ刺さった。

 こんな感じで感覚的にも肉体的にも戦いに最適化されてるのだ、日本人とえらい違いだ。

 しかも困ったことに、俺たちが纏うスキルシステムは個人の持つ資質というか才能というか、どうもそういうものが絡んでる。
 最近はっきりしたが、これは要するに人の向き不向きが見える仕組みなのだ。 
 この世界に誘われた人類は、あれから健やかに暮らしつつこんな発見をした。

 ――剣が苦手なやつが槍を使ってみたらしっくりくるしよく育つ。
 ――元の世界で弓道やってて身に覚えがある、そのせいか上がりやすいし馴染む。
 ――料理が得意だったせいか、料理スキルがすぐに40を超えた。

 などとスキルとの付き合い方が見えてきた、現実的で世知辛い。
 そしてもう一つ、最近はこの事柄に対してぼんやりと分かったことがあり。

「……どうよお前ら、スキルどんくらい上がった?」

 数時間ほどの訓練を終えて解散というタイミングで俺は尋ねた。
 ちょうど背の高い黒髪男子と、それによって目立つ赤茶髪の小ささが太矢を回収してきてくれたところだ。

「なんか……すごいことになってるよ。俺、弓とか使ったことないのにもう20超えちゃってる……!?」
「私もだー……!? え、なにこれすごい。弓が26で投擲も20超えしてるんだけど、この短時間で何があったんだ私のスキル!?」

 二人はにらめっこ先の空中にさぞ驚いてた。
 ステータス画面には言葉通りの光景があるんだろう。スキルが急上昇してる。
 それならまだ近くをうろついていた初心者の顔ぶれに目をつけると。

「俺も上がってます。今弓スキルが21なんですけど、これって一体……」
「みんな弓が上がってるのかな……? 投擲が15まで上がってるんだよね、なんでだろう? 元の世界でそういうのやってたからかな?」
「あ、こっちもいっぱい上がってる。えっなにこれこわっ、急に上がってるんだけど……」

 取り巻く日本人系の女子たち、総じてハーレムなパーティーも顔を揃えて驚いてる。
 つまりこうだ。クロスボウの使い方を教えたら、なんか知らんけど参加者の弓スキルが平均20ほど上がった。
 投擲だって人によるが10から30まで上がったという報告も現にあり。

「皆一様にスキルが上がってる様子。けれどもこちらはさほど上がらず。弓の値が少ない者が恩恵を受けているように見受けられる」
「コノハは投擲が43だったんですが、あにさまの訓練を受けてから急に4は上がりましたね……オリスちゃんの言うように、元々育ってる方にはあんまり効果はないんですかね……? いやそれにしても上がりすぎですけど」

 と、さっきの訓練がもたらす謎の効果がオリスとコノハまで及んでいた。
 みっちりと時間をかけて行ったあれの成果がこれだ、全員等しく弓と投擲スキルが育ってる。

「……スキルが高い奴からしっかり教わればスキルが育ちやすくなる、っていう噂は本当なのかもな」

 自分よりスキル値が高い相手から手取り足取り教われば、大量の経験値が入るとか言う話があった。
 どこまで習えば効果があるのか未知数だが、こうして数があれば真実なんだろうな。

「なんか俺も弓スキルとか上がってんだよなあ……どーなってんだこれ、でもちょっと得した気分」
「うちも上がってるっすねえ……っていうかイチ様ぁ、小火器スキルが30になったっすよ」
「あっマジだ小火器スキルがご立派になってら。35から40に上がってんぞ」

 タカアキとロアベアもそうなってる上に、訳あり民族が持つG.U.E.S.Tのスキルにも適用されてるようだ。
 上のやつから教われば楽に上がる。マジでそんな仕組みなのかもしれない。

「こうも実体験したやつが沢山いると疑いようがないな……」
「一人二人じゃなく全員がこうだしな。しかもウェイストランドのスキルも上がっちまったぞ、お前のおかげか?」
「うちらも成長してるってことは、ほんとにそういうことなのかもしれないっすね。ここに証拠がいっぱいっすよイチ様ぁ」

 PDAのスキル画面を確かめた。投擲はともかく弓のSlevは5とそこそこだ。
 けれども隣にはそれを上回るやつがいる。
 みんなの様子を一目して「?」を浮かべるダークエルフで。

「おお、よく分からんがあれでコツを掴んだんだな? この【すきる】とかいうので自分の腕前が目に見えるとは、中々に面白いぞ」
「たぶんお前のおかげだと思う。お前の弓スキルっていくらだ?」
「弓? えーと、84だぞ。我ながら高い数値だが、思い返せば幼少期からクロスボウと共にあったからな。おやつも自分で狩ってたぞ」

 クラウディアはおあつらえ向きとばかりに高いスキル値を叩きだしてた。
 「84……!?」とヤグチとアオが驚くのもしょうがない。
 たぶん全員の弓スキルが成長したのはこの大食いエルフの指導によるものだ。

「どんなシステムか良く分からないけど、どうにも俺たちは教えてくれる気のいい先輩がいれば助かるようになってるらしいな。それかMGOがそんな感じだったのか?」

 俺はチビエルフの耳をぺこぺこしつつ、盛り上がりを見た。
 くすぐったさそうにぷるぷるする白髪を越して見えるのは、訓練の実感もあって和気あいあいとする光景だ。

「んぅ……っ♡ でもそれは妙、MGOの中にいた頃はそんなシステムなんて存在しなかった。それから耳をいじるのはやめて頂きたい、これは罪」
「なるほど、ゲーム上の都合じゃないってのはよく分かった。じゃあなんでこうなってるのかって話については広げないでおくか」
「我々ヒロインがAIとして活動していたころには間違いなく存在していなかった要素、しかしこれは有用な情報かと思われる。ちなみにエルフの耳をむやみやたらに触れるのは痴漢行為に値する」
「イチ様ぁ、ヒロインの子たちの角とか尻尾とか耳とか特徴的な部分に触るのは、断りもなくおっぱい触るようなもんっすよ~♡ あひひひっ♡」
「こいつなら揉めるもんもないしセーフだろ」
「タイニーエルフに対する侮辱と見た。速やかに謝れ」
「誠にごめんなさい」
「負けるの早すぎるっすねえ」

 ぐいぐい押し付けられるオリスの頭からMGOの要素じゃないと判明した。
 まあ、仕組みは分からずとも居残り組の気分が上がったならそれでいいか。

「人付き合いを強要するような仕組みなのは確かだろうな。誰だこんなゲームシステムにしたやつ」
「ほんとに誰だろうなあ。でもおかげで中々上がらないスキルが楽に上がるってならありがたいね」
『お前たちが良ければクロスボウの扱いをもっと教えてやるぞ! ついでに短剣での戦い方はどうだ、ダークエルフはそういうのも得意なんだ』

 後に残るは射撃場の明るい雰囲気だ。
 祭りも過ぎてクラウディアの腕前に人がわいわい集まってる。
 タカアキと一緒に「後は自由に解散」と身で表しながらその場を抜けた。

「そもそも弓なんて使えるやつが限られてたよな。敷居が高いっていうか」
「だなあ、あれも本体価格に矢だの金がかかるし、手に入れたところで自己流じゃ限度あるしな? 使うにしたって自分の腕前が生き死にと直結するんだからそう気楽じゃねえだろうさ」
「ってことはこの教えてもらって成長するシステムは俺たちにうってつけか」 
「かもな。それにドワーフのお爺ちゃんたちが作ってくれたクロスボウの存在もデカいぜ、モノホンの弓撃つよかずっと使いやすいぜ」
「ん……ぼくも撃ってみたけど当てやすかったよ。でも、やっぱり槍の方が馴染んでるし絶対に殺せるから」
「弓も銃もいいっすけど、やっぱ剣で首をばっさりやるのが好みっすねえ……あひひひっ♡」
「それに中途半端に矢を放てるよりも確実にぶっ殺せる手段の方が大事だからな、このおっかないわん娘と犬がいい例だ」
「俺だったら好き好んで弓は使わねえなぁ、銃あるし?」

 そこにニクもロアベアもついてくれば、俺たちはいわゆる「暇」という共通の敵を見出したのだが。

「……なんだあれ」

 途中、倉庫の前を通りかかると妙なものに目がついた。
 開きっぱなしのガレージの中で、メンテナンス台に外骨格が立たされてた。
 巨人の一撃でへこんだ警備用モデルの胴体が軍用のものに換装されてるようだ。

「なんだ、ってみりゃ分かるだろ? お前のエグゾだ、ちょっとイメチェンしてるみてえだけどな」

 そんな姿をタカアキはずいぶんと頼もしそうだった。
 というのも、だいぶ衣替えをしすぎていたからだ。
 持ち主不在のエグゾアーマーの両肩は馬鹿でかい円筒状を担いでた。
 その中身はで、たぶんロケット弾を放り込むポッドだ。

「そうだな、特に肩のあたりが顕著になってる。いやなんだよあれ、まさかロケット弾撃つやつか?」

 いったい何事かと近づけば、ますますその正体が深まってきた。
 というかニクがくいくい、と服を引っ張りだして。

「ご主人、書き置きがあるよ」

 と、作業用テーブルに乗った一枚の紙に誘導されて。

【強襲用エグゾアーマー、その名も"バードストライク"じゃよ。完成まで見るだけじゃぞ】

 太くて丁重な文体がそいつの紹介と注意書きを兼ねてた。
 ご丁重にも【40㎜ロケットポッド二機搭載!】などと書きなぐってある。
 しかも、肩の装甲には使い捨て擲弾発射機を掴んだ鳥のシンボルが刻んであった。

「前回の戦いを踏まえたらしくてな、エグゾの装備を強化するとか言ってごらんの有様だ。スティレットを半ば流用した40㎜ロケット弾を十四発もぶっ放すとかいう発射機構を二つ搭載して火力マシマシとか盛り上がってたぜ?」

 タカアキの頼もしそうな眺め方から察するに、あの人は本当にエグゾの改造に全力を注いでるみたいだ。
 アンバランス気味なロケットポッドのデカさが異質さを一段持ち上げてるし、【大砲鳥】のシンボルなんてこれみよがしだ。
 その上で強襲用だって? これでどこを襲えって言うんだあいつらめ。

「攻撃力マシマシっす! イチ様にぴったりじゃないっすか?」

 その甲斐あってによによするメイドにこう言われる始末だ。
 いったいこれで何させるつもりなんだろう、俺をフリー素材扱いしやがって。

「こんなの担いで敵に突っ込むのが俺にぴったりってかお前らは。本気で人を爆撃機かなんかにしたいみたいだな」
「確かにファンタジー世界には火力過多っすねえ」
「まだまだ武装増やすともいってたぜ。お前のことよく信頼してくれてるじゃねえか」
「第一印象これだけじゃ物足りないと? いったいどこに強襲させるつもりなんだ、あの白き民タウンか?」
「まあほら、今後の抱負が表れんだよきっと。完成したらテストよろしくってさ」
「なんて表現方法だ。完成した時に歩く火薬庫になってないといいんだけどな」

 現状、目の前には将来ロケット弾を28発もぶっ放す予定のエグゾが見える。
 イロモノにならないことを願って、装甲を叩いてからその場を後にすると。

『フーッハッハッハ! さあこいッ! 俺様はまだまだ立っているぞォ!』

 威勢のいい声が俺たちに届いた。
 訓練場からノルベルトらしい暑苦しい叫びがこうして聞こえたものの。

『うおおおおおおおおおおおおッ! まだまだぁぁぁぁッ! 行くぞノルベルト師匠ッ!』

 もっと熱っぽいボイスが追ってきた、キリガヤの気合を感じる。
 その場の面々で「今のは?」と疑問を呈して向かえば。

「その程度ではちっとも響かんぞ! 捨て身にならず堅実に挑んでくるのは実に良いが――なぁッ!」

 トレーニングにうってつけの空間で、観客に囲まれて一戦交える二人がいた。
 ノルベルトとキリガヤだ。汗を流してぶつかりあってる。
 加減の入ったオーガの鈍い蹴りが、ぶぉっ、と人体を迎え撃つ場面だ。

「くっ……ぬおおおおおおおおぉぉぉぉ……!?」

 自分よりはるかに大きな相手に潜り込もうとした熱血男子が、見事にその軌道に当てはまった。
 大ぶりのキックは強烈だ、咄嗟に腹を守った腕ごと軽々後ろに吹っ飛ばす。
 キリガヤが受け身と一緒にごろごろ転がってきた、死んでないよなこいつ。

「…………いや、なにしてんだ? そういうプレイ?」
「どういうプレイだよ。つか大丈夫かキリガヤちゃん、すげえ吹っ飛んできたぞ」
「ん、でもちゃんと手加減してくれてるみたい。訓練してるのかな」
「お~、派手に吹っ飛んできたっすねえ……何してるんすかお二人とも」

 あいつはぐぐっと立ち直ったようだ、そのままこっちを見るなり。

「見ての通りだッ! ノルベルト師匠に稽古をつけてもらっていてな!」
「うむ、訓練に付き合ってほしいと言われたからには断るわけにもいかんだろう? キリガヤは中々に素質があるぞ、先ほどから見事な身体のこなしでな!」
「そう言ってもらえると光栄だ! さあまだまだいくぞ! 俺はそうやすやす諦める人間じゃないからな!」
「それでこそ戦士よ! さあこい、いくらでもその一撃を受け止めてやろうではないか!」

 ノルベルトのにっかりとした強い笑顔にならって、二人一緒に得意げな様子をアピールしてきた。
 暑苦しさ二倍だ。俺たちに息災を伝えると、またノルベルトの巨体に挑んでは弾かれる構図が続いた。

「見てるだけで体感温度上がりそう、冬には助かりそうだな」
「熱血二倍だねえあの子たち」
「でも二人とも楽しそうだね。ノルベルト様、顔がすごく喜んでる」
「キリガヤ様も何度も吹っ飛ばされてるのにぴんぴんしてるっすね、ノル様のパワーを前に中々の持久力をお持ちっす」

 オーガにぶち当たる人間の姿はまだまだ続きそうだ。
 俺たちは掛け声いっぱいの現場から離れた。

 こんな感じで今日のアサイラムは案外平和だ。
 狩人が見張り、冒険者が朝早く外の調査に向かい、居残りは思い思いに過ごす生活模様だ。
 呑気に見えるがそれだけ余裕があるってことだ、この調子が長く続いてほしい。

*ぴこん*

 まあ、でも、そうだよな、そう思った時に何かしらあるのがオチだ。
 いきなりの着信音に嫌な予感を感じてみれば、【ミセリコルデ】と通知があって。

【いちクン大変! ニャルさんの言う通りかも、ほんとに見たことない白き民が出てきたよ!】

 という、文面も切羽詰まったような一言があった。
 セットで送られてきたスクショがその証明だ。
 拡大機能で少し荒くなった丘の上に、おかしな白さが二つ映ってる。

「あーちょっとまて問題発生、ニャルの言う通りマジで出やがったぞ」
「はぁ? どうしたいきなり、そのマジで出たってのは今日の流れ的によろしくねえぞ?」
「ん、どうしたの? 誰からのメッセージ?」
「なんすかなんすか。まさかほんとに新種が出たんすか?」

 四人で一度、その姿をまじまじと確かめた。
 石造りの遺跡みたいなものが崩れていて、そこに一目で分かる白さがあった。

「……かもな、こいつを表現するには新種って言葉しか思いつかないな。お前らはどう思う?」

 ただし見慣れた姿なんかじゃない。
 鎧を重ねたシルエットが白い馬みたいなものにまたがって闊歩してる。
 その対比としてより大きな人型がそびえ立ち、ひょろっと大きな背を晒してた。
 いつもの白きレパートリーに当てはまらないのは当然だった、なんだこいつは?

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