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TRIUMPH
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『だ……だめだ! 一旦退くぞ! 援軍を待て!』
重装カルト信者が倒れると、教会を取り囲んでいたやつらは逃げていった。
『お前ら、火炎瓶全部ぶち込め! あいつらをあぶり出せ!』
だがそれで全て終わるわけもない。
外側の壁越しにガラスが砕ける音がして、火の塊が浮かんだ。
何本か中にも放り込まれて少し離れた場所にも着弾、炎が広がった。
「いっ……ひぃぃぃぃ……!」
声がした。窓のそばに口元をマスクで覆ったアルテリーの人間が倒れてる。
怯えてすくんでいて武器は持っていない。
「こいつで最後か?」
ホルスターからリボルバーを抜こうとした。
「待て、やつにはもう戦意などない。見逃してやれ」
が、アルゴ神父の手が伸びてきて……抑え込まれた。
自動式の散弾銃で数え切れないほどのカルト信者を殺した神父は、広がる火に何一つ動じていない。
「……後になってまた来るかもしれないだろ」
「それは本人に聞いてみればよかろう。おい、そこの男」
だけど何か妙だ、脇腹のあたりを抑えてふらついているというか。
「は、はいぃぃぃぃ……!」
「戦う気がなければ去れ。そして二度と我々に手を出すな、よいな?」
「わっ、わかったよ……もう何もしねぇから! 殺さないでくれよ!」
男は銃口を向けられると教会から出ていった。
これで敵の姿は見えなくなった、ひとまずは安心できそうだ。
「……ってやばいぞ! 火が広がって……!」
いやそれどころじゃない、教会にどんどん火が回ってる。
どうにか火の手を消そうとしたら――手に違和感を覚えた。
「……なんだ、これ?」
手がぬめる、というか鉄の匂いがする。
慣れてしまった血の臭い。さっき掴まれた手からだ、ぬめぬめしてて……おい、まさか。
『……おじいちゃん?』
違和感を敏感に感じ取ったのはミセリコルデだった。
そんな呼びかけに本人はなぜか答えない。
「アルゴ神父……まさか……?」
そう尋ねようとすると、ようやく身体が動いた。
かなり苦しそうな顔だ。それに青ざめていて、汗がどろどろ流れてる。
片手は自分の胸のあたりをぎゅっと抑えていた――嫌な予感がした。
「……撃たれたのか?」
押さえつけていた手から血がぶしっとあふれた。
かなりの量だ、既に足元に小さな血だまりができてるほどに。
「……すまんなぁ……久々の来客がうれしくて、ちと騒ぎ過ぎたようだ」
間違いない。さっき撃たれたんだ。
「あ、ああ……おい、ウソだろ? まさか撃たれ……」
『おじいちゃん!? 大丈夫!? 血が……!』
やっと状況が分かって頭の中が滅茶苦茶になった。
火を消せばいいのか、いや血をとめないと、どうやるんだ、押さえればいいのか?
あれこれ考えてるうちにアルゴ神父は外套を千切って、
「いやはや、人間とはやはり、一人では生きられぬものだな? 人が神にすがる理由も、ひょっとしたらそれなのかもしれんな」
一人で自分の傷口に布切れを押し当てていた。
意識も不安定だ。なのに本人はパニックすら起こしていない。
「あ、あ、ど、どうすればいい!? とりあえずここから――」
それだっていうのに俺はこのざまだ。
燃え広がる教会から引っ張り出そうと肩を貸すぐらいしか思いつかない。
一方で高く設定された『感覚』はアルゴ神父の状態を冷静に感じ取っていた。
身体が冷たくて岩みたいに重い、呼吸も浅くて死にそうだ。
ふざけんな、こんな時になんてことに気づいてやがる。
「……聞け、イチ」
急に名前を呼ばれた。
「頼みがあるのだ、聞いてはくれんか?」
その声は弱弱しくて、本当に透き通っていた。
今までこの世界で聞いてきた『ヒャッハー』な連中とは違う、12ゲージの散弾に酔った人間でもない、普通の人間の声だ。ずっとずっと耳にしたかった何かだ。
「…………言ってくれ」
こんなの、もう聞き入れるしかないだろ。
アルゴ神父は力が抜けた手で散弾銃に弾をリロードし始めて。
「ニルソンにいるわしの良き隣人たちに、ここであったことを伝えてくれんか」
教会の奥へ歩き始めた。
せめて支えてやろうとしたが払われた。
ああ、そうだ、この人は間違いなく、ここで死ぬつもりだ。
「……じゃあ、あんたは?」
よく考えればすぐに分かったはずだ。死を覚悟してたと。
さっき爆発物が投げ込まれたとき、あれに覆いかぶさろうとしてたからだ。
「言っただろう? この教会はわしの命そのものだ。ここを捨てて逃げるなどできんさ」
「だったら俺もここで」
「馬鹿者。すぐにやつらの援軍がここにくるのだぞ、それにお前さんに死なれたらニルソンの者たちが危ない」
「……どうすればいいんだ、俺」
「東へ向かえ、聖なる者よ。わしの良き隣人たちを救ってくれ」
「……」
今になってよく理解した。
俺はこの人を好きになっていた。いつそうなったかは分からない。
それでも、このひとり寂しく教会で過ごしていた神父は俺に大切なことを教えて、思い出させてくれた。
「分かった、ニルソンだな」
ここで恩を返そう。俺は教会を出ていく覚悟を決めた。
『……おじいちゃん、ごめんなさい。わたし、魔力があれば、あなたを治せたかもしれないのにっ……ごめんなさい……!』
腰から泣きじゃくるような声が聞こえてきた。
アルゴ神父は階段の前で振り返って、「ほほっ」と砕けたように笑い。
「よいのだ。聖なる者たちよ、わしは長く生きすぎたのだ」
「……ごめん、アルゴ神父」
「何をそんなに悲しそうな顔をしておる。さあ、ゆかんか。お前さんのような若い芽はここで焼け死んではならん」
火の勢いが強くなってきた。
全身が熱い、特に、目のあたりが。
「きっと過酷な運命を背負っているのだろう。だが案ずるな、お前さんは強き人間だ。そんなお前さんを信じる良き人々がこれから先、数え切れぬほど現れるだろう」
ずっと遠くの方から、幾つにも重なったエンジン音が聞こえてきた。
「……その者たちのために生きろ、聖なる者よ。まだ見ぬ、良き隣人のために!」
「……ああ」
振り返って、走って、火に囲まれた教会から出ていく。
教会はもう真っ赤な炎に包みこまれてる。
北を見ると、遠くからアルテリーの車両がこっちに向かっていた。
「……行くぞ、ミセリコルデ」
『…………おじいちゃん』
あいつらが来る前に東へ向かおう。
重たいバックパックを背負い直して燃えさかる教会を後にしようとすると。
『イチ! こいつを受け取れ!』
頭上から声がして、足元に何かがぼすっと落ちてくる。
見上げると小さな鐘塔に散弾銃を構えたアルゴ神父の姿が見えた。
足元には布で包まれた何かがあった。
「アルゴ神父! これは――」
『わしから餞別だ! さあゆけ! 世界をつなげ、聖なるものよ!』
何重にも布で包まれたそれをほどくと銃が出てきた。
散弾銃だ。銃身が三本あって、木製部分に『TRIUMPH』と彫られてある。
『どうか、お前さんの険しい旅路の果てに、勝利があらんことを――!』
それを確かに受け取って、東へ向かって走り出した。
背後で自動式散弾銃の連続射撃が始まった。
……だいぶ走ったところでもう一度振り返る。
銃声が聞こえて、炎の中に浮かぶ人影がびくっと揺らいで――倒れ込んだ気がした。
「…………畜生!」
ニルソンに続く道を必死に走り続けた。
目の前には不毛な広い世界が続いている。
◇
重装カルト信者が倒れると、教会を取り囲んでいたやつらは逃げていった。
『お前ら、火炎瓶全部ぶち込め! あいつらをあぶり出せ!』
だがそれで全て終わるわけもない。
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何本か中にも放り込まれて少し離れた場所にも着弾、炎が広がった。
「いっ……ひぃぃぃぃ……!」
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怯えてすくんでいて武器は持っていない。
「こいつで最後か?」
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「待て、やつにはもう戦意などない。見逃してやれ」
が、アルゴ神父の手が伸びてきて……抑え込まれた。
自動式の散弾銃で数え切れないほどのカルト信者を殺した神父は、広がる火に何一つ動じていない。
「……後になってまた来るかもしれないだろ」
「それは本人に聞いてみればよかろう。おい、そこの男」
だけど何か妙だ、脇腹のあたりを抑えてふらついているというか。
「は、はいぃぃぃぃ……!」
「戦う気がなければ去れ。そして二度と我々に手を出すな、よいな?」
「わっ、わかったよ……もう何もしねぇから! 殺さないでくれよ!」
男は銃口を向けられると教会から出ていった。
これで敵の姿は見えなくなった、ひとまずは安心できそうだ。
「……ってやばいぞ! 火が広がって……!」
いやそれどころじゃない、教会にどんどん火が回ってる。
どうにか火の手を消そうとしたら――手に違和感を覚えた。
「……なんだ、これ?」
手がぬめる、というか鉄の匂いがする。
慣れてしまった血の臭い。さっき掴まれた手からだ、ぬめぬめしてて……おい、まさか。
『……おじいちゃん?』
違和感を敏感に感じ取ったのはミセリコルデだった。
そんな呼びかけに本人はなぜか答えない。
「アルゴ神父……まさか……?」
そう尋ねようとすると、ようやく身体が動いた。
かなり苦しそうな顔だ。それに青ざめていて、汗がどろどろ流れてる。
片手は自分の胸のあたりをぎゅっと抑えていた――嫌な予感がした。
「……撃たれたのか?」
押さえつけていた手から血がぶしっとあふれた。
かなりの量だ、既に足元に小さな血だまりができてるほどに。
「……すまんなぁ……久々の来客がうれしくて、ちと騒ぎ過ぎたようだ」
間違いない。さっき撃たれたんだ。
「あ、ああ……おい、ウソだろ? まさか撃たれ……」
『おじいちゃん!? 大丈夫!? 血が……!』
やっと状況が分かって頭の中が滅茶苦茶になった。
火を消せばいいのか、いや血をとめないと、どうやるんだ、押さえればいいのか?
あれこれ考えてるうちにアルゴ神父は外套を千切って、
「いやはや、人間とはやはり、一人では生きられぬものだな? 人が神にすがる理由も、ひょっとしたらそれなのかもしれんな」
一人で自分の傷口に布切れを押し当てていた。
意識も不安定だ。なのに本人はパニックすら起こしていない。
「あ、あ、ど、どうすればいい!? とりあえずここから――」
それだっていうのに俺はこのざまだ。
燃え広がる教会から引っ張り出そうと肩を貸すぐらいしか思いつかない。
一方で高く設定された『感覚』はアルゴ神父の状態を冷静に感じ取っていた。
身体が冷たくて岩みたいに重い、呼吸も浅くて死にそうだ。
ふざけんな、こんな時になんてことに気づいてやがる。
「……聞け、イチ」
急に名前を呼ばれた。
「頼みがあるのだ、聞いてはくれんか?」
その声は弱弱しくて、本当に透き通っていた。
今までこの世界で聞いてきた『ヒャッハー』な連中とは違う、12ゲージの散弾に酔った人間でもない、普通の人間の声だ。ずっとずっと耳にしたかった何かだ。
「…………言ってくれ」
こんなの、もう聞き入れるしかないだろ。
アルゴ神父は力が抜けた手で散弾銃に弾をリロードし始めて。
「ニルソンにいるわしの良き隣人たちに、ここであったことを伝えてくれんか」
教会の奥へ歩き始めた。
せめて支えてやろうとしたが払われた。
ああ、そうだ、この人は間違いなく、ここで死ぬつもりだ。
「……じゃあ、あんたは?」
よく考えればすぐに分かったはずだ。死を覚悟してたと。
さっき爆発物が投げ込まれたとき、あれに覆いかぶさろうとしてたからだ。
「言っただろう? この教会はわしの命そのものだ。ここを捨てて逃げるなどできんさ」
「だったら俺もここで」
「馬鹿者。すぐにやつらの援軍がここにくるのだぞ、それにお前さんに死なれたらニルソンの者たちが危ない」
「……どうすればいいんだ、俺」
「東へ向かえ、聖なる者よ。わしの良き隣人たちを救ってくれ」
「……」
今になってよく理解した。
俺はこの人を好きになっていた。いつそうなったかは分からない。
それでも、このひとり寂しく教会で過ごしていた神父は俺に大切なことを教えて、思い出させてくれた。
「分かった、ニルソンだな」
ここで恩を返そう。俺は教会を出ていく覚悟を決めた。
『……おじいちゃん、ごめんなさい。わたし、魔力があれば、あなたを治せたかもしれないのにっ……ごめんなさい……!』
腰から泣きじゃくるような声が聞こえてきた。
アルゴ神父は階段の前で振り返って、「ほほっ」と砕けたように笑い。
「よいのだ。聖なる者たちよ、わしは長く生きすぎたのだ」
「……ごめん、アルゴ神父」
「何をそんなに悲しそうな顔をしておる。さあ、ゆかんか。お前さんのような若い芽はここで焼け死んではならん」
火の勢いが強くなってきた。
全身が熱い、特に、目のあたりが。
「きっと過酷な運命を背負っているのだろう。だが案ずるな、お前さんは強き人間だ。そんなお前さんを信じる良き人々がこれから先、数え切れぬほど現れるだろう」
ずっと遠くの方から、幾つにも重なったエンジン音が聞こえてきた。
「……その者たちのために生きろ、聖なる者よ。まだ見ぬ、良き隣人のために!」
「……ああ」
振り返って、走って、火に囲まれた教会から出ていく。
教会はもう真っ赤な炎に包みこまれてる。
北を見ると、遠くからアルテリーの車両がこっちに向かっていた。
「……行くぞ、ミセリコルデ」
『…………おじいちゃん』
あいつらが来る前に東へ向かおう。
重たいバックパックを背負い直して燃えさかる教会を後にしようとすると。
『イチ! こいつを受け取れ!』
頭上から声がして、足元に何かがぼすっと落ちてくる。
見上げると小さな鐘塔に散弾銃を構えたアルゴ神父の姿が見えた。
足元には布で包まれた何かがあった。
「アルゴ神父! これは――」
『わしから餞別だ! さあゆけ! 世界をつなげ、聖なるものよ!』
何重にも布で包まれたそれをほどくと銃が出てきた。
散弾銃だ。銃身が三本あって、木製部分に『TRIUMPH』と彫られてある。
『どうか、お前さんの険しい旅路の果てに、勝利があらんことを――!』
それを確かに受け取って、東へ向かって走り出した。
背後で自動式散弾銃の連続射撃が始まった。
……だいぶ走ったところでもう一度振り返る。
銃声が聞こえて、炎の中に浮かぶ人影がびくっと揺らいで――倒れ込んだ気がした。
「…………畜生!」
ニルソンに続く道を必死に走り続けた。
目の前には不毛な広い世界が続いている。
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