悪役令嬢は双子の淫魔と攻略対象者に溺愛される

旧ver（※書籍化本編の続きではありません）

幸せの形④（やや★）

「お、お止め下さい、ノア様……♡♡」
「大丈夫。気持ち良くなるだけだし、すぐに忘れちゃうから」

ぐちぐちと室内に響く淫靡な音。
ノアの自室のベッドには、数人のメイド達が倒れて意識を失っている。

メイド服から溢れ、淫らに揺れる豊満な双丘。
その双丘の先端で勃ち上がっている赤い実を口に含み、まるで赤ん坊がミルクを吸うかのように、ノアはちゅうぅぅっと吸い上げていく。
膝まで引きずり下ろされたショーツには、秘処から滴る愛液がいやらしく糸を引いていて、少年であるノアの手が、更に愛液を溢れさせようと、メイドの秘処を気持ち良くする為に翻弄する。

「だめ♡だめ♡イッちゃいますぅう♡♡」
「いいよ。逝イけ」
「ひぃぃんっ♡♡♡」

プシャッと愛液を放出しながら、メイドは達してしまった。
それと同時に意識を失い、その場に倒れ込む。

ノアが、倒れ込んできたメイドを危なげ無く支えて、ベッドの上に寝かせた。
他のメイド達と同じ様に。

「うーん。それなりに空腹は収まったかな。御馳走様」

そう言って、ノアはぐっしょりと濡れてしまっている秘処に、膝まで下ろしていたショーツを履かせ直した。
ショーツも勿論ぐしょ濡れだ。
ノアはまるで、メイドがそうしてくれると分かっているかのように、耳元で甘く囁く。

『今日は１日中、はしたなく濡れたまま過ごすように』

そう言うと、意識を失っていたメイドはふらりと立ち上がり、乱れた身嗜みを整えて、ぼーっとしたまま部屋を出ていく。
そうして、ベッドに倒れ込んでいた数人のメイド達全てが、濡れたままのショーツを身に着けて部屋から去っていった。

「シミ付きパンツで仕事をするメイド。……ロニーは興奮するとか言ってたけど、何だかイマイチだな」

ロニーとは、ノアの通う学園の同級生だ。
貴族同士であれは、そんな性癖を暴露するような話は出てこないのだが、ロニーは商人の息子。
ノアは来年の春から、ヴィクトリアやエリックの母校であるリリーナ魔法学園への入学が決まっているのだが、今はまだ全寮制の学校へ通っており、今回戻ってきたのは秋の豊穣祭に向けた１週間程度の短い帰省休暇だった。

暫くして、ノアの部屋の扉をノックする音が聞こえてくる。

「ノア様。入っても宜しいでしょうか？」

フィルの声だ。
ノアはベッドに座って脚を組んだまま「いいよ」と答え、にこにこと笑顔でフィルを迎え入れた。

「僕に何か用？」
「…………はぁ」

フィルは疲れた顔で嘆息した。
懐からハンカチを取り出しながらノアへと歩み寄り、「失礼致します」と断ってから、やや前屈みになり、ノアの口周りをハンカチで丁寧に拭う。

「ん」
「ノア様、お戯れは程々にして下さい」

フィルの苦言に、ノアは深紅の瞳のまま、笑みを深める。

「だって、これが正解だろう？普通の食事で満たされない空腹は、この方法でしか満たされない」
「…………せめて何人かに絞ったら如何です？」
「難しいね。新しく入った子達の中に、女の子いなかったし」
「それは関係無いでしょう？」
「ねぇ、フィル。そろそろ教えてよ」
「……何をです？」
「分かっているくせに」

ノアの顔立ちはヴィクトリアに似ている。
髪色が黒いのは、いくつもの精気が混じり合い、混沌としているからだ。
分かっていても、フィルは少し憎らしく感じてしまう。

黒髪はナハトと同じ。
ヴィクトリアの子供であるノアには、自分の何かを目に見える形で継いで欲しかった。
そう思い、つい嫉妬してしまう。
嫉妬すること自体、傲慢かもしれないと思いながら。

「ありがとう、フィル」
「いえ」

そんなフィルの複雑な思いを知ってか知らずか。
ノアは口元を綺麗にしてくれたフィルへ礼を言うと、まるで何かを見透かしたかのように、口角を上げ、わざと挑発するような言葉を口にした。

「……母上に抱きつくと、いつも堪らなく良い匂いがするんだ。どうしてかな？フィルなら知ってる？……それとも、ナハトに訊いてみた方がいいかな？ナハトの方が、母上をよく知ってるかもしれないし」


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