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旧ver(※書籍化本編の続きではありません)

最初の過ち★

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「ほら、ヴィクトリア。お望みのものですよ」
「ひぅっ?!♡♡」

じゅぶぶぶぶ♡♡

繰り返しイキそうになっては引き抜かれ、散々我慢を強いられたヴィクトリアは、既に全身がトロトロに蕩けてしまっていた。
薄く透けたネグリジェ越しに見える、ぷるんと揺れる淫靡な双丘を、「こっちも可愛がってあげますね」と言って、ルカが両手でやんわりと包み込む。

「あんっ♡♡やぁっ、あっ♡♡るか♡♡」

ルカがゆるゆると腰を動かしながら、ふるりと揺れるヴィクトリアの双丘を両手で揉みしだき、卑猥に勃ち上がった先端をネグリジェごと口に含んだ。

「ひゃあんっ♡♡♡んあっ♡♡」

散々お預けしたからか、ヴィクトリアが瞬く間に高みへと駆け昇っていく。
キュウキュウ締め付けてくる蜜路に、ルカは思わず顔を歪ませた。

「くっ……!」
「イッ、イクッ……♡♡あああっ、イッちゃ……♡♡」

――――やっとイケる。

ヴィクトリアの中がうねり、絶頂を期待して激しくルカの肉棒を求める。
早く早く、もう少し、あとちょっと。
気持ちいいところを擦りながら、奥まで突いてくれれば――――

……しかし。

「も、やだぁ……、るか……っ」

切なげに熱い吐息を吐いて、涙を零し、ルカを見つめるヴィクトリア。
ルカは口端を上げて、そんなヴィクトリアを愛おしげに見つめた。

引き抜かれた熱く猛る肉棒。
ルカは、またもやヴィクトリアにお預けを強いたのだ。

(――――嗚呼、ヴィクトリア……)

この瞬間の貴女の表情が、何度見ても堪らない。
まるで月の女神のように清らかで美しい貴女が、その瞳に、身体に、情欲を浮かべている。

欲しくて欲しくて堪らないのだと、全身で訴えている。


「……もっともっと、私を欲するその表情かおが見ていたいから」


柔らかな双丘の感触を愉しみながら、先端を口に含んでジュルジュルとわざと音を出して吸ったり、舌先で捏ね繰り回しつつ、ルカが自身の欲望でヴィクトリアの秘処を擦り上げていく。

「やっ♡♡おねが……っ、るかぁ……♡♡」

溢れ過ぎた愛液でヌルヌル滑り、ゆっくりゆっくり花芽や蜜穴を刺激され、ヴィクトリアは堪らなくなってしまい、もう何度めか分からない懇願の言葉を口にしてしまう。

「貴女は本当に可愛いですね、ヴィクトリア。もっともっと、何度でも、その言葉を聞かせて下さい」

ジュルジュルジュルジュル♡♡
ヌリュヌリュヌリュヌリュ♡♡

「やぁあん♡♡るか、るか……っ、おねがい……!イキたいの……♡♡」
「そうですか。ヴィクトリアはいっぱい気持ち良くなりたいんですね?」

コクコクと頷くヴィクトリア。
その様子を見て、ルカの片方の手が胸から離れて、スルスルと優しく撫でながら秘処へと向かう。

「なら、もっともっと我慢しましょうね?沢山我慢した後にイクのは格別ですから」

ルカの言葉に耳を疑った。

「やだ、我慢するのは、もう……!だって……ひぃんっ♡♡」

じゅぶ♡♡

「ふふ。ほーら、ヴィクトリア。感じますか?私のも、こんなにガチガチなんですよ?」
「あっ♡あっ♡あぁっ♡♡それ、もっと……♡♡奥、まで……」
「ええ、いいですよ。後もう少し頑張れたら、いっぱい奥まで突いてあげますから」
「あんっ♡♡……るか、ぁ……♡♡」

じゅぷ、じゅぽっと卑猥な音が、ゆっくりゆっくり室内に響く。
ヴィクトリアはもうとっくに限界で、自ら剛直を奥深くまで呑み込むべく、腰を動かしていく。けれど、ルカはそんなヴィクトリアの腰を動けない様に掴み、深くまで挿れられないようにしてしまう。

「そんなに悦がって私を欲しがるなんて、貴女は本当に淫乱な子ですね。少し前までは、従魔であるあの双子への食事をどうしたらいいのか悩むような、ただの人間の女の子・・・・・・・・・だったのに」

――――ドクン。

ルカの何気無い言葉に、ヴィクトリアの心臓が跳ねる。

アスモデウスの言葉が、脳裏に蘇ったからだ。

(もしも、私が……)


――――人間に、戻ったら?


ヴィクトリアの心の声は、当然ながらルカには聞こえない。
だが、まるで聞こえていたかのように、ルカが瞳を細めて答える。

「貴女の身体が、今も普通の人間だったなら、私達は貴女を奪い合って血みどろの醜い戦いを繰り広げていたでしょうね。最初は人間と、そうでない者達とで。まぁシュティは聖獣ですから中立を保つと思いますが、私達は所詮魔物で、人間側にはこの国の王太子と、有力貴族である宰相の息子や、騎士団長の息子が居ますからね」
「……っ」


エリック殿下達がフィルやナハト、ルカを害悪と見做し、処断すると決めたなら、彼等は討伐対象として人間達から追われる存在となってしまう。

力だけで言えば、勿論魔物である彼等の方が強いだろう。
けれど、個々の力は弱くとも、人間は数が多く、魔物に対し、魔力を封じる為の優れた魔導具等を有している。
もしも魔物である彼等が魔力封じの魔導具でその力を封じられてしまったら、殺されるまであっという間だろう。

「そんな……、でも、フィルとナハトは私の従魔で、ルカだって学園の教員なのに……?」

いくら王太子といえども、公爵家の従魔や学園の教員を、そう簡単に討伐対象に出来るだろうか?

ヴィクトリアの意図を正確に捉えたルカは、動きを止めたまま、再び答えを口にした。

「簡単ですよ。私達は他でもない貴女に・・・手を出しているのですから。王太子の婚約者に手を出したら極刑は免れない。そうでしょう?貴女だって知っていた筈だ。……考えてみれば、人間の頃の貴女は無垢故に少々考え無しなところがありましたね。人間である時から、食事と称して彼等にその身体を自ら捧げていたのですから」

ヴィクトリアの瞳が、大きく見開かれる。

(――――あの時は)

エリック様の婚約者になるつもりは無かったし、ただただ純粋に、フィルとナハトと離れたくなかった。
そうして、彼等の食事の為に、誰か他人を利用するなんて事は、非人道的だと思っていたし、個人的にも嫌だった。
彼等が他の誰かとそういった行為をするだなんて、絶対に認められなかった。

だから、自分の身体を差し出していた。


なのに。


「だから、貴女から相談された時、私は酷く衝撃を受けました。既に結婚している貴夫人ならば、内密にインキュバスを飼っている方も居る。夫との間に愛が無く、寂しさを紛らわす為だと分かるから。けれど、貴女は彼女達と全てが違った。地位も、置かれていた立場も、見た目も。だから私は余計に――――」
「ひゃんっ?!♡♡」

じゅぶっ♡♡じゅぼっ♡♡
じゅぷぷぷぷっ♡♡♡

「余計に、貴女に興味を持ったんですよ。……ヴィクトリア」

「あんっ♡♡あっ、あーーっ♡♡」

自分は絶対に、ゲームの悪役令嬢のようにはならない。
あの時、確かにそう思っていて、それは今も変わらない。
だけど、自分は最初から取るべき方向を間違えていたのだと、ヴィクトリアは快楽に呑み込まれながら悟った。

フィルとナハトの事を思うなら、彼等の存在を隠し続けなければならなかったのだ。
そうして、やはり自分自身を彼等の食事にしてしまうのも、良くなかったのだろう。
彼等曰く、私の精気は極上だと言っていた。何故極上なのか、ハッキリとした原因は分からないけれど、恐らくは私の身体が悪役令嬢ヴィクトリアのものだからなのではないか。

ヒロインを虐めた仕返しとして、ヴィクトリアはジルベール様に犯されるシーンがあった。あれだけエリック様に一途だったヴィクトリアが、ジルベール様に散々感じさせられてしまったのは、単に玩具と媚薬のせいだけじゃない。きっと、『恐ろしく敏感で感じやすい身体』という風に元から設定されていたに違いない。
だからあのルートのヴィクトリアは、自分自身に絶望して、自ら婚約者候補を辞退したのだ。エリック様以外の者に、散々悦がって気持ち良くなってしまった自分には、エリック様の隣りにいる資格は無いと。

精気は、感じれば感じる程に美味しい。

処女であっても、ジルベール様の鬼畜攻めに感じて感じて気持ち良くなってしまったヴィクトリアの身体は、まさしく敏感で非常に感じやすく、快感ばかりを拾う極上の身体、極上の味なのだろう。


(そんな事、予想出来るわけないじゃない……っ)


* * *

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