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旧ver(※書籍化本編の続きではありません)
初めての貞操帯②★
しおりを挟む学園に着くと、いつも通りエリック様が馬車降り場で待ってくれていた。
いつの間にか眠ってしまっていたらしい私はフィルとナハトに起こされ、促されるままエリック様のエスコートで馬車から降りる。
頭の中がふわふわする。
そして、歩きながら妙な違和感を感じた。
何故だか、お腹の奥が気持ち良い。
教室に着く頃には、思わずぶるりと身体が震えてしまう程だった。
「リア?どうかしたのかい?」
「な、なんでもありません、エリック様。早く席につきましょう」
「ああ……」
訝しむエリック様に気付かれぬよう、私はそそくさと窓際の席へ腰を下ろした。
それを見届けたフィルとナハトが、ペコリと頭を下げてからその場を去る。
隣りにある従者達の待機部屋へ向かったのだろう。
ホッと安堵したのも束の間。私はすぐに焦燥感に駆られた。
自分の中に何が入っているのか、思い出したからだ。
(だめ……気持ち良い……っ♡♡)
座った為に、中の剛直が優しく奥を押し上げている。
まるで今朝の、ナハトの張り詰めた男根のようだ。ナハトの男根は、とても大きく雄々しく猛っていて、優しく最奥を押し上げ、蜜壺の中を擦っていくのが、とても気持ち良かった。
(思い出しちゃ駄目よ……駄目なのに……♡♡)
フィルには指で周囲を優しく押されながら、中心にある花芽を優しく舐められ、時折ちゅうっと吸われ、甘噛みされて。
じわじわと責められ、焦らされ続けた甘い快楽。それらを思い出してしまい、ヴィクトリアはイキたくてイキたくて、自ら剛直をキツく締め付けてしまう。
「ん、ぅ♡♡」
けれど、今のままではイケない。
むしろ、イッてはいけないのだ。
なんと言っても、今はもう授業中。しかも、隣にはエリックが座っていて、訝しみながらチラチラとヴィクトリアの様子を窺っているのだ。
必死に声を抑え、何とか授業に集中しようとするヴィクトリアだが……
「…………っ……♡♡」
剛直が動いているわけでもないのに、気持ち良くて堪らない。
熱くて、疼いてしまう。
(間違いない。……これは……)
媚薬だ。
恐らく、ヴィクトリアが痛くないように、中が乾いてしまわないよう、予め剛直に媚薬を塗っていたのだろう。
もしくは、催淫効果のあるフィルとナハトの唾液か。
だからずっと気持ち良くて、熱く疼いてしまうのだ。
(いくら悪戯されない為とはいえ……こんなの、無理……っ♡♡)
休日以外、学園には毎日通わなければならないのに、毎回貞操帯をつけてだなんて無理だ。身が持たない。
「……リア」
エリックが小声でヴィクトリアに話し掛ける。
「は、はい」
身体をビクリと揺らしつつ、ヴィクトリアも小声で答えると、机の下でエリックの手が、そっとヴィクトリアの太腿を撫でた。
「……っ♡♡」
ビクッと震えるヴィクトリア。
「何を隠しているの?」
エリックの、甘く、低い声音。
ヴィクトリアは周囲に気付かれぬよう、小さく首を左右に振った。
けれど、エリックが納得する筈もなく、太腿に触れていた手が、するりと股の間に忍び込んでくる。
そして――――
「ああ、成程……」
エリックの顔に、恐ろしいほど美しい、凶悪な笑みが浮かんだ。
* * *
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