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旧ver(※書籍化本編の続きではありません)

飢餓状態のヴィクトリアに、アベルの精気★

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シュティに触手の魔物の残滓を取り除いてもらった。
それだけで私の人としての尊厳というか、大事なものを無くしてしまった気がして精神がゴリゴリ削れたのに、更なる問題が襲い掛かってきた。

(お、お腹が空いた……)

むしろ、空いたなんて言葉では言い表せない。
それくらいお腹が空いてる。
死にそうな程に空腹だ。
さっきまで、ここまで酷い空腹感は無かったのに。

「……魔物の残滓が出していた媚薬の効果が完全に切れてしまったようだね。あの媚薬には、空腹感を抑える作用もあったみたいだから、効果が切れてしまった今、ヴィクトリアは酷い飢餓感に襲われている筈だ。早く精気を食べさせてあげないと」

シュティの声が聞こえる。
だけど、何を言ってるのか、よく理解出来ない。

食べたい。
早く早く、食べないと……

「まずは一番元気で血気盛んそうな君からしたら?確か、名はアベルだったっけ。次に肌の色が褐色の君。エリックと眼鏡くんは時間が掛かりそうだからね」
「何故、シュティが順番を決めるんだい?」
「ヴィクトリアの命が大事なら黙ってろ、小童が」

抗議の眼差しと共に問い掛けてきたエリックを、シュティがピシャリと黙らせる。
こう見えて、シュティは数百年生きている聖獣だ。
最年長としての貫禄を遺憾なく発揮した結果、全ての者が口を閉ざし、彼の言葉に従うほかなかった。
フィルやナハト、ルカであっても、純粋な力勝負ではシュティに敵わない。
魔物組は元より、今の状態のヴィクトリアには人間の精気が必要だと理解していた為、口出しすらしなかった。

だが、当然気持ちの面では割り切れていない。
口出しこそしなかったが、フィルやナハトは悔しそうに唇を噛み締め、拳を白くなる程に握り締めている。
本当は自分達の力だけでヴィクトリアを癒やしたいのに、それが出来ないからだ。
黙って見ているか、辛いならばこの場から退散するしかない。

故に、フィルとナハトはヴィクトリアを見守る方を選んだ。
人間達からギリギリまで精気を搾り取ったら、その後は自分達の番だ。癒やし、ヴィクトリアを一番気持ち良くする。

今は我慢の時だ。
ヴィクトリアを失いたくないのなら。


……………………
…………


シュティから一番手を任されたアベルは、ソファーでぐったりしている息も絶え絶えなヴィクトリアに近付いて、未だ濡れたままの秘裂を指でなぞった。

「ひぅっ♡♡」
「あーあ。凄いヌルヌルで、触るとぴちゃぴちゃ音がするね?いやらしいなぁ。夢の中のリアもいやらしい淫乱だったけど……」

ちゅぷぷぷぷ♡♡

「あっ♡あっ♡あはぁ♡♡」
「指、美味しい?現実こっちのリアの中の方が熱い気がする。……すぐに、もっと良いものを食べさせてあげるね。リアの大好物だよ?」

そう言って、アベルはエリック達の目がある事などお構いなしに、自身のそそり勃つ熱い肉棒を制服のズボンから取り出した。
張り裂けそうな程にガチガチで、タラタラと先走りの汁を垂れ流す熱棒を視界に捉え、ヴィクトリアはコクリと喉を鳴らす。

(美味しそう……)

ヴィクトリアの視線に気付いたアベルは、蕩けるような笑みを浮かべて、「コレが欲しい?」と優しく問い掛ける。

「……ほ、しい……」

飢餓状態に陥ってしまったヴィクトリアに、理性は無い。
素直に頷くヴィクトリアを見て、アベルは堪らないといった顔をして、自身の熱棒の根元をギュッ握った。でないと、今すぐに射精してしまいそうだったからだ。

アベルの口から切ない吐息が零れる。

「……そんな蕩けた声でおねだりされたら、それだけでイッちゃいそうだよ。リア、挿れて欲しい?俺のが欲しい?」
「欲しい、の。……早く、挿れて……?」

涙の滲むヴィクトリアの瞳はトロンとしていて、甘い声音も蜜のようで、アベルの理性がガラガラと崩れていく。

「……っ!……いいよ。じゃあ、自分で両脚を広げて、閉じないように持っててくれるかな?間違ったところに入るといけないから、ちゃんと開いて、よく見せて?」
「ん……」

素直に両足を自分で持って開き、M字に開脚して、トロトロの秘部をよく見えるように、アベルに晒す。
理性は働いていない筈なのに、アベルに自分なら恥ずかしい部分を見せているのだと無意識に認識しているのか、蜜がトロリトロリと止めどなくしとどに溢れ出てくる。

アベルはそんないやらしい秘処を眺め、その瞳に獰猛な光を宿す。
指で何度も秘裂を上へ下へとなぞりながら、わざと卑猥な水音を響かせ、ヴィクトリアの耳を甘噛みする。

「やっ……あぁん♡♡」

ゾクゾクとした快感が走り抜け、肌が粟立つ。

「気持ち良い?軽くなぞってるだけなのに、すごい音だね。恥ずかしい音、全部皆に聞こえちゃってるよ?ほら♡」

くちゅくちゅくちゅくちゅ♡♡
じゅぷじゅぷ♡♡ぐちゅずちゅ♡♡

アベルの指が秘裂をなぞり、同時に蜜壺の中も指で掻き混ぜていく。
ぐちゅぐちゅと淫靡な水音が耳に届き、ヴィクトリアのお腹の奥がジンと熱くなる。

「あっ、ああっ♡♡早く……もっとぉ♡♡」
「もっと?……指?それとも……」
「指だけじゃ、足りな……♡♡」
「ふふ、いやらしいなぁ。でも、すごく可愛くて堪らないよ。いいよ、ほら♡さっき、もっと良いものをあげるって言ったもんね?」

そう言うなり、アベルが自身の熱く猛る肉棒を、ヴィクトリアの中へ勢いよく挿入した。

「あーーーーーーーーーっ♡♡♡」

ヴィクトリアがビクンッと背中を仰け反らせながら絶頂する。
アベルの熱棒があまりに気持ち良くて、心地良くて。

「……っ……!……挿れただけで、イッちゃったの?」
「だって……気持ちい♡♡」
「気持ち良い?」

ずちゅん♡♡

「ひゃあん♡♡」

限界まで引き抜いてから、シュティのモノに引けを取らないアベルの立派過ぎる熱棒が、一気にヴィクトリアの最奥を突き上げる。
その度に最奥をゴリリッ♡♡と抉られて、ヴィクトリアは快楽に身体を震わせた。

「やんっ♡♡あっ、あっ♡♡ひぃんっ♡♡」
「気持ち良い?……俺は……すごく、いいよ♡……リアの中、うねってて、熱くて……イッちゃいそうだ……っ」
「イクッ……♡イッちゃうぅ♡♡」
「いいよ。ほら、イッて?皆が見てる前で、一緒にいっぱいイこう?」
「ひゃああんっ♡♡あべる……せんぱ……っ♡♡あべるぅう♡♡♡」
「……っ……リア……!」


ビュルルルルルッ♡♡♡


ビクンビクンと身体を震わせながら達してしまったヴィクトリアと同時に、アベルも我慢出来ず、己の白濁とした欲望をたっぷりと中へ吐き出した。

「~~~~?!」

瞬間。
アベルの精気がドッと流れ込み、ヴィクトリアの空腹を和らげていく。
ヴィクトリアはうっとりと恍惚とした顔をして、甘美な味に酔いしれた。

(美味し……♡アベル先輩の味、美味しくて染み渡る……♡♡)

そうして、すぐに質量を取り戻したアベルのソレを、ヴィクトリアがまだまだ足りないとキツく締め付ける。

まだまだ足りない。
もっともっと欲しい。

「くっ……!……り、あ……?」

あまりに甘く、気持ち良過ぎる強い締め付けに、アベルが眉根を寄せて顔を歪ませた。
はぁはぁと息遣い荒く、ヴィクトリアを見つめると、その蕩けた深紅の瞳にどうしようもなく魅せられてしまう。

瞬きすら出来ず、息を呑む。



「もっと……アベルを頂戴……?」



プツリと何かが切れた。



「ひゃあああんっ♡♡気持ちい、アベル♡♡気持ち良いのっ♡♡」
「リア!リア……!」

ズチュンズチュンズチュンズチュン♡♡

二人の蜜が泡立つ程に、肉と肉が激しくぶつかり合う。
ヴィクトリアとアベルは、まるで獣のように互いを貪り合った。


二人の熱過ぎる情事はそのまま寝ずに一晩続き、朝まで繰り返されたのだった。


* * *
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