悪役令嬢は双子の淫魔と攻略対象者に溺愛される

はる乃

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旧ver(※書籍化本編の続きではありません)

触手の魔物の残滓②★

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「……仕方ありませんね。ヴィクトリア様、あちらのソファーにお掛けください。ヴィクトリア様の状態を確認しなければ」

フィル?

私はフィルに抱き上げられ、大きいソファーに座らされた。
未だ私の中で子宮口に吸い付くソレは、振動が止まずに、私に底知れぬ快楽を与え続けている。

「失礼致します、ヴィクトリア様。スカートを捲りますね」

だめ。
待って……
私、何をしようとしているの?

皆見てるのに。

「だ、め……♡見ちゃ、いやぁ♡♡」
「ヴィクトリア様……!」
「残念だが、今すぐ対処しなければ、精気を吸い尽くされてヴィクトリアの命が危なくなる。フィル、早くしろ。ルカ」
「私に命令しないでいただきたい。ヴィクトリア様、申し訳ありません」
「フィル……?!」
「すみません、ヴィクトリア。私達は貴女を失う訳にはいかない」
「やっ……♡♡だめぇえ♡♡」

ルカ先生に両手を後ろから優しく拘束されて、フィルにスカートを捲られてしまった。ディペの空間で触手の魔物にショーツを脱がされてしまったから、下は何も履いていない。


ソコは既に、恥ずかしい程の大洪水だった。誰かの喉がゴクリと鳴る音が聞こえる。

「待て。シュティが言ってる事は本当なのか?僕にも確認させろ。間違ってたらただじゃおかない」

怒気を含むエリック様の声。
この場にいる人間の男性では、エリック様だけがシュティと面識がある。
次いで、レオンハルト殿下も椅子から立ち上がった。

「エリック、俺も加勢する」

ジルベール様やアベル先輩も立ち上がり、シュティやフィルを睨み付ける。
けれど、シュティはそんな彼等を見て面白そうに笑みを零した。

「そんなに疑うなら確認して見ればいい。一番奥を突けば、嫌でも分かる筈だからな。……それに我が退治した後、ヴィクトリアにはいつも以上の精気が必要となる。お前達にも、協力・・してもらうぞ」
「何……?」
「…………」

勝手に話を進めないで!

そう思うけれど、シュティの言葉は本当みたいで、精気が吸われているせいか、私の身体に力が入らなくなってくる。視界も揺れてる。

エリック様がシュティに訝しむような顔を向けた後、私に顔向けると、途端に気遣うような優しげな顔になる。

「リア、大丈夫かい?」
「えりっく、さま……」
「……大丈夫ではなさそうだね。だけど、今の話は聞いてただろう?悪いけど、中を確認させてもらうね?」
「……っ」
「シュティの言っている事が間違っていたら、僕が全力で君を護るよ。……例え相手が聖獣であってもね」

そう言って、エリック様が制服のズボンからガチガチにそそり勃つ自身の熱い欲望を取り出した。

どうしてそんなになってしまっているの?

エリック様が苦笑した。

「ごめん。こんな時に不謹慎だよね。だけど、あの空間で乱れるリアを見ていた時からずっと……」

じゃぶぶぶぶ♡♡

「ひゃああんっ♡♡」
「……ずっと、リアに挿れたいと思ってた。すごく気持ちイイよ、リア。……一番奥、確認するね?」
「ひっ♡♡あっ、あっ、あぁっ♡♡やぁあああっ♡♡♡」

既にびしょびしょに濡れそぼっていた蜜口は、何の抵抗も痛みもなく、エリック様の熱く硬い欲望を呑み込んでしまった。そして、そのまま何度も何度も奥に張り付いている魔物の一部の存在を確認する為に、最奥を突き上げられた。ブルブルと振動しながら子宮口に吸い付くソレごとだから、より振動や吸い付きが激しくなり、私は身体を仰け反らせて早々にイッてしまった。

「らめっ♡♡そんな、突いちゃ……っ……♡♡ああああっ♡♡」
「…………本当に、何かあるね。シュティの話を信じるしかなさそうだ。……僕自身の力で助けられない事が悔しいよ」

そう言いながらも、エリック様は突くのを止めてくれなくて、私ははしたなく再び高みへと追い詰められていく。
気持ち良過ぎておかしくなる。

「……リア、僕の愛しいヴィクトリア。後で僕の精気を沢山食べさせてあげるからね?」

じゅぶじゅぶじゅぶ♡♡
ヌルヌルヌル♡♡

「やぁっ♡♡えりっく……♡♡」

エリック様の熱い欲望が気持ち良くて気持ち良くて。
もっともっとめちゃめちゃにして欲しくて。
キュウキュウ締め付けてしまうと、エリック様の整った顔が僅かに歪み、その瞳に焦がれる様な熱が色濃く浮かぶ。

けれど――――


「ごめんね、リア」
「……っ?!」


イキそうになっていた寸前のところで、エリック様は自身の欲望を私から引き抜いてしまった。

どうして?

私が涙を滲ませながら見つめると、エリック様は優しく唇に触れるだけのキスをした。

「これ以上は止まれなくなってしまう。リアの中に居る魔物の一部を取り除く為にも、今はここまでだ。不本意だけど、リアの命が一番大事だからね」

エリック様の言葉に胸の内がジンとして、鼓動が早鐘のように早くなる。
悪役令嬢ヴィクトリアの魂に宿る恋心が歓喜している。

……そういえば、ヴィクトリアはどうしてエリック様にあれ程一途だったのだろう?彼を好きになったキッカケって何だったっけ……?


「ひうっ♡♡」

――――私がぼんやりとそんな事を考えていたら、突然身体中に甘い痺れが走り抜け、ビクンと跳ねた。

「さぁ、ヴィクトリア。まずはそなたの蜜に混じっている魔物の媚薬から取り除いてあげよう」
「シュ、ティ……?」

媚薬?

「気付いてなかったかもしれないが、ヴィクトリアの中に居る魔物の一部が媚薬を含む粘液をじわじわと放出している。精気は感じる程に美味しくなるからな。この魔物は、余程ヴィクトリアの精気を好んでいるようだ」

そんな……
というか、ちょっと待って。それならエリック様にも媚薬がついてしまったのでは?

私の疑問を察してくれたようで、シュティが「大丈夫」と答えてくれる。

「どうやらこの魔物は女の精気以外は喰わないようだ。故に、この媚薬は女にしか効かない」

それなら良かった。
そう安堵しかけた私だったが、シュティが私の足の間に顔を埋めた事で、彼の言う媚薬を取り除く・・・・・・・行為がどんなものなのか、察してしまった。

「ま、待って!シュティは私の中に居る魔物を退治してくれるのでしょう?」
「勿論。だけどその前に、魔物の媚薬も中和させないといけないから」
「?!」

いつかの、蜜を舐め続けるシュティとの終わらない快楽が脳裏に過ぎる。


「ほら、ヴィクトリア。……我が綺麗にしてあげる」


* * *
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