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最終章
3.
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「あらまぁ、この前来てくれたお客さんやねぇ。見慣れん姿しとるから覚えとったよ。男前と美人さんやからねぇ」
ここは山奥の蕎麦屋。あの騒動の後、案の定大炎上した私たちは行き場を失った。
彼は二度とアイドルには返り咲けないし、私は勿論マネージャーとして雇ってもらう事は出来ない。
そんな中、唯一落ち着ける場所がこの蕎麦屋だ。
「これからどうしよう」
「そうですね……」
思い切った行動を取ったものの、顔が知れてる分、次の職探しは難色を示しそうだ。それでも、彼の光は闇に消される事なく煌々と輝いて見える。きっと大丈夫。私たちは間違ってなんかなかった。そう思いたい……。
「どうしたんね、何かあったんか」
蕎麦屋の常連さん達も、まるで家族のように心配してくれる。何だろう、すごく温かい。
「実は……」
「あらぁ、情熱的なこと。若い頃を思い出すわ。あたしたちゃぁもう高齢やし、子どももおらんけん、ここのお店をたたまんといかんと思とったんよ。良かったら、ここのお店を継いでくれんかね」
お店の人のその言葉に、常連さん達もうんうんと頷いている。このお店が無くなったらワシらも行くところが無くなるから、しっかり継いで続けてやってくれと、私たち二人を歓迎してくれた。
ここは山奥の蕎麦屋。あの騒動の後、案の定大炎上した私たちは行き場を失った。
彼は二度とアイドルには返り咲けないし、私は勿論マネージャーとして雇ってもらう事は出来ない。
そんな中、唯一落ち着ける場所がこの蕎麦屋だ。
「これからどうしよう」
「そうですね……」
思い切った行動を取ったものの、顔が知れてる分、次の職探しは難色を示しそうだ。それでも、彼の光は闇に消される事なく煌々と輝いて見える。きっと大丈夫。私たちは間違ってなんかなかった。そう思いたい……。
「どうしたんね、何かあったんか」
蕎麦屋の常連さん達も、まるで家族のように心配してくれる。何だろう、すごく温かい。
「実は……」
「あらぁ、情熱的なこと。若い頃を思い出すわ。あたしたちゃぁもう高齢やし、子どももおらんけん、ここのお店をたたまんといかんと思とったんよ。良かったら、ここのお店を継いでくれんかね」
お店の人のその言葉に、常連さん達もうんうんと頷いている。このお店が無くなったらワシらも行くところが無くなるから、しっかり継いで続けてやってくれと、私たち二人を歓迎してくれた。
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