43 / 100
第三章 旅の始まり
第42話 屋根裏
しおりを挟む
地下室から出ると、そこは混乱を極めていた。侵入者の上に馬乗りになって抑え込んでいるレンカとそばで尋問しているヒュー。その顔を覗きこむシモン。
階段の上から様子をうかがうエリアス。
そして壁には大きな穴が開いている。
ちっ。そこだけでも夢だったらよかったのに。買ったばかりの新居に大穴開けやがって!
抑え込まれている侵入者は魔族の冒険者カリン。
「リリアナ様!」
「……何故ここに?」
「はいっ。もちろんリリアナ様の無事を祈りつつ後を追いかけてきたのです」
喜びに声を震わせるカリンは、心底リリアナを慕っているようだが、傍《はた》から見ていて少し気持ち悪い。
「この国に来て、何やらいわくありげな家を買うというので、心配して影から見守っておりました。表通りで何度もリリアナ様にさわろうとしていた不届きな者らのアジトは、しっかりと調べてまいりました」
「そ、そうか」
「そして今、この怪しげな家から大きな音がしましたので、これはリリアナ様の一大事かと思い、この穴から飛び込んできたところ、この者らに邪魔をされてっ!」
押さえつけているレンカをキッとにらみつけるカリン。
めんどくせえな。今はこいつよりも地下のが大事だ。
「なあ、カリン。ちょっとお前の相手をしている余裕はないんだ。一言もしゃべらずにそこに座っててくれ。静かにできないんなら縛って転がしとくけど、どうする?」
「なっ!」
「カリン、私のことを心配しているなら、少し待っていてくれぬかの?」
「リリアナ様が言うならば……、じっと待ちましょう」
そう言ってうなだれるカリンを見て、押さえていたレンカに手を放してもらう。
「ほんとに大丈夫なのかよ、こいつ」
「今は時間がないんだ。カリン、すまないが、ちょっと待っててくれよ。エリアスさんも降りて来てくれ」
狭い廊下で額を突き合わせて、地下の様子をみんなに説明した。
「とにかくこれは俺達だけで収めていい話じゃない。すまないが、誰か……えっと、シモンとヒューさん、町の守備隊に通報してくれないか。家の地下で大掛かりな犯罪計画があったようだと。まだゾラさんの追っていった方にも仲間がいるだろうから、目立たないように数人派遣して欲しい」
「しかたねえな、行くか」
シモンとヒューを見送って、次は地下だ。
「エリアスさんは俺と一緒に来てくれ。地下と、天井裏を守備隊が来るまでにもう一度調べたい」
「ああ、分かった。俺は全然活躍できてないからな。ははは」
「リリアナとカリンとレンカさんは、この家を見張りながら、今後のことでも話しててくれるか?あと、守備隊が来たりゾラさんが帰ってきたら、教えてくれ。この穴に向かって大声を出したら、多分奥にいても声は届くと思う」
「承知した」
「ではリク、気をつけての」
「おう!」
◆◆◆
エリアスと一緒に地下に降りると、さっき来た時には上がらなかったが、屋根裏まで梯子がかかっている。念のため一応、屋根裏に誰もいないことを確認しにいった。
そこは元々はただの物置きだったはずだが、今はそうとは見えない綺麗な事務室に整えられている。目立たないがいくつも付けられた明かりとりの窓からは、外の様子が見えた。ここは彼らの見張り台の意味もあったのかもな。
天井にはライトの魔道具が設置され、その下には大きなテーブルと椅子が数個。テーブルの上には書類が散らばり、壁際には魔石で低温を維持した食料庫まで置いてある。
「こりゃあ……」
エリアスが書類を手に取って、思わずうなる。俺も見ているんだが、所々分からない記号のようなもので書かれているのは、暗号かもしれない。読み取れる文字を拾っていくと、何となく概要が分かる。
それはこの町にダンジョンを作るための計画書だった。
ダンジョンの成り立ちは様々に言われている。例えばもともと魔力の多く溢れているところだとか、魔物が多く住んでいるわりに人の手が入らないところだとか。
古い遺跡や廃墟がダンジョン化することも多いし、サイラードでのダンジョン発生は地下で知らないうちに大量の魔物が育っていたのが原因だった。
魔物は獣と同じように生まれたら自由に動き回り、縄張りを持ったり遠くに移動したりする。しかし住んでいる場所がダンジョン化すると、狭い区域内に他よりもずっと多くの魔物が生まれ、互いに覇を争って戦い、さらに強くなる。そうなると何故かダンジョンの中心へ、中心へと魔物たちは向かうのだ。
しかしダンジョンの中の魔物の量がピークを越えると、逆にあふれ出すように外へと向かっていく。それがスタンピード、魔物の大暴走だ。
ダンジョンの中の魔物が増え過ぎないように間引く、というのは冒険者の重要な仕事のひとつであり、素材を手に入れられる以上に役に立つことかもしれない。
そんなダンジョンだが、人為的に作られた例はいくつかある。
元々魔力の多く溜まっている場所を囲って、そこに大量の魔物を放つというのがその主な方法だ。
しかし今回は、元々魔力の多い場所ではない。この町の中心にある市場の地下は、安定した土地だった。
計画書に見られるのは、その中央市場を囲むように十二か所の地下で同時に小さなダンジョンっぽいものを作るというものだ。
ここを見たかぎりだと、地下室を掘り、そこに大量の魔石と魔物の死骸を放り込む。さらには鎖でつないだ魔物を飼っていたところを見ると、準備が整ったらあの魔獣たちをここで繁殖させるつもりだったのだろう。
「とりあえずこれは、守備隊に渡すとして、俺たちはもう一度地下を調べとこうか」
「そうだな」
地下には、さっきリリアナに眠らされたやつらが、まだ転がっている。
意識はない。
この部屋自体には、物もあまりおいていないし、怪しい仕掛けもなさそうだ。
横穴をくぐって奥に行くと、そこはやはり異様な雰囲気で、圧倒された。
「こりゃ、やばいな」
「さっきリリアナが何か浄化のような魔法を使っていたから、いくらかましだぞ。しかし……あ、こいつのせいか」
部屋の中央に置かれた箱の中に、大量の魔石が詰められていた。その箱のまわりは何かの儀式の跡なのか、大量の黒い血痕のようなものが飛び散った跡がある。
部屋の周りの壁を調べたが、今のところ、俺達の家以外には繋がっていないようだ。
上から、守備隊の人が来たという呼びかけがあったので、転がっている男たちの意識がないのを確認してから、上がった。
案内した守備隊のメンバーは、最初はめんどくさそうに、だが地下の奥の部屋を見て顔色を変えた。さらに屋根裏の書類も見せてみれば、中の一人がすぐに外へと駆けだしていく。
この後、町は大騒ぎになるのだが、それはもう俺たちの手を離れた大事件になった。
階段の上から様子をうかがうエリアス。
そして壁には大きな穴が開いている。
ちっ。そこだけでも夢だったらよかったのに。買ったばかりの新居に大穴開けやがって!
抑え込まれている侵入者は魔族の冒険者カリン。
「リリアナ様!」
「……何故ここに?」
「はいっ。もちろんリリアナ様の無事を祈りつつ後を追いかけてきたのです」
喜びに声を震わせるカリンは、心底リリアナを慕っているようだが、傍《はた》から見ていて少し気持ち悪い。
「この国に来て、何やらいわくありげな家を買うというので、心配して影から見守っておりました。表通りで何度もリリアナ様にさわろうとしていた不届きな者らのアジトは、しっかりと調べてまいりました」
「そ、そうか」
「そして今、この怪しげな家から大きな音がしましたので、これはリリアナ様の一大事かと思い、この穴から飛び込んできたところ、この者らに邪魔をされてっ!」
押さえつけているレンカをキッとにらみつけるカリン。
めんどくせえな。今はこいつよりも地下のが大事だ。
「なあ、カリン。ちょっとお前の相手をしている余裕はないんだ。一言もしゃべらずにそこに座っててくれ。静かにできないんなら縛って転がしとくけど、どうする?」
「なっ!」
「カリン、私のことを心配しているなら、少し待っていてくれぬかの?」
「リリアナ様が言うならば……、じっと待ちましょう」
そう言ってうなだれるカリンを見て、押さえていたレンカに手を放してもらう。
「ほんとに大丈夫なのかよ、こいつ」
「今は時間がないんだ。カリン、すまないが、ちょっと待っててくれよ。エリアスさんも降りて来てくれ」
狭い廊下で額を突き合わせて、地下の様子をみんなに説明した。
「とにかくこれは俺達だけで収めていい話じゃない。すまないが、誰か……えっと、シモンとヒューさん、町の守備隊に通報してくれないか。家の地下で大掛かりな犯罪計画があったようだと。まだゾラさんの追っていった方にも仲間がいるだろうから、目立たないように数人派遣して欲しい」
「しかたねえな、行くか」
シモンとヒューを見送って、次は地下だ。
「エリアスさんは俺と一緒に来てくれ。地下と、天井裏を守備隊が来るまでにもう一度調べたい」
「ああ、分かった。俺は全然活躍できてないからな。ははは」
「リリアナとカリンとレンカさんは、この家を見張りながら、今後のことでも話しててくれるか?あと、守備隊が来たりゾラさんが帰ってきたら、教えてくれ。この穴に向かって大声を出したら、多分奥にいても声は届くと思う」
「承知した」
「ではリク、気をつけての」
「おう!」
◆◆◆
エリアスと一緒に地下に降りると、さっき来た時には上がらなかったが、屋根裏まで梯子がかかっている。念のため一応、屋根裏に誰もいないことを確認しにいった。
そこは元々はただの物置きだったはずだが、今はそうとは見えない綺麗な事務室に整えられている。目立たないがいくつも付けられた明かりとりの窓からは、外の様子が見えた。ここは彼らの見張り台の意味もあったのかもな。
天井にはライトの魔道具が設置され、その下には大きなテーブルと椅子が数個。テーブルの上には書類が散らばり、壁際には魔石で低温を維持した食料庫まで置いてある。
「こりゃあ……」
エリアスが書類を手に取って、思わずうなる。俺も見ているんだが、所々分からない記号のようなもので書かれているのは、暗号かもしれない。読み取れる文字を拾っていくと、何となく概要が分かる。
それはこの町にダンジョンを作るための計画書だった。
ダンジョンの成り立ちは様々に言われている。例えばもともと魔力の多く溢れているところだとか、魔物が多く住んでいるわりに人の手が入らないところだとか。
古い遺跡や廃墟がダンジョン化することも多いし、サイラードでのダンジョン発生は地下で知らないうちに大量の魔物が育っていたのが原因だった。
魔物は獣と同じように生まれたら自由に動き回り、縄張りを持ったり遠くに移動したりする。しかし住んでいる場所がダンジョン化すると、狭い区域内に他よりもずっと多くの魔物が生まれ、互いに覇を争って戦い、さらに強くなる。そうなると何故かダンジョンの中心へ、中心へと魔物たちは向かうのだ。
しかしダンジョンの中の魔物の量がピークを越えると、逆にあふれ出すように外へと向かっていく。それがスタンピード、魔物の大暴走だ。
ダンジョンの中の魔物が増え過ぎないように間引く、というのは冒険者の重要な仕事のひとつであり、素材を手に入れられる以上に役に立つことかもしれない。
そんなダンジョンだが、人為的に作られた例はいくつかある。
元々魔力の多く溜まっている場所を囲って、そこに大量の魔物を放つというのがその主な方法だ。
しかし今回は、元々魔力の多い場所ではない。この町の中心にある市場の地下は、安定した土地だった。
計画書に見られるのは、その中央市場を囲むように十二か所の地下で同時に小さなダンジョンっぽいものを作るというものだ。
ここを見たかぎりだと、地下室を掘り、そこに大量の魔石と魔物の死骸を放り込む。さらには鎖でつないだ魔物を飼っていたところを見ると、準備が整ったらあの魔獣たちをここで繁殖させるつもりだったのだろう。
「とりあえずこれは、守備隊に渡すとして、俺たちはもう一度地下を調べとこうか」
「そうだな」
地下には、さっきリリアナに眠らされたやつらが、まだ転がっている。
意識はない。
この部屋自体には、物もあまりおいていないし、怪しい仕掛けもなさそうだ。
横穴をくぐって奥に行くと、そこはやはり異様な雰囲気で、圧倒された。
「こりゃ、やばいな」
「さっきリリアナが何か浄化のような魔法を使っていたから、いくらかましだぞ。しかし……あ、こいつのせいか」
部屋の中央に置かれた箱の中に、大量の魔石が詰められていた。その箱のまわりは何かの儀式の跡なのか、大量の黒い血痕のようなものが飛び散った跡がある。
部屋の周りの壁を調べたが、今のところ、俺達の家以外には繋がっていないようだ。
上から、守備隊の人が来たという呼びかけがあったので、転がっている男たちの意識がないのを確認してから、上がった。
案内した守備隊のメンバーは、最初はめんどくさそうに、だが地下の奥の部屋を見て顔色を変えた。さらに屋根裏の書類も見せてみれば、中の一人がすぐに外へと駆けだしていく。
この後、町は大騒ぎになるのだが、それはもう俺たちの手を離れた大事件になった。
0
お気に入りに追加
499
あなたにおすすめの小説
巫女と連続殺人と幽霊と魔法@群像のパラグラフ
木木 上入
ファンタジー
超霊媒体質の高校生
自殺したら女の子に転生して異世界を旅した女子高生
オカルト何でも屋の女子高生巫女……。
日常を脅かす連続殺人事件をきっかけに、様々な人物の運命が交錯する!
ミステリーのような、ホラーのような。それでいて現代ファンタジーのような、能力者モノのような……そんな作品です。
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。
騎士と魔女とゾンビと異世界@異世界現代群像のパラグラフ
木木 上入
ファンタジー
フレアグリット王国の国立騎士団「フレアグリット騎士団」。そこに所属していくサフィーとブリーツ、そしてアークスは、日々、フレアグリット王国の治安や、人々の安心のために任務をこなしていた。
そんな中、一つの町の人々が全員、リビングデッドに変わってしまうという大事件が起きる。騎士団は総力を以て事件の解決に動き出すが、裏ではもう一つの大きな出来事が起きていた。
サフィー、ブリーツ、アークスは、その大きな二つの出来事のうねりに巻き込まれていく……。
琥珀の夢は甘く香る ~アンバーの魔女と瞳に眠る妖魔の物語~
遥彼方
ファンタジー
人間の罪が妖魔を生み出し、生み出した人間は妖魔の宿主となり、やがて精神と肉体を妖魔に喰われる。
この物語はミズホ国の妖魔狩り『珠玉』が一人コハクが、人間の罪から生まれる妖魔と向き合い、共に罪をあがなうものだ。
数多の妖魔を瞳に封じ、使役するコハク。
コハクは人間に問う。
「あなたの罪を教えて」
……妖魔と宿主を救うために。
ダークでハードな世界の中で、ほんの少しの救いを。
和風ファンタジー、設定重め、暴力・残酷シーンあり。成長物語と人情、ハードボイルド。
※小説家になろうにも掲載しております。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ゲームの世界に転生したら、いきなり全滅ルートに突入した件〜攻略知識を活かして、なんとかして生き延びる〜
みなかみしょう
ファンタジー
二〇〇〇年代前半に発売された美少女ゲーム、『茜色の空、暁の翼』。
RPGとして良くできていたと評判の高いゲームである。
詳しい事情は不明だが、彼は気がついたら『茜色の空、暁の翼』のサブキャラとして転生していた。
突然の状況に混乱する以上に、大きな問題があった。
転生した時間軸が、全滅ルートに突入する直前だったのだ。
このままでは、大規模な戦争が発生し、物語の舞台となる王国は荒れ果て、最悪ヒロインは全滅する。
更にいうと、一年以内に自分自身も死んでしまう。
転生先は、マイス・カダントという序盤で退場するサブキャラ。
戦乱ルートに突入すると「あいつは死んだ」と一行程度で死を表現される儚い運命の存在。
なんとしても悲劇を回避しなければならない。
これは一人の男が、ゲーム知識を頼りに、運命に挑む物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる