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第7章 〈レッスン4〉 溢れる愛に溺れて
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彼はそのまま、片方の手を下に滑らせてゆく。
脚を開かせようと力を加える彼の手に抵抗して、わたしはぎゅっと閉じようとする。
でも、玲伊さんはやっぱり許してくれない。
内腿を這う手は、いとも簡単にわたしの中心に到達してしまう。
「あ、あアっ……や、あ、やめて」
玲伊さんは首を少しあげて、それからくぐもった声で釘をさしてくる。
「さっき言ったよ。もうやめてあげられないって」
ショートパンツの裾を割って、ショーツの上から狭間に沿って指を這わされ、わたしはびくっと体を震わせてしまう。
「れ、玲伊さ……ん」
とうとう、ショートパンツとショーツも脚から抜かれた。
もう、言葉にならない。
彼の指先は優しいけれど、容赦のない動きで、わたしの体の一番密やかな場所を探索し続けていく。
そして、くちゅくちゅっと音を立てられ、思わず耳を塞ぎたくなった。
「ああ、ちゃんと感じてるんだね、優紀、可愛い俺の優紀」
秘裂を指で割られ、同時に自分でも、その存在を知らなかった敏感な秘芽もそっとさすられ、もう自分の体がどろどろに溶けだしてしまうのではないかと思ってしまうほどの快楽に喘ぎ続けた。
「いや……い……やぁ」
恥ずかしくて手で顔を隠すと、すぐに外されてしまう。
「隠さないで。優紀の感じてる顔が見たいから」
わたしはもう、どうしたらいいかわからず、ただイヤイヤをするように、顔を振った。
そのあとも、玲伊さんは性急に事を進めようとはせず、指や唇でじっくり愛撫を続けた。
「あ、ああァ……や、変、体が変……れ……いさん、や、やめて」
「大丈夫。怖くないから。そのまま何も考えずにその波に身を預けてごらん」
耳元でそう囁かれ、耳たぶを甘噛みされながら、彼の指の動きは激しさを増してゆく。
玲伊さんの動きをとどめようと彼の肩を手で掴もうとしたけれど、どうしても止めることはできなかった。
「あ、ああっ……!」
そうして生まれてはじめて、わたしは高みから墜落する感覚を味わった。
「はあ、はっ……ふァン」
ドクンドクンと体の奥が疼いている。
頭がぼうっとして、体中の力が抜けていく。
「優紀……」
彼は自身に覆いをつけ、わたしの脚を開かせて、すでに濡れそぼっている狭間に体を進めてきた。
「玲伊……さん」
「ああ、優……紀……やっと……俺のものに……」
まったく平気だったかと言えば、嘘になる。
でも、なにより感じたのは、抱きしめられているのとはレベルの違う一体感だった。
大好きな玲伊さんとこうしてつながっている。
そのことが、わたしに言葉では表せないほどの至福をもたらした。
「平気……? つらくない?」
そう言って、はじめはわたしを気遣っていた彼の動きが、徐々に余裕のないものになってゆく。
彼の声もたえだえになり……
そして……
「うっ……」と声を漏らした後、彼はわたしの上に体を預けた。
そのずっしりとした重みさえ、そのときのわたしには言いようもなく嬉しかった。
***
ベッドに並んで横たわったまま、玲伊さんは感慨深げにつぶやいた。
「最高に可愛かったよ……俺、夢中になりすぎたかな? つらくなかった?」
「だい……じょうぶです。わたしも嬉しかった。玲伊さんと……その、ひとつになれて」
「ああ、優紀」
彼は汗で額に張り付いていたわたしの髪を丁寧に耳にかけると、腕を回して抱き寄せた。
その腕に包まれて、彼の胸に寄り添いながら、わたしはこれまでに感じたことがないほどの幸せに浸っていた。
「玲伊さんが言ってた意味、わかったかも……」
「ん?」
「愛する人と抱き合うのは恥ずかしいことではなくて、素敵なことだって」
彼はわたしの頭の下になっていた腕を抜いて、肘枕の姿勢になった。
そして、横からわたしの顔を覗き込み、それから唇に軽くキスした。
「そうだね。初恋の相手とこうして愛を交わせたんだ。こんな幸せは他にない」
わたしは乱れ髪の彼をうっとりと見つめながら呟いた。
「ですよね。本当に神様に感謝しなきゃ」
脚を開かせようと力を加える彼の手に抵抗して、わたしはぎゅっと閉じようとする。
でも、玲伊さんはやっぱり許してくれない。
内腿を這う手は、いとも簡単にわたしの中心に到達してしまう。
「あ、あアっ……や、あ、やめて」
玲伊さんは首を少しあげて、それからくぐもった声で釘をさしてくる。
「さっき言ったよ。もうやめてあげられないって」
ショートパンツの裾を割って、ショーツの上から狭間に沿って指を這わされ、わたしはびくっと体を震わせてしまう。
「れ、玲伊さ……ん」
とうとう、ショートパンツとショーツも脚から抜かれた。
もう、言葉にならない。
彼の指先は優しいけれど、容赦のない動きで、わたしの体の一番密やかな場所を探索し続けていく。
そして、くちゅくちゅっと音を立てられ、思わず耳を塞ぎたくなった。
「ああ、ちゃんと感じてるんだね、優紀、可愛い俺の優紀」
秘裂を指で割られ、同時に自分でも、その存在を知らなかった敏感な秘芽もそっとさすられ、もう自分の体がどろどろに溶けだしてしまうのではないかと思ってしまうほどの快楽に喘ぎ続けた。
「いや……い……やぁ」
恥ずかしくて手で顔を隠すと、すぐに外されてしまう。
「隠さないで。優紀の感じてる顔が見たいから」
わたしはもう、どうしたらいいかわからず、ただイヤイヤをするように、顔を振った。
そのあとも、玲伊さんは性急に事を進めようとはせず、指や唇でじっくり愛撫を続けた。
「あ、ああァ……や、変、体が変……れ……いさん、や、やめて」
「大丈夫。怖くないから。そのまま何も考えずにその波に身を預けてごらん」
耳元でそう囁かれ、耳たぶを甘噛みされながら、彼の指の動きは激しさを増してゆく。
玲伊さんの動きをとどめようと彼の肩を手で掴もうとしたけれど、どうしても止めることはできなかった。
「あ、ああっ……!」
そうして生まれてはじめて、わたしは高みから墜落する感覚を味わった。
「はあ、はっ……ふァン」
ドクンドクンと体の奥が疼いている。
頭がぼうっとして、体中の力が抜けていく。
「優紀……」
彼は自身に覆いをつけ、わたしの脚を開かせて、すでに濡れそぼっている狭間に体を進めてきた。
「玲伊……さん」
「ああ、優……紀……やっと……俺のものに……」
まったく平気だったかと言えば、嘘になる。
でも、なにより感じたのは、抱きしめられているのとはレベルの違う一体感だった。
大好きな玲伊さんとこうしてつながっている。
そのことが、わたしに言葉では表せないほどの至福をもたらした。
「平気……? つらくない?」
そう言って、はじめはわたしを気遣っていた彼の動きが、徐々に余裕のないものになってゆく。
彼の声もたえだえになり……
そして……
「うっ……」と声を漏らした後、彼はわたしの上に体を預けた。
そのずっしりとした重みさえ、そのときのわたしには言いようもなく嬉しかった。
***
ベッドに並んで横たわったまま、玲伊さんは感慨深げにつぶやいた。
「最高に可愛かったよ……俺、夢中になりすぎたかな? つらくなかった?」
「だい……じょうぶです。わたしも嬉しかった。玲伊さんと……その、ひとつになれて」
「ああ、優紀」
彼は汗で額に張り付いていたわたしの髪を丁寧に耳にかけると、腕を回して抱き寄せた。
その腕に包まれて、彼の胸に寄り添いながら、わたしはこれまでに感じたことがないほどの幸せに浸っていた。
「玲伊さんが言ってた意味、わかったかも……」
「ん?」
「愛する人と抱き合うのは恥ずかしいことではなくて、素敵なことだって」
彼はわたしの頭の下になっていた腕を抜いて、肘枕の姿勢になった。
そして、横からわたしの顔を覗き込み、それから唇に軽くキスした。
「そうだね。初恋の相手とこうして愛を交わせたんだ。こんな幸せは他にない」
わたしは乱れ髪の彼をうっとりと見つめながら呟いた。
「ですよね。本当に神様に感謝しなきゃ」
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