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第四章
弟のフットサルチーム 16
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「おいおい、でっかいため息ついて。あーあ眉間に皺まで寄せちゃって。あくまで本気なんだな、あの子に」
「ああ、自分でも情けなくなるほど、メロメロ」
「しかも一回、寝てるわけだしな」
「やっぱ、わかってくれる? そのつらさ。もう、あれからずっと耐えてる訳よ」
栗原は憐みのこもった目で俺を見る。
「ま、とりあえず、弟と仲良くすればいいんじゃない?」
「まあな。ちょっと姑息な気もするけど」
「使えるものは何でも使わねえとそのまま膠着状態が続くぞ、たぶん」
「ああ、そうだな」
目をつぶると、あの日の彼女が鮮明に思い出されてきて……
あー、酔っ払わないとやってられない。
「なあ、テキーラ・サンライズくれ。濃いめで」
なのに栗原の奴は、両手ででっかいバツを作りやがった。
「俺ん家に転がり込もうとしてる? 今日はダメ。梨花が待ってる」
「冷てえな……それでも親友かよ」
「お前、そこは彼女優先に決まってるだろ?」
「ああ、自分でも情けなくなるほど、メロメロ」
「しかも一回、寝てるわけだしな」
「やっぱ、わかってくれる? そのつらさ。もう、あれからずっと耐えてる訳よ」
栗原は憐みのこもった目で俺を見る。
「ま、とりあえず、弟と仲良くすればいいんじゃない?」
「まあな。ちょっと姑息な気もするけど」
「使えるものは何でも使わねえとそのまま膠着状態が続くぞ、たぶん」
「ああ、そうだな」
目をつぶると、あの日の彼女が鮮明に思い出されてきて……
あー、酔っ払わないとやってられない。
「なあ、テキーラ・サンライズくれ。濃いめで」
なのに栗原の奴は、両手ででっかいバツを作りやがった。
「俺ん家に転がり込もうとしてる? 今日はダメ。梨花が待ってる」
「冷てえな……それでも親友かよ」
「お前、そこは彼女優先に決まってるだろ?」
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