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第三章
諦められない、とても 4
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ためらいながらも、わたしはそこに書かれていた携帯の番号に電話をかけた。
「はい、島内です」
「……」
声を聞いた瞬間、言葉が出てこなくなった。
なんか、勝手に心臓がドキドキしてしまう。
早く静まって。
「……植田さん、だよね」
でも彼にすぐ言い当てられた。
「はい。あの〝名刺〟の件で」
そういうと、島内さんは急に声を潜めた。
「今日、時間ある? 話がしたいんだ」
「えっとーー」
どうしよう。
ちょっと電話で会話しただけで、こんなにドギマギしてるのに。
直接会って、話なんてできるかな……
なかなか答えないわたしに、彼は違った問いかけ方をしてきた。
「何時ごろ、会社出られそう?」
「たぶん7時前には」
「じゃあ、そのころ駅の改札の辺りで待ってるから」
それだけ言うと、島内さんは電話を切った。
え、ちょっと待って。
まだ行くともなんとも言ってないのに。
すぐリダイヤルしたけれど、繋がらない。
もう。
強引な人だな。島内さんって。
「はい、島内です」
「……」
声を聞いた瞬間、言葉が出てこなくなった。
なんか、勝手に心臓がドキドキしてしまう。
早く静まって。
「……植田さん、だよね」
でも彼にすぐ言い当てられた。
「はい。あの〝名刺〟の件で」
そういうと、島内さんは急に声を潜めた。
「今日、時間ある? 話がしたいんだ」
「えっとーー」
どうしよう。
ちょっと電話で会話しただけで、こんなにドギマギしてるのに。
直接会って、話なんてできるかな……
なかなか答えないわたしに、彼は違った問いかけ方をしてきた。
「何時ごろ、会社出られそう?」
「たぶん7時前には」
「じゃあ、そのころ駅の改札の辺りで待ってるから」
それだけ言うと、島内さんは電話を切った。
え、ちょっと待って。
まだ行くともなんとも言ってないのに。
すぐリダイヤルしたけれど、繋がらない。
もう。
強引な人だな。島内さんって。
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