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第拾漆話 青薔薇
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叶夜が連日【青薔薇】へと足を運ぶようになって早一週間が経とうとしていた――。
さすがの叶夜でも一週間も通いつめれば疲れるだろう、と思っていた蘭だったが、その考えが甘いことに気付くにはさほど時間はかからなかった。
「……月影……今日は休ませて欲しい」
切実に訴えかける蘭の身体は悲鳴を上げていた。
「……俺は全然足りねぇのに」
「毎晩あんなに激しくされたら俺の身体だって悲鳴を上げるよ!」
「けっ……仕方ねぇから……今日は手を出さねぇよ」
「……、……」
叶夜の言葉を信用していないかのように見つめる蘭に対し、叶夜は態度で示そうと褥の上で横になった。
「今夜はなんも手出ししねぇからこっちに来いって。……ほぅら」
蘭は叶夜の手招きに応じるように褥へと足を運んだ。
叶夜は口にした通り、蘭を求めることはせず、ただ優しく見つめながら頭を撫でていた。
「……くすぐったいし」
「たまにはこんなじゃれ合いでもいいかもな」
ふと笑みを零す叶夜の表情に見入っていると、そのことに気づいた叶夜が耳元で囁いた。
「俺に見惚れてんのか?」
「なっ!……そうだよ」
「……っ!」
思いも寄らない返答に、叶夜は驚きのあまり声を出さない代わりに枕へ顔を埋めた。
「……まるで生殺し」
蘭の耳に入らないように、叶夜は枕に顔を埋めながら呟いた。
叶夜の耳がだんだんと赤みを帯びてきていることに気づいた蘭は、つられて自身の頬に熱を帯びるのを感じていた。と同時に、身体の奥底から熱い何かが込み上げてきそうになっていたため、慌てて起き上がり机の方へと足を進めた。
――この感覚……前にもあった。……発情だ!
慌てて引き出しを探り、手にした抑制剤を口へ含もうとしている時だった――。
「待て!」
パシッ、と叶夜が軽く手で抑制剤を弾いたのだ。
「は?……何すんだよ……」
「蘭、お前……俺に発情してんのか?」
「う、うるせぇ!……はぁ……早く飲まないと……身体が熱い……はぁ」
「確認させろっ!」
そう言って叶夜は蘭の夜着を剝ごうとした。
「……っ!何……してんだよ!……やめろって……今日は手出ししないって……、月影っ!」
「いいから大人しくしろって!」
発情して力がうまく入らない蘭は、必死に抵抗しようとするも叶夜には敵わなかった。夜着を剥ぎ取られ、素肌が露わになった蘭の背後へと回った叶夜は、思わず息をのんだ。
「……これ」
叶夜が蘭の腰回りに触れた時、蘭の身体は思わずビクりと反応した。
「……はぁ……月影?」
「蘭、前言撤回だ」
「……どういうことだよ……ふぅ……ふぅ……」
「俺とお前は、今夜番になる」
「……は?……番って……どういうことだよ」
「お前の黒薔薇が青くなってるんだよ」
「意味……わかんねぇ……やばいっ……身体が……熱いっ」
蘭が首元へ手を運んだ途端、これまで片時も外れる事がなかった首輪が外れ、するすると床へ落ちた。
「……?……外れた?……なんで?」
「それはお前自身も俺を受け入れたからだ」
「……どういうことだよ……はぁ……はぁ……まじで熱い」
「その煽り、ちょっとは抑えて欲しいけど……まぁ、いいか」
触れられる度に身体がビクリと反応してしまい、蘭はどうすればいいのかわからなくなっていた。そんな蘭を他所に、叶夜は蘭を抱き上げ褥へと運んだ。
「あんまり優しくできるかわかんねぇけど、有難くお前へ番の印を贈ってやる」
「……はっ、んんっ!」
これまでに何度も蘭の中へ入ってきていた叶夜だったが、今までで一番熱のこもった感覚に少しだけ戸惑っていた。
「……んだよ……めちゃくちゃになりそうだ」
「……はぁ、月影っ……奥に……奥にっ……はぁはぁ……叶夜っ!」
「ここぞとばかりに煽ってくるじゃねぇか!いいぜ、その煽り乗った!」
後ろから覆いかぶさるような姿勢で叶夜と蘭は激しく乱れた。そして――。
「蘭っ……、俺の番……」
「はっ……叶……、夜……俺……」
ガブッ――。
叶夜は蘭の首筋へと嚙みつき、そしてそのまま二人は褥へと倒れ込んだ。
同時刻――、華小路は自身が施した呪いが解かれるのを感じていた。
「おや……運命を切り開いたみたいだね」
嬉しいような、だけど少しだけ寂しいような……、なんとも表現し難い感情に華小路は胸のあたりが痛むのを感じながら夜空を眺めた。
「麗蘭、お前の息子も最愛の人と結ばれたよ……さぁ、彼らに祝福を」
盃を天へと掲げ、華小路には珍しく一気に酒を流し込んだ。
翌朝――。
室内に差し込む朝日で目を覚ました叶夜は、隣で眠る蘭の首元を見つめ、まだ冷めない熱を嬉しく思っていた。
「うぅん……っ!」
蘭は目を覚ますと同時に、愛しそうな眼差しを向ける叶夜とばっちり目が合い、顔を赤らめた。
「……な、なんだよ……」
「無茶させちまった……すまん」
「何を今さら……。これまでもさんざんにしてきたじゃないか」
「まぁそうだな。……身体、しんどくないか?」
「あぁ……、ん?」
「どうした」
「いや……、いつもよりも……身体が軽い」
「……は?」
これまでだと、激しく求められた後起き上がるまでに相当時間を要していた蘭だったが、今回ばかりは違った。すんなりと起き上がることができ、気怠さを感じることなく蘭は立ち上がった。
「……なんで?」
「……俺が知るわけないじゃん」
叶夜と蘭は互いに顔を見合せ、しばらくの間何も話せず、ただただ静かな時間だけが過ぎていった。
コンコンコン――。
部屋の前から聞こえた柱を叩く音に、二人は慌てて夜着を纏った。
「月影様、蘭……起きているかな」
聞こえてきたのは華小路の声だった。
「は、はい。起きています」
「そう。だったら湯浴みを済ませて私の部屋へ来てくれないない」
「……わかりました」
「ではまた後で」
遠ざかる足音に叶夜と蘭は再び顔を見合せ、一体何事かと考えた。だが、答えが見つかる訳でもなく、とりあえずは湯浴みをしようという事になり、二人揃って浴室へと向かうことにした。
湯浴みを終えた叶夜と蘭は、華小路に言われた通り彼の部屋を訪れていた。
「ここはおめでとう、とでも言うべきなのかな」
にこやかに笑み浮かべながら華小路は叶夜と蘭、それぞれの顔を見つめながら言った。
「えっと……。ありがとう……ございます……?」
「ははは、疑問でお礼を言う奴があるかよ」
「……なっ!笑うなよ!」
「くくくくく、悪い……ふふふ」
「随分と仲の良さを見せつけてくれるね」
叶夜と蘭が前へ向き直り華小路の表情を見ると、にこやかな笑顔ではあったが、怒りの感情も含まれているような、そんな気がして仕方がなかった。
「……ゴホン。それで、俺たちをここへ呼んだ理由を教えてもらっても?」
「そうだね……。叶夜と蘭が番になったのは私自身の呪いの効果が切れたことでわかっている。……して叶夜、何故そなたは薔薇の呪いの事を知っていたのだ?」
――薔薇の呪い……そう言えば叶夜、黒薔薇から青薔薇に変わったとか言ってたな……。
「オメガ性に施される呪い、黒薔薇が青へと変わりし時、運命の番としての証を授ける時……。月影家で代々語り継がれていたオメガに関する事だ。情報源はおそらく……華小路家だろうよ」
「なるほどね……。先々代同士は仲が良かったからね、青薔薇の事を言っていてもおかしくはないね」
華小路と叶夜の会話を聞きながらも、蘭は色々と思考を巡らせていた。自身の置かれている状況の事、これからの事――。叶夜と番になったからには、【青薔薇】に居る理由もなくなる、そう考えた蘭は考えていた内容をそのまま華小路へぶつけていた。
「あのっ!」
「ん?どうかしたかい?」
「……蘭、どうした?」
華小路と叶夜の会話を遮るように蘭は続けた。
「俺……これからどうすればいいのでしょうか……。その……俺がここに居る理由……なくなりますよね」
「お前が居たければ私は構わないよ……。ただ……お前の隣にいる狼が許してくれるかな……ってね」
蘭にピタリと身体をくっつけている叶夜からは、何やら目に見えない嫉妬心が出ているように華小路は思えた。
「……お前は俺の番だろ。せっかく番になれたのに離れて暮らすなんてことはあり得ねぇ!」
「……」
「だそうだよ。お前の身請け先が決まったね」
「……身請け」
「まぁ、あとの事はこちらで話をするから、お前は一旦部屋へお戻り」
蘭は華小路に言われた通り、自室へ戻ることにした。
「話が終わったら部屋に行く。だから大人しく待ってろよ」
「……おぅ」
叶夜は意を決したような表情で蘭に言った。
蘭が去り、華小路と叶夜は向かい合うと同時に姿勢を正し、真剣な表情で両者は見合った。
話を切り出したのは――。
さすがの叶夜でも一週間も通いつめれば疲れるだろう、と思っていた蘭だったが、その考えが甘いことに気付くにはさほど時間はかからなかった。
「……月影……今日は休ませて欲しい」
切実に訴えかける蘭の身体は悲鳴を上げていた。
「……俺は全然足りねぇのに」
「毎晩あんなに激しくされたら俺の身体だって悲鳴を上げるよ!」
「けっ……仕方ねぇから……今日は手を出さねぇよ」
「……、……」
叶夜の言葉を信用していないかのように見つめる蘭に対し、叶夜は態度で示そうと褥の上で横になった。
「今夜はなんも手出ししねぇからこっちに来いって。……ほぅら」
蘭は叶夜の手招きに応じるように褥へと足を運んだ。
叶夜は口にした通り、蘭を求めることはせず、ただ優しく見つめながら頭を撫でていた。
「……くすぐったいし」
「たまにはこんなじゃれ合いでもいいかもな」
ふと笑みを零す叶夜の表情に見入っていると、そのことに気づいた叶夜が耳元で囁いた。
「俺に見惚れてんのか?」
「なっ!……そうだよ」
「……っ!」
思いも寄らない返答に、叶夜は驚きのあまり声を出さない代わりに枕へ顔を埋めた。
「……まるで生殺し」
蘭の耳に入らないように、叶夜は枕に顔を埋めながら呟いた。
叶夜の耳がだんだんと赤みを帯びてきていることに気づいた蘭は、つられて自身の頬に熱を帯びるのを感じていた。と同時に、身体の奥底から熱い何かが込み上げてきそうになっていたため、慌てて起き上がり机の方へと足を進めた。
――この感覚……前にもあった。……発情だ!
慌てて引き出しを探り、手にした抑制剤を口へ含もうとしている時だった――。
「待て!」
パシッ、と叶夜が軽く手で抑制剤を弾いたのだ。
「は?……何すんだよ……」
「蘭、お前……俺に発情してんのか?」
「う、うるせぇ!……はぁ……早く飲まないと……身体が熱い……はぁ」
「確認させろっ!」
そう言って叶夜は蘭の夜着を剝ごうとした。
「……っ!何……してんだよ!……やめろって……今日は手出ししないって……、月影っ!」
「いいから大人しくしろって!」
発情して力がうまく入らない蘭は、必死に抵抗しようとするも叶夜には敵わなかった。夜着を剥ぎ取られ、素肌が露わになった蘭の背後へと回った叶夜は、思わず息をのんだ。
「……これ」
叶夜が蘭の腰回りに触れた時、蘭の身体は思わずビクりと反応した。
「……はぁ……月影?」
「蘭、前言撤回だ」
「……どういうことだよ……ふぅ……ふぅ……」
「俺とお前は、今夜番になる」
「……は?……番って……どういうことだよ」
「お前の黒薔薇が青くなってるんだよ」
「意味……わかんねぇ……やばいっ……身体が……熱いっ」
蘭が首元へ手を運んだ途端、これまで片時も外れる事がなかった首輪が外れ、するすると床へ落ちた。
「……?……外れた?……なんで?」
「それはお前自身も俺を受け入れたからだ」
「……どういうことだよ……はぁ……はぁ……まじで熱い」
「その煽り、ちょっとは抑えて欲しいけど……まぁ、いいか」
触れられる度に身体がビクリと反応してしまい、蘭はどうすればいいのかわからなくなっていた。そんな蘭を他所に、叶夜は蘭を抱き上げ褥へと運んだ。
「あんまり優しくできるかわかんねぇけど、有難くお前へ番の印を贈ってやる」
「……はっ、んんっ!」
これまでに何度も蘭の中へ入ってきていた叶夜だったが、今までで一番熱のこもった感覚に少しだけ戸惑っていた。
「……んだよ……めちゃくちゃになりそうだ」
「……はぁ、月影っ……奥に……奥にっ……はぁはぁ……叶夜っ!」
「ここぞとばかりに煽ってくるじゃねぇか!いいぜ、その煽り乗った!」
後ろから覆いかぶさるような姿勢で叶夜と蘭は激しく乱れた。そして――。
「蘭っ……、俺の番……」
「はっ……叶……、夜……俺……」
ガブッ――。
叶夜は蘭の首筋へと嚙みつき、そしてそのまま二人は褥へと倒れ込んだ。
同時刻――、華小路は自身が施した呪いが解かれるのを感じていた。
「おや……運命を切り開いたみたいだね」
嬉しいような、だけど少しだけ寂しいような……、なんとも表現し難い感情に華小路は胸のあたりが痛むのを感じながら夜空を眺めた。
「麗蘭、お前の息子も最愛の人と結ばれたよ……さぁ、彼らに祝福を」
盃を天へと掲げ、華小路には珍しく一気に酒を流し込んだ。
翌朝――。
室内に差し込む朝日で目を覚ました叶夜は、隣で眠る蘭の首元を見つめ、まだ冷めない熱を嬉しく思っていた。
「うぅん……っ!」
蘭は目を覚ますと同時に、愛しそうな眼差しを向ける叶夜とばっちり目が合い、顔を赤らめた。
「……な、なんだよ……」
「無茶させちまった……すまん」
「何を今さら……。これまでもさんざんにしてきたじゃないか」
「まぁそうだな。……身体、しんどくないか?」
「あぁ……、ん?」
「どうした」
「いや……、いつもよりも……身体が軽い」
「……は?」
これまでだと、激しく求められた後起き上がるまでに相当時間を要していた蘭だったが、今回ばかりは違った。すんなりと起き上がることができ、気怠さを感じることなく蘭は立ち上がった。
「……なんで?」
「……俺が知るわけないじゃん」
叶夜と蘭は互いに顔を見合せ、しばらくの間何も話せず、ただただ静かな時間だけが過ぎていった。
コンコンコン――。
部屋の前から聞こえた柱を叩く音に、二人は慌てて夜着を纏った。
「月影様、蘭……起きているかな」
聞こえてきたのは華小路の声だった。
「は、はい。起きています」
「そう。だったら湯浴みを済ませて私の部屋へ来てくれないない」
「……わかりました」
「ではまた後で」
遠ざかる足音に叶夜と蘭は再び顔を見合せ、一体何事かと考えた。だが、答えが見つかる訳でもなく、とりあえずは湯浴みをしようという事になり、二人揃って浴室へと向かうことにした。
湯浴みを終えた叶夜と蘭は、華小路に言われた通り彼の部屋を訪れていた。
「ここはおめでとう、とでも言うべきなのかな」
にこやかに笑み浮かべながら華小路は叶夜と蘭、それぞれの顔を見つめながら言った。
「えっと……。ありがとう……ございます……?」
「ははは、疑問でお礼を言う奴があるかよ」
「……なっ!笑うなよ!」
「くくくくく、悪い……ふふふ」
「随分と仲の良さを見せつけてくれるね」
叶夜と蘭が前へ向き直り華小路の表情を見ると、にこやかな笑顔ではあったが、怒りの感情も含まれているような、そんな気がして仕方がなかった。
「……ゴホン。それで、俺たちをここへ呼んだ理由を教えてもらっても?」
「そうだね……。叶夜と蘭が番になったのは私自身の呪いの効果が切れたことでわかっている。……して叶夜、何故そなたは薔薇の呪いの事を知っていたのだ?」
――薔薇の呪い……そう言えば叶夜、黒薔薇から青薔薇に変わったとか言ってたな……。
「オメガ性に施される呪い、黒薔薇が青へと変わりし時、運命の番としての証を授ける時……。月影家で代々語り継がれていたオメガに関する事だ。情報源はおそらく……華小路家だろうよ」
「なるほどね……。先々代同士は仲が良かったからね、青薔薇の事を言っていてもおかしくはないね」
華小路と叶夜の会話を聞きながらも、蘭は色々と思考を巡らせていた。自身の置かれている状況の事、これからの事――。叶夜と番になったからには、【青薔薇】に居る理由もなくなる、そう考えた蘭は考えていた内容をそのまま華小路へぶつけていた。
「あのっ!」
「ん?どうかしたかい?」
「……蘭、どうした?」
華小路と叶夜の会話を遮るように蘭は続けた。
「俺……これからどうすればいいのでしょうか……。その……俺がここに居る理由……なくなりますよね」
「お前が居たければ私は構わないよ……。ただ……お前の隣にいる狼が許してくれるかな……ってね」
蘭にピタリと身体をくっつけている叶夜からは、何やら目に見えない嫉妬心が出ているように華小路は思えた。
「……お前は俺の番だろ。せっかく番になれたのに離れて暮らすなんてことはあり得ねぇ!」
「……」
「だそうだよ。お前の身請け先が決まったね」
「……身請け」
「まぁ、あとの事はこちらで話をするから、お前は一旦部屋へお戻り」
蘭は華小路に言われた通り、自室へ戻ることにした。
「話が終わったら部屋に行く。だから大人しく待ってろよ」
「……おぅ」
叶夜は意を決したような表情で蘭に言った。
蘭が去り、華小路と叶夜は向かい合うと同時に姿勢を正し、真剣な表情で両者は見合った。
話を切り出したのは――。
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